Netflix「アンという名の少女2」第1-2話あらすじ見どころ:事件はシーズン1最終回から始まっていた!
21日深夜、不朽の名作『赤毛のアン』原作のドラマ「アンという名の少女」第8話(最終回)がNHK総合にて再放送されたが、最終回はシーズン2のプロローグでもあった!Netflixで独占配信中の「アンという名の少女」シーズン2の第1話と第2話のあらすじと見どころを紹介しよう。
※2020年11月20日より毎週日曜、「アンという名の少女」シーズン2の各話のあらすじと見どころを2話ずつ更新。
「アンという名の少女」は、世界中で愛されるカナダの小説家ルーシー・モード・モンゴメリによる不朽の名作『赤毛のアン』をNetflixとカナダCBCが共同でドラマ化。2017年~2019年にかけてシーズン3までCBC放送、配信され、2020年現在、Netflixにて全シーズン独占配信中だ。
19世紀後半のカナダ。アヴォンリー村にあるグリーンゲーブルズに住む農家のカスバート家の老境を迎える兄マシューと妹マリラに引き取られた孤児のアンは、想像力が豊かでおしゃべりな赤毛の少女。シーズン1は、アンにダイアナという親友ができたり、学校に通ったりして、いろんな経験を重ねてアヴォンリーの生活になじんでいくまでが描かれた。
シーズン1最終回は、カスバート家の借金完済のために下宿人を募集し、2人の下宿人が決まったというところで終わり、シーズン2は下宿人がやってきたところから始まる。これについては【最終回考】で詳しく解説している。そんなシーズン2では、原作にない登場人物とエピソードがくわえられ、同性愛、人種差別、女性の自立が追及され、アン、マシュー、マリラの過去のトラウマなども描かれる。
※シーズン1~3作品紹介は【作品紹介】で、シーズン1の詳しい各話のあらすじと見どころは【「アンという名の少女」を2倍楽しむ】でまとめて紹介している。
■第1話「青春は希望の季節」
10月、カスバート家に2人の下宿人。1人はちょっぴりいかついが優しく料理が得意でアンを妹のように可愛がってくれるダンロップ。もう一人は若くハンサムな地質学者を名乗るネイト。ある日、土壌調査をするネイトがダイアナの父ウィリアム・バリーに「金が出た」と打ち明ける。だが、自分を雇っている会社に知らせれば、土地を全て奪われてしまうと嘆く。ネイトの仕事に興味を持ったアンは、地質学の本を借りてネイトが金に興味があることに気づく。その夜、アンは、ネイトがダンロップにアヴォンリーから金が出ると話しているのを偶然耳にする。
翌日、アンは昨夜聞いた金の話をリンド夫人にしてしまう。その話はたちまち町中に知れ渡り、集会を開いてネイトから話を聞くことに。ニューヨークから届いた証明書を見せ、間違いなく金が出たと報告するネイト。だが、土地ごとの検査料として150ドルが必要だと話す。年収の半分に当たる大金に戸惑う人々に、ウィリアム・バリーは建て替えを申し入れ、ネイトが採掘事業を取り仕切ることに。アンは、ギルバートにも金のことを手紙で知らせようと思い立ち、ネイトから手紙を書く紙を拝借しようと部屋に入る。そこでアンはあるものを発見する。
アンが連絡を取ろうとしているギルバートは、広い世界を見るために蒸気船で働いていた。そして、ギルバートは一緒に働く気のいい黒人青年バッシュと仲良くなる。
オープニング。優しい樹を見つけたアンが森の自然や生き物と戯れる様子が可愛い。今回はマシューとマリラと3人で海にも遊びに行く。原作ではアンの部屋から海は見えるが遊びには行かない。ギルバートは広い世界を知るために海に出たが、アンもまた海(広い世界)に出るのか?すっかりアヴォンリーになじんだアンだが、孤児院で受けた酷いいじめのトラウマを完全には克服できていない様子。折に付けて過去の辛い映像がフラッシュバックする。
ところで、ジェリーは下宿人たちを怪しむが、完全には思い出せていない様子。2人が何者かはシーズン1を視聴した方は先刻承知のはず。気になる方は最終回のあらすじで確認されたい。
ガサツなダンロップには少々迷惑顔のマリラだが、繊細で言葉上手なネイトはお気に入りの様子。そんなマリラにネイトがどう接するのか?
