孤児のアンが持ち前の豊かな想像力と強い心でいろんな悩みを抱えながらも、まっすぐに立ち向かい成長していく姿を描く不朽の名作『赤毛のアン』を実写化した、「アンという名の少女」（全8回）が、4月3日（月）よりNHKBSプレミアムにて放送開始した。第1回のネタバレあらすじと見どころ、キャストを紹介、Youtube「NHKエンタープライズ ファミリー倶楽部」チャンネルにてシーズン1のPR映像が公開中だ。
※2020年NHK総合で放送したときに紹介したあらすじです。



「アンという名の少女」は、カナダの小説家ルーシー・モード・モンゴメリによる小説『赤毛のアン』をカナダCBCとNetflixにより共同製作したテレビドラマシリーズ。全3シーズン制作され、NHKでは1シーズン（全7話）を8回で放送。
※【「アンという名の少女」を２倍楽しむ】では、各話の詳しいあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介している。

※詳しいあらすじを知りたくない方は、「■みどころ」と「★豆知識」をご覧になって、「あらすじ」は確認用にどうぞ。

■第1回：運命は自分で決める（前編）
グリーン・ゲイブルズの未婚の兄妹、マシューとマリラは、農場の仕事を手伝わせるために男手が必要だと考え、孤児院から養子を迎えることに。マシューが駅に迎えに向かうが、待っていたのは好奇心旺盛で想像力の逞しいおしゃべりな13歳の女の子。手違いにより男の子でなく、痩せっぽっちで赤毛の女の子の孤児アン・シャーリーが送られてきたのだ。追い返すわけにもいかずとりあえず連れ帰ることに。

家路に向かう間中おしゃべりするアン。馬車の馬に名前を付け、美しい風景に感嘆して"大げさな"表現でおしゃべり。マシューはアンが気に入り、つられて思い口を開く。アンは以前、里子にだされた子だくさんの一家で辛い生活を送り、主が死んだことで孤児院に戻されたのだった。身の上話も聞いてすっかりアンが気に入るマシュー。

ところが、家で兄マシューの帰りを待っていたマリラは、連れ帰った女の子をみて驚く。名前を聞いても悲劇的な名前を口にし、本当の名前は「アンだけど、平凡だから最後に“E”を付けて呼んで」とあきれた返答。「男の子と同じ仕事をするから」とアンの懇願とマシューのとりなしにも耳を貸さないマリラ。翌朝、口利きのスペンサーのところに連れていく途中でも、マリラ相手におしゃべりがやまないアン。うるさがっていたマリラもおしゃべりに付き合い、里親に出された先や孤児院での辛い身の上話を聞く。途中、トラブルで馬車から落ちるが、冷静な態度のアンをちょっぴり見直す。スペンサーは、近所の子だくさんの家にアンを引き渡そうとするが、アンが可愛そうになったマリラは、1週間様子を見ることに。

■見どころ
うっとりするほど素敵な映像美。第1回の監督は『クジラの島の少女』（2002）のニキ・カーロ。『赤毛のアン』といえば明るいイメージが思い浮かべるが、本作では、原作のダークな面に着目しており、現代的な視点を加えた大人のドラマに仕上がっている。アンの悲惨な過去の体験が冒頭からフラッシュバックする描写こそがその象徴的な演出。「思い出より想像する方が好き」最初のアンのセリフだ。アンが広げる想像の翼は、こうした辛い過去を消し去るためなのかと考えると、胸が痛む。この後も、『ジェーン・エア』（シャーロット・ブロンテ著）の名言や大人が仰天する言葉が湯水のごとく出てくる。

★豆知識：キャスト紹介
主役のアンを演じるのは、1,800人以上の中から選ばれた、14歳アイルランド生まれのカナダ人女優エイミーベス・マクナルティ（2001年11月7日生）。やせっぽちでソバカスだらけで赤毛のおさげ、空想好きでおしゃべりな女の子という設定にぴったりで、当時、原作から抜け出してきたようだと話題になった。「並木道を喜びの白い道」「並木道を喜びの白い道」と想像の羽を広げるアンのロマンチックな風景描写のセリフをお聴き逃しなく。

■キャスト（声のキャスト）
アン・シャーリー：エイミーベス・マクナルティ（上田真紗子）
マリラ・カスバート：ジェラルディン・ジェームズ（一柳みる）
マシュー・カスバート(Ｒ・Ｈ・トムソン（浦山迅）
ダイアナ・バリー：ダリラ・ベラ（米倉希代子)
ギルバート・ブライス：ルーカス・ジェイド・ズマン（金本涼輔）
レイチェル・リンド：コリーン・コスロ（堀越真己）
ジェリー・ベイナード：エイメリック・ジェット・モンタズ（霧生晃司)

■原作・制作
原題：Anne with an “E”
制作：2017年 カナダ

◇NHK番組サイト
　2023年4月3日スタート　月22：00-22：45 NHKBSプレミアム
　2020年9月6日-10月25日　日23：00-23:45　NHK総合
◇YouTube「アンという名の少女」予告動画

【シーズン1作品紹介】【「アンという名の少女」を２倍楽しむ】