「麒麟がくる」第26話義昭が京へ!共に上洛するのは信長か義景か?第25話ネタバレあらすじと予告動画

2020年10月03日08時00分ドラマ
©NHK

長谷川博己主演、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(総合夜8時~ほか)ついに義昭(滝藤賢一)が京都へ!共に上洛するのは義景(ユースケ・サンタマリア)か、信長(染谷将太)か?それぞれの思惑が交差する10月4日(日)放送の第26話「三淵の奸計(かんけい)」あらすじと第25話「羽運ぶ蟻」ネタバレあらすじ、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。

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信長(染谷将太)と光秀(長谷川博己)の「大きな国構想」の会話が視聴者の関心を誘った9月27日放送の第25話「羽運ぶ蟻」。美濃を平定し威厳も見せる染谷信長だが、昔と変わらず「周りから褒められたい」という承認欲求の強さを見せる。一方で、平らかな世を夢見る長谷川光秀。両者憧れの存在、斎藤道三が語った「大きな国」という話題で意気投合しているように見えるが、内容の食い違いに今後の行く末を暗じているようにも見えた。このシーンを受けTwitterでは「皆が褒めてくれるなら戦は厭わぬという男に理想を注入するのは危険なのでは・・・」「この二人の今後を考えると不穏で仕方ない」など今後の両者に注目が集まった。

10月4日放送の第26話「三淵の奸計」では、ついに足利義昭(滝藤賢一)の対抗馬、足利義栄(一ノ瀬颯)が将軍職に就く。しかし、体が弱いことから京都に入れないでいる義栄は、朝廷での評判は悪く、推挙した近衛前久(本郷奏多)にも非難の声が持ち上がる。一方、上洛に前向きだった足利義景(ユースケ・サンタマリア)は家臣や家族からちょっと待ったがかかり、その隙をついて信長がついに動き出すのだが・・・。またもや光秀の奮闘振りが期待できそうな第26話もお楽しみに。

■戦国大名にとって将軍を奉じての「上洛」とは?
足利義輝亡き後、次期将軍を巡り足利義栄を推す三好勢に対し、足利義景や織田信長が足利義昭を奉じて上洛を目指した。第25話でもキーワードになっていた上洛。戦国大名が将軍を擁して上洛すると何の得があったのかだろうか?

その前に、上洛について少し説明しておこう。そもそも「洛」とは唐の時代の中国の首都、「洛陽」からとったもので、日本の中心である京都を指し、「上洛」とは京へ入ることを意味していた。足利幕府では各国に守護大名を派遣し、その土地を治めさせていた。それと同時に守護大名は将軍家を守るため京都の常駐を義務づけられていた。その為、多くの守護大名は守護代をたて、自分の代わりにその土地を治めさせ、領地と京都を行ったり来たりしていた。しかし、守護大名が東西に別れ戦った応仁の乱(1467年)をきっかけに事態を収拾できなかった将軍家の権威は失墜。次第に守護大名が京都にいる必要が薄れていった。さらに、京都を目指す為には敵対する周辺諸国を通らなければならず、大名たちにとって、上洛するということは資金と人員を割く必要があった。

では、戦国時代において将軍を奉じて上洛するとは、大名にとって何を意味したのか?それは、力を失った将軍を有力な戦国大名が担ぐことで、将軍を傀儡化し、自身が絶大な権力を持てるという大きなメリットがあった。権威が失墜したとはいえ、一定の効力を有していた将軍職。戦国大名にとって、そのバックにつくことは大金を出しても惜しくない大博打だったのかもしれない。そして、第26話の「三淵の奸計」では上洛に対して煮え切らない義景と、畿内(関西地方)を視野に入れた信長、どちらが義昭を奉じて上洛するかが描かれるのでお見逃しなく!

■前回(第25話)ネタバレあらすじ
永禄9年(1566年)覚慶は還俗して足利義昭と名乗り、朝倉義景を頼りに越前へ向かった。しかし、義景からの返事は来ないまま、敦賀で半年余り足止めを食らっていた。もう一人の将軍候補、足利義栄は着々と位を上げ、征夷大将軍任命まで時間の問題というのもあり、細川藤孝(眞島秀和)は焦りを見せ始めていた。

永禄10年(1567年)織田信長は長きに渡る戦の末に斎藤高政の息子、龍興を追放し美濃を平定した。その頃、越前の光秀のもとに美濃の元家臣、伝吾(徳重聡)から文が届く。そこには明智荘は昔のままで、明智家の館も伝吾の手により修復されたと記されていた。これを受け、母、牧(石川さゆり)は美濃へ帰りたいと申し出て、光秀と共に帰郷することになる。美濃へ着くと、牧や光秀は伝吾や村人たちから暖かく迎えられ、宴会が催された。帰ってこれたことに感謝する牧は、光秀に明智家の当主として誇りを持って思うがままに生きなさいと告げるのだった。

