NHKBSP「コウラン伝 始皇帝の母」皓ランを救え!第8話予告と第7話ネタバレ:楚の故事「四面楚歌」
中国ドラマ「コウラン伝 始皇帝の母(原題:皓镧传)」(全34話)国王暗殺の疑いで捕らえられた皓ラン!皓ラン絶体絶命のピンチに呂不韋は逃亡!?11月15日(日)夜9時からNHKBSプレミアムにて放送の第8話あらすじと第7話ネタバレあらすじ、豆知識(楚の故事「四面楚歌」)を紹介、番組公式サイトでは紹介ムービーが視聴できる。
「コウラン伝 始皇帝の母」は、中国、春秋戦国時代、趙の名家で育った聡明で美しい娘、李皓鑭(りこうらん)が、時代に翻弄されながら、秦の始皇帝の母となるまでの波乱に満ちた人生を描く愛と闘いの物語。
※【「コウラン伝」を2倍楽しむ】では時代背景や人物紹介、各話の詳しいあらすじと見どころなどまとめて紹介している。
雅王女と皓ランの機転により嬴異人(えいいじん)と呂不韋(りょふい)を助ける好プレーが見られた11月8日放送の第7話。異人への想いを断ち切ることは出来ず、楚と魏からの縁談を断るため、皓ランとタッグを組んだ雅王女。皓ランの知恵と雅王女の芝居で見事に楚と魏の使者を追い払うお手柄を披露した。その一方で、散々皓ランを苦しめた義妹、岫玉が自ら命を絶つ衝撃の展開が待っていた。皓ランへの嫉妬に狂い、愛する蛟王子に見捨てられた岫玉。姦通罪という濡れ衣を着せられたあげく、牢獄で死んでしまう悲しい最期となった。
そして11月15日放送の第8話では、今度は皓ランが趙王の暗殺容疑で投獄されてしまう。岫玉と違い幾度も牢屋から生還を果たした皓ラン。しかし今回は、王様暗殺という重罪の上、王の意識が戻らない状態が続く。蛟王子の邪魔も入り、皓ランの脱出は困難に・・・。さらに呂不韋が宮廷内の混乱に乗じて異人と共に逃亡を図る!皓ランがピンチの時に助けに来てくれる呂不韋だが、このまま異人と共に秦へ逃げるか、皓ランのために危険を冒して助けにくるのか、ハラハラドキドキの展開になりそうだ。
■前回:第7話ネタバレあらすじ
祭祀の折に魏の使者、百里松(ひゃくりしょう)が軍隊を率いてやってきた。百里松との交渉を志願した皓ラン。趙王は皓ランに務まるか心配していたが、厲王妃は男性が交渉すれば外交になるため、ここは女官である皓ランに委ねようと王を説得した。皓ランが百里松に対し今回の旅の目的を尋ねると、雅王女へ結婚の申し込みと、このまま同盟を続けるかどうか考えるためだと答えた。
趙の食糧不足を指摘した百里松に対し、皓ランが穀倉を指すと、兵士がその穀倉を剣で突きさした。すると中から穀物が溢れてきた。皓ランはその他にもあまたある穀倉を指し、趙の食糧の蓄えを見せつけた。皓ランは、この穀物は25万人の兵士を維持するに十分な量だと説明し、さらに邯鄲の援軍はすぐそこまで来ていることを言った。驚く使者に皓ランは魏と趙が同盟を続けなければ魏は滅びると説明すると、魏の使者は軍の撤退を命じたのだった。
見事に魏の使者を追い払った皓ランだったが、次は手ごわい楚の王子熊完(ゆうかん)が控えていた。魏と同じ手法を使った皓ランだったが、熊完には通用しなかった。そこで、皓ランは熊完に対し、趙と同盟を結び共に秦と闘おうと説得したが、熊完は雅王女との結婚で頭がいっぱいになっていた。皓ランは秦の名将、白斎の戦いを例に出して、もし熊完がこのまま雅王女との結婚を押し切って魏を怒らせてしまったら、秦は一気に魏、趙、を得て中国を支配することになると説得した。そして、自分のせいでそんなことになったら雅王女は悲しみで自殺してしまうと言った。雅王女は高台に立ち、琴を弾きながら詩を詠み熊完との別れを惜しんだ。すると熊は感激してすぐに撤退を命じた。
その時、裏では呂不韋が混乱に乗じて異人を馬車で逃がそうとしていた。皓ランに害が及ぶことを心配した異人は引き返したかったが、その時、蛟王子が複数の将兵を連れて異人たちを追って来ていた。蛟王子が異人たちのもとへ向かったことを察知した皓ランは雅王女に助けを求めた。異人が馬車を降りた時、蛟王子が現われ呂不韋、異人、公孫将軍を捕らえた。そこへ雅王女がやって来て、異人と山の景色を見に来たと言ってその場をやり過ごそうとした。蛟王子は信じなかったが手柄を立てたばかりの雅王女に押し切られてしまった。脱走に失敗した呂不韋だったがまだあきらめておらず、旅の一座に潜りこもうと計画していた。その頃、皓ランは呂不韋の部屋で書類を見つけ、呂不韋が自分の財産の半分を皓ランに残していることがわかった。
