NHKBSP「コウラン伝 始皇帝の母」小春に危機迫る!第11話予告と第10話ネタバレ:柳に秘めた思い
中国ドラマ「コウラン伝 始皇帝の母(原題:皓镧传)」(全34話)宴の席で病人続出!一体なぜ?そして韓少妃・瓊華(けいか)に怪しい動きが?瓊華の秘密に皓ランが迫る12月6日(日)夜9時からNHKBSプレミアムにて放送の第11話あらすじと第10話ネタバレあらすじ、豆知識(柳に秘めた思い)を紹介、番組公式サイトでは紹介ムービーが視聴できる。
「コウラン伝 始皇帝の母」は、中国、春秋戦国時代、趙の名家で育った聡明で美しい娘、李皓鑭(りこうらん)が、時代に翻弄されながら、秦の始皇帝の母となるまでの波乱に満ちた人生を描く愛と闘いの物語。
※【「コウラン伝」を2倍楽しむ】では時代背景や人物紹介、各話の詳しいあらすじと見どころなどまとめて紹介している。
11月29日放送の第10話では、皓ランへの愛を誓った呂不韋(りょふい)に、父親の死という悲劇が襲った。父の無念を晴らす為に、男女の情より立身出世を選び、断腸の思いで再び皓ランを突き放した呂不韋。涙を流し傷ついた皓ランを抱き寄せて慰める殷小春(いんしょうしゅん)も男前だったが、これまで見守るタイプだった嬴異人(えいいじん)からの突然のキスに、皓ランも視聴者もドギマギさせられた。
12月3日放送の第11話では、宴席で盛られた毒の正体がわかり、皓ランは責任問題の矢面に立たされる。一方、韓少妃・瓊華に不穏な動きが・・・。何を考えているかわからない瓊華の動向にも注目です!そして小春に密かに思いを寄せ、理由をつけては毎日会いに来てしまう高昊陽(こうこうよう)将軍にライバル登場!小春の幼馴染で相思相愛の逸(いつ)王子が帰って来る!そして瓊華にあることで捕らえられた小春に危険が迫る第11話もお見逃しなく。
■前回:第10話ネタバレあらすじ
瓊華(けいか)は皓ランに10日後に開かれる宴席の準備を命じた。皓ランは準備に必要なお金を受け取りに行くと、梁管事は王様の命だと言って宴席には到底足りない金額をよこしてきた。しかしそれは瓊華の指示によるものだった。呂不韋が助けようとするも、皓ランは断り、異人の元へ行った。
異人はお金に困っている皓ランに、普通の木の葉を見せ、同じ葉っぱでも、宮中と民衆では価値が大きく違うと伝えた。皓ランはその意図をくみ取り、女官たちから衣類や小物など要らなくなったものを集め、王妃に外出の許可を申請した。皓ランは集めたものを、王族が使ったものだと言って競売にかけた。すると、宮廷生活に憧れを持つ商人の虚栄心と好奇心をくすぐり、瞬く間に品物は売り切れてしまった。
皓ランが旭日宮に帰ると、そこには宴席の相談をしたいと思って皓ランを待っていた呂不韋がいた。呂不韋の助けを断る皓ランだったが、呂不韋は皓ランのことを思うと夜も眠れず食事ものどを通らずにいた。皓ランは自分が怒っている理由は、呂不韋が約束の場所に来なかったことではなく、その理由を説明してくれないからだと伝えた。すると呂不韋は、これからは皓ランに隠し事はしないと誓い、お互いの誤解を解いた。呂不韋は皓ランにキスをして、明日は贈り物があるので自分のところに来るよう伝えた。
呂不韋が家に帰ると、父・呂鑫(りょきん)が逮捕されていた。呂鑫が城を出た際、衛兵が荷物検査をしたところ販売を禁止されている儀式で使う礼器が入っていたとして捕らえられてしまった。礼器の販売は重罪にあたり、それを聞いた呂不韋はすぐ王様の元へ許しを請いに向かった。趙王を説得してきた趙丞相がやってきて、普通なら親族皆殺しだが、呂鑫を流刑に処することを決定したと告げた。呂不韋は、これは蛟(こう)王子とその手下の虞司寇が共謀してやったことだと考えていた。しかし、丞相は証拠がなければどうすることもできなかったと告げ、最後の別れをするよう呂鑫の元へ呂不韋を向かわせた。
呂不韋が呂鑫を見送りに牢屋へ行った。呂鑫は、丞相に家を譲らなかったため殺された自分の父のことを思い出し、商人という身分がそうさせたと言って悔しさをあらわにした。呂鑫は呂不韋が立身出世を誓ったことが嬉しかったと続け、皓ランのことを諦めて出世の道を歩んでほしいと伝えるが、呂不韋は皓ランを愛していると答え、全力を尽くして父を邯鄲に呼び戻すことを誓った。それを聞いた呂鑫は、呂不韋を追い出し、その後、自らの喉を切って自害した。
父の突然の死にショックを受けた呂不韋が自宅に帰ると、蛟王子が来ていた。王子は今回のことは自分が仕組んだことだと認めたが、証拠がないため呂不韋はどうすることもできなかった。呂不韋は父を失った悲しみと、皓ランを諦めきれない事で悩んだが決意を固める。皓ランはうきうきしながら呂不韋の元を訪れると、そこには女官と戯れる呂不韋の姿があった。皓ランが激怒すると、呂不韋は自分たちは同志であり男女の関係になることはないと厳しい言葉で皓ランを傷つけた。ショックを受けた皓ランは泣きながらその場を立ち去り、その様子を蛟王子が陰から見ていた。
皓ランは宴会のことで忙しく働き、最後は本堂で寝てしまった。心配した呂不韋が駆け寄るが、異人が来たので身を隠した。目を覚ました皓ランは異人に送ってもらう。2人が一緒にいるのを呂不韋が見ていることに気づいた異人は、怒らせてやろうと言って皓ランにキスをして抱きしめた。皓ランは恥ずかしくなり顔を赤らめた。
王位争いが身近に迫る中、羽王子は呂不韋と異人と共に国事について話合っていた。呂不韋と異人は多くの者を買収している蛟王子を殺すよう促すが、弟を殺したくない羽王子に、呂不