翌日、光秀は信長に会いに稲葉山城へ赴くと、そこに以前敵対していた元斎藤家家臣、稲葉良通(村田雄浩)と再会する。そして「今までのころは水に流して、これからは共に織田家を支えて行こう」言う稲葉。さらに、再会を果たした信長からも家臣にならないかと打診されるが、光秀は「自分は義輝に仕えたかった。義輝亡き今、気持ちが定まらない」とその申し出を断ってしまう。また、信長は美濃を平定したはいいが、周りは敵だらけで困っているという。すると光秀は将軍と共に上洛することを勧める。上洛し、将軍を軸とした幕府を再興すれば畿内を手中に治めることができると提案する。そうすれば誰も手出しができない「大きな国」ができると言う光秀。その言葉を受け、信長は光秀が推薦するならば義昭を将軍として擁立し、上洛すると告げるのだった。

京都では駒(門脇麦)の丸薬が好評で売れ行き好調だったが、一方でお寺で配っている薬が又売りされているという噂が立っていた。それに怒った駒は寺へ行き、住職に事情を問い詰める。住職と駒が揉めているところを見ていた堺の豪商、今井宗久(陣内孝則)が、駒が去ったあとに住職から丸薬の事を聞き、薬と駒に興味を示す。その頃、駒は又売りをしているという平吉のもとを訪ねていた。平吉は貧しい中で兄弟たち家族と暮らす少年だった。駒はただでもらったものを高値で又売りをしてはいけないと諭すが「稼いで何が悪い」と開き直る平吉に茫然とする駒だった。落ち込む駒に、東庵(堺正章)は「薬のお陰で病が治り、貧しい家が助かる良い薬ではないか」と元気付けるのだった。

一方、越前に戻った光秀。そこに藤孝と義昭が光秀の帰りを待ち構えていた。義輝と懇意にしていた光秀と話がしたかったと言う義昭は、突然「蟻」の話をする。ある日、義昭が見かけた蟻は自分の体よりも大きな蝶の羽を運んでいた。砂利に阻まれうまいこと運べず、それを見かねた仲間の蟻が助けようとすると、羽を運んでいた蟻は仲間を振り払い己だけで運ぼうとしていた。義昭はこの蟻に自分を重ね合わせ、将軍という羽は1人では運べないのに意地になっていたが、助けがあれば自分は将軍になれるのではないかと考えていた。そして、将軍になればより多くの貧しい人々を救えると語る義昭に、今まで義昭は将軍の器ではないと思っていた光秀の心も動かされる。

将軍になるために朝倉義景の力を必要とする義昭から頼まれ、朝倉の館を訪れた光秀。義昭と会って話したことで考えを変えた光秀は、義昭は聡明で、弱い者の心がわかる人物であり、強い大名たちが支えれば立派な将軍になると助言する。それを受け、義景は松永久秀からも信長と共に義昭を擁立し、上洛して欲しいと手紙が来ていると明かした。上洛へ一気に気持ちが傾く義景だったが、家臣の山崎吉家(榎本孝明)から莫大な金がかかると反対される。するとそこへ、義景の嫡男、阿君丸(森優理斗)が飼っているねずみが逃げたと泣きながら入ってくる。使用人総出で飼いねずみ、忠太郎を探す様子にあきれ顔の光秀だった。そして永禄11年(1568年)2月、摂津の富田に滞在していた足利義栄(一ノ瀬颯)の元に、朝廷からの使者がやってきた。ついに三好勢が担ぐ足利義栄が14代将軍に就任したのだった。

■第26話「三淵の奸計」あらすじ
足利義輝の死後、第14代将軍の座についたのは、足利義栄だった。しかし、義栄は病弱だったため、摂津に留まりなかなか京へ上洛できないでいた。将軍不在の京都で権勢を振るっていたのは義輝を死においやった三好一族だった。そんな義栄の評判は悪く、推挙した近衛前久は朝廷での立場を悪くしていた。

そんな中、義昭が元服の義を行いたいと朝廷に申し出、無事元服を果たし武士になる。それを受け、朝倉義景が義昭の元服祝いの宴を開き、光秀も招かれる。するとそこには伊呂波太夫(尾野真千子)の姿もあった。上機嫌で上洛を決意したことを報告する義景だったが、同じく列席したのが義景の従兄弟、朝倉景鏡(手塚とおる)はそれに異を唱える。

その様子を見ていた光秀や三淵藤英(谷原章介)らは義景の真意に不安を感じるようになる。信長と共に義昭を奉じ、上洛する予定の義景だったが、家臣や一族の決して一枚岩でいかない様子。上洛したとしても三好勢と十分に戦えないと判断した光秀は、信長を訪ね、単独で上洛をするよう勧めるのだった。

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第25話は10月4日(日)総合夜8時より、BSプレミアム午後6時、BSK午後9時より放送。語り:市川海老蔵。出演:長谷川博己/染谷将太/向井理/本郷奏多/ユースケ・サンタマリア/滝藤賢一/吉田鋼太郎ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kirin」。第23話予告動画は番組公式サイトで公開されている。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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