「サイコだけど大丈夫」第11-12話あらすじと見どころ：みにくいアヒルの子～ロミオとジュリエット

6月20日より韓国tvNにて放送開始し、Netflixでもほぼ同時に独占配信中のキム・スヒョンとソ・イェジ主演の「サイコだけど大丈夫」。嘘をつかれてショックを受けるサンテを見て、罪悪感に苛まれるガンテはムニョンに別れを告げるも、不可解な行動の多い患者がムニョンの誕生日の夜に脱走したことを知り…第11話～第12話のあらすじと見どころを紹介しよう。（※場面写真は話数と異なることもあります）

「サイコだけど大丈夫」は、手に負えない人生の重さで愛を拒否している精神病棟の介護士ムン・ガンテ（キム・スヒョン）と、生まれつきの欠陥で愛を知らない童話作家コ・ムニョン（ソ・イェジ）が、お互いの傷を労り治癒していく、ファンタジー童話のようなロマンチックコメディ。【「サイコだけど大丈夫」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじと見どころ、豆知識、関連動画、韓国での評判などをまとめて紹介している。

■第11話「みにくいアヒルの子」
病院を抜け出した患者パク・オンナンがムニョンの屋敷にやって来る。オンナンはデファンから殺されかけ、娘のムニョンもまた殺そうとしたことを告げ、自分はムニョンの母親ト・ヒジェのファンだと名乗る。ガンテはオンナンが失踪したヒジェかもしれないと考え屋敷に駆けつけ、ムニョンの無事を確認して安心する。熱のあったガンテはそのままムニョンに看病されて幸せな朝を迎える。前向きに生きる決心をしたガンテは、サンテのトラウマを話し、蝶が現れる春になるたび引っ越してきたことを打ち明け、ムニョンに傍にいてほしいと告げる。ムニョンは、自分がサンテとガンテの人生に関わることができるよう、あの手この手でサンテ説得にかかる。一方ガンテはサンテに対して「赤ちゃん恐竜ドゥーリー」のコギルトンの話をし、サンテも「他人でも家族同様に受け入れられる、コギルトンみたいな大人」であってほしいと伝える。一方病院では、パク看護師長が待機患者のためだとオンナンのベッドを早々に片付けを指示し、ガンテはオンナンの荷物の中の『西の魔女の殺人』に挟んであるメモに気づき…。
再びムニョンと向き合うことを決心したガンテ。「僕が兄の隣にいるから、君はただ僕の隣にいて」という言葉は、サンテかムニョンか…ではなく、どちらも大切にしたいガンテの正直な気持ちだろう。またサンテに関して「唯一の家族である自分を取られ一人ぼっちになるのを恐れている。一緒にいる人がもう一人増えること、“他人”でなく、“私たち”になるということを分かってもらえるようにしよう」とムニョンに優しく語りかけ、ムニョンに「良い子だ」と頭を撫でたりと、優しさに満ち溢れるガンテの笑顔は必見！一方で、キスシーンではガンテがムニョンを強引に抱き寄せたり、看病するムニョンを自然と引き寄せ腕枕したりと、こんなに男らしかったの！？と、これまでとは同一人物とは思えないガンテのかっこよさ！振り幅ありすぎのガンテの魅力にどハマりする視聴者続出！
そして今回は、サンテが一生懸命努力し、大きく成長しようとしている姿に注目だ。サンテは自らを大人だから、兄だからとガンテに食事をご馳走し、自分のトンカツも分けてあげ、更にはお小遣いまで！微笑ましさと共に、これまでとは明らかに違う行動に感動すら覚えるのではないか。そしてなかなか受け入れてもらえず「私もオッパみたいなオッパが欲しいのよ！」と叫ぶムニョンに対してサンテが取った行動とは？家族といっても様々なカタチがあり、何が大切なのか？考えさせられるだろう。
またサンインと共に働くスンジェ(パク・ジンジュ)のセリフで、かつてH.O.Tの追っかけだったと話すシーンが！H.O.Tといえば韓国で1996年〜2001年の活動期間中常にトップを走り続けたアイドルで、「応答せよ1997」でも主人公が熱狂的なファンだったことでおなじみ。ムニョンからあなた一体何歳なの！？とつっこまれている通り、特にその世代だった視聴者は反応してしまうだろう。
その他の注目ポイントとしては、ガンテの3つ目の夢の再現シーンで、ファン必見！？キム・スヒョンとソ・イェジの制服姿が見ることができる。二人とも自然すぎて違和感がないのが驚きだ。そしてサンテが弟の恋愛を応援するおせっかいな兄役として登場しているのも注目。重い空気が続いた第10話から一転、第11話は心がじわっと暖かくなるようなシーン満載だ。