今回、アンがネイトにアヴォンリーの赤土のことを聞き、“酸化鉄”と教わる。これはシーズン1の第1話でマシューに矢継ぎ早に質問した中の一つ。当時は「わからない」と答えをもらえなかった。明確な答えをもらって興奮するアン。そんなアンがネイトの部屋で何を見つけるのか?
■第2話「小さな印は測定できるが、その解釈は無限」
蒸気船がトリニダードに到着し、バッシュは自分の過去と向き合うことに。ギルバートに料理上手の母親の話をして会わせるが、未だに自分より仕えている白人の子を優先する母にショックを受ける。
学校ではコールがビリーのいじめに遭っていた。コールは絵が上手で中性的な美少年。フィリップス先生も何かとコールに厳しく接する。コールの気持ちが分かるアンは彼に声をかけ、ダイアナたち女子もアンに続く。帰宅したアンは、ダンロップがおばさんを亡くし遺産相続したと聞く。慰めるアンにダンロップは万年筆をプレゼントする。
金鉱をあてようとするバリー家を尻目に、マシューとマリラは慎重になる。ネイトはバリー家で金鉱に興味のある人を招いて気楽なパーティーを開くからと、2人を誘う。夜、マシューとマリラはバリー家のパーティーへ向かい、一人で留守番するアンは怯える。
バリー家。日頃から何か大きなことをしたいと考えていたウィリアム・バリーは、検査料の肩代わりをして利益の一部を得ようとしていた。そんな夫を不安に思うバリー夫人。そんな中、ダンロップは遺産が入ったといきなりの宣言。そしてアヴォンリーに土地を買って、その土地の検査をするとも話し、しり込みするマシューたちの検査料を負担すると提案するが…。
ネイトは勝手な行動に出たダンロップを非難し、言い争う。オバケが怖くてなかなか眠りに付けないアンは、男たちの争う声を聴いて思わず悲鳴を上げる。
望遠鏡で金が見えるというネイトだが、果たしてアンには金は見えたのか?登校時、ダイアナが「足裏の玉ねぎ」の話をするが、これはシーズン1「後悔は人生の毒」でのアンのお手柄の話。ネイトにときめくマリラ。でもせっかく髪型を変えても気づいてくれるのはマシューとリンド夫人だけ。パーティーで他の女性にも甘い声かけするネイトを見たマリラが嫉妬?女性には優しいネイトだが、裏の顔は大違い。住人たちを騙して検査料を巻き上げ早くトンズラしたいのだ。ところがアンの優しさに触れてアヴォンリーに定住したくなったダンロップがネイトに相談なしに遺産話をでっち上げ、早くも仲間割れ?
※豆知識:ギルバートの新しい友人バッシュの登場で人種差別も描かれる。見知らぬ白人が、いきなりバッシュを召使呼ばわりするシーンで、「1834年から自由人だ」とバッシュが言い返すシーンがある。イギリスの植民地における奴隷制度を違法とし、イギリス帝国内の全ての奴隷が解放されたのが1834年8月1日。ドラマでは、この後も黒人差別については辛い描写がある。そしてこのことでギルバートは将来の夢を持つことになる。
そんなギルバートにとって故郷アヴォンリーの思い出といえばアンにつながるようだ。そして気になるのは、ギルバートとはタイプ違いの美少年コール。コールが点々…とインクのシミシミの残ったスケッチブックに何を描くのか?
■キャスト(声のキャスト)
アン・シャーリー:エイミーベス・マクナルティ(上田真紗子)
マリラ・カスバート:ジェラルディン・ジェームズ(一柳みる)
マシュー・カスバート(R・H・トムソン(浦山迅)
ダイアナ・バリー:ダリラ・ベラ(米倉希代子)
ギルバート・ブライス:ルーカス・ジェイド・ズマン(金本涼輔)
コール・マッケンジー:コーリー・グルーター・アンドリュー(須藤翔)
レイチェル・リンド:コリーン・コスロ(堀越真己)
ジェリー・ベイナード:エイメリック・ジェット・モンタズ(霧生晃司)
■原作・制作
原題:Anne with an “E”
制作:2018年 カナダ
※「アンという名の少女」シーズン1~3はNetflixにて全話独占配信中だ
◇Netflix
【シリーズ作品紹介】【「シーズン2各話あらすじ」【「アンという名の少女」を2倍楽しむ】