呂不韋は王妃の愛人が宮廷女官の恰好をしていたのを目撃し、話を聞きたいと思ったがその時皓ランに呼び止められてしまう。一方、蛟王子は岫玉に頼み呂不韋、皓ラン、異人を捕まえる手助けを頼んでいた。3人が一緒に芝居小屋から出てきたところを岫玉が捕らえた。そこで呂不韋は看守を買収し、男が宮廷女官に変装していることを広めて宮中を混乱させようと画策した。趙王は羽王子からこの噂を耳にして、徹底的に調べさせた。その後、岫玉が一座の主人と呂不韋たちを趙王のもとに連れてきた。一座の主人の証言で、呂不韋が異人を逃がそうとしたことが明るみになった。
しかし、呂不韋は、自分や異人の逃走は全部岫玉の仕業だと嘘の証言をした。呂不韋は、岫玉は浮気しており、それを知った自分と異人を脱走に見せかけ殺そうとしていると訴え、岫玉が宮廷で女装をした男と一緒にいるのを見たので皓ランに調べさせていたと主張した。この時、羽王子が女官に扮した男を捕まえてきた。王妃はその男が自分の浮気相手だったことから、浮気が発覚することを恐れてその男の処理を申し出た。趙王は異人と皓ランに岫玉の浮気は本当かと聞くと、異人は本当だと答えたが皓ランは黙っていた。しかし皓ランの答えを待たずして趙王は姦通罪で岫玉を斬首することを命じた。
皓ランは義妹が処刑されることを内心苦しみ、姉として牢にいる岫玉に会いに行った。助けを乞う岫玉だったが皓ランは断り「邯鄲に行けば望みはある」と告げ、自分のかんざしを渡し、うまくやるよう伝えた。その後、蛟王子が岫玉の好物を持ってやって来た。岫玉は料理の中に毒が入っているのではないかと思い、皓ランのかんざしで自分の首を刺して息絶えた。
一方、秦王は趙国が異人を返さないので、邯鄲に攻め入り異人を救出することにした。秦は趙の辺境を攻撃すると一気に軍を進めてきたので、趙王は魏楚の両国からの援軍を待つしかなかった。趙王は苛立ちのあまり体調を崩し、医者の殷小春からは療養を勧められた。しかし戦況が気になる王は王妃と口論となり、王妃は皓ランを残し宮殿へ帰ってしまった。女官たちを部屋から追い出した趙王は皓ランと2人きりになり、皓ランに心を開いていった趙王は邯鄲に帰ることを決めた。
その夜、刺客が趙王の寝室に忍び込み、布で王の首を絞めた。皓ランが駆けつけ布を外そうとした時、高昊陽(こうこうよう)将軍が兵を連れて駆けつけた。高昊陽は皓ランを暗殺者と決めつけ捕らえてしまった。
■豆知識:楚の故事「四面楚歌」
中国戦国時代において、敵を欺くにははったりも必要不可欠。さらに人心に訴えかけることも兵法の1つと言えるかもしれない。第7話で雅王女との婚姻を迫る楚の王子を見事撃退した、皓ランと雅王女。雅王女のうそとは言え、国と王子を想う迫真の演技に兵を引かざるを得なかった楚の王子だっがた、楚の国にまつわる故事成語、「四面楚歌」もある種、はったりと対戦相手の戦意を下げたことから生まれた言葉だ。
「四面楚歌」は紀元前202年の垓下の戦いにおいて、楚の国王である項羽が敵の劉邦軍に囲まれた際、楚の国の歌が敵の陣地から聞こてきたことから楚の兵が敵である漢に下ったのだと嘆き、項羽が敗北を悟ったことが由来とされる。これは周囲が全て敵となり助けや味方がないことを意味し、孤立無援の状態を指す言葉として現在もよく使われている。ところで項羽が聞いた”楚の歌”だが、項羽に精神的ダメージを与えるために劉邦がわざと漢の兵に楚の国歌を歌わせたという説があり、劉邦が項羽の戦意喪失をさせた心理戦の勝利と見ることもできる。ドラマに登場する楚の王子、熊といい、この項羽といい、楚の国の人々は勝気な反面、心理戦に弱かったのかもしれない。
■第8話あらすじ
皓ランが国王の暗殺未遂の犯人として投獄された。皓ランの無実を証明できるのは趙王のみだが、その王も意識不明の状態に陥ってしまう。殷小春は厲王妃に、王の意識を取り戻すために数日の療養が必要だと伝えるが、小春の処方のせいで王の病状が悪化していると訴える医師があらわれる。
皓ランが投獄中の間、呂不韋は再び異人の逃亡計画を実行しようとするが、蛟王子の邪魔が入り、苦戦を強いられる。一方、2人の逃亡を察した雅王女は、皓ランの名前を出して異人を引き止めようとするのだが・・・・。
原題:皓镧传
制作:2019年 中国
■キャスト⇒相関図(NHK)
李皓鑭(リ・こうらん)役:ウー・ジンイエン [声:中村千絵]
呂不韋(りょふい)役:ニエ・ユエン[声:東地宏樹]
嬴異人(えいいじん)役:マオ・ズージュン [声:平川大輔]
雅(が)役:ハイ・リン [声:松井茜]
厲(れい)役:ニン・ジン [声:深見梨加]
趙 丹(ちょうたん)役:ワン・ジーフェイ [声:内田直哉]
韓 瓊華(かんけいか)役:ジャン・ナン [声:甲斐田裕子]
◇紹介ムービーとインタビュー映像
◇NHK「コウラン伝 始皇帝の母」番組公式サイト
2020.09.27スタート 毎・日21:00~22:00 BSプレミアム
※再放送 翌週13:00~
◇Youtube予告動画
【華流ドラマ】【作品詳細】【「コウラン伝」を2倍楽しむ】