■第12話「ロミオとジュリエット」
トラウマを乗り越えるため、辛い過去を打ち明けるサンテに、蝶が古代ギリシャ語で治癒を象徴する“プシュケー”だと教えるオ院長。一方、ムニョンは、次回作は、自我を失った少年と感情のない空き缶姫と箱にこもるおじさんが旅に出て、自分たちより欠けている人々とである物語で、自分たち3人が主人公だとガンテに説明。ところが「もうすぐ行くから」というメモと蝶を見つけたガンテは、オンナン所蔵の『西の魔女の殺人』に挟んであったメモと見比べ、デファンの荷物から家族写真を見つける。そんな中、ガンテは外出許可を得た老患者カン・ピロンとバスで乗り合わせ、ピロンが発作を起こすが、サンテの適切な対処で無事病院に帰ることができる。自信を持ったガンテは、母が殺害された日のことをガンテとオ院長に詳しく話す。サンテの話を聞いたガンテは、母を殺害した人物に思い当たり、残酷な運命のいたずらに嘆き悲しむ。一方、サンテと相棒に戻ったムニョンは、今度は家族になるために3人で家族写真を撮ることを提案するが、ガンテの不機嫌な態度に戸惑う。仕方なくムニョンとサンテは2人で写真館へ向かうが…。
ジェスのピザ屋に遊びに来たガンテが、周囲の女性客からカッコイイと大注目を浴びる！？やはり、恋愛をすると人は変わるものなのだろうか？その状況をジェスがムニョンにこっそり報告するのだが、それがまたどこかの小説家か？と思うような何ともジェスらしい文章で注目のシーン。ムニョンも嫉妬に狂い大急ぎで車で駆けつけたり、また第1話では女児を泣かしたムニョンがガンテとの子供（息子）が欲しいと言い出すなど、あのムニョンをここまで変えてしまう愛の力は大きいと思わずにはいられない。因みにこのジェスのピザ屋PIZZA ALVOLOは実際にある韓国のピザチェーン店で現在イ・ビョンホンが広告モデルを務める。今回ガンテが食べているピザは新メニュー（第10話でジェスが病室にこもったサンテに差し入れしたピザとしても登場）で、ドラマ効果が大きいが1ピースごとに全て異なる味が楽しめると韓国人の間で話題となっている。
そしてこのドラマは舞台が精神病院ということで、患者が各々トラウマを抱えながら生きる姿が描かれ、ガンテ達にも大きな影響を与えてきた。誰もが大なり小なり抱えた暗い闇の部分を、忘れようとせず打ち勝たなければ成長できないという、第1話でも登場した「悪夢を食べて育った少年」。サンテは自身も行動にうつし過去のトラウマに向き合おうと、明らかにこれまでとは違う姿が見られる。サンテが発作を起こしたピロンを適切な方法でなだめた時には、これまでガンテがサンテにしてあげていたことをきちんと見ていたのだなと拍手を送りたくなる。またピロンがサンテに「過去に囚われたままだと、ドアが見えなくなってそこから出られなくなるんだ」と語りかけ、どちらが先にドアを見つけるか？と互いを励まし合う姿は、決して負けないという芯の強さを感じ、美しさ、尊ささえ感じられるだろう。

■キャスト
ムン・ガンテ役：キム・スヒョン
ムン・サンテ役：オ・ジョンセ
コ・ムニョン役：ソ・イェジ
ナム・ジュリ役：パク・ギュヨン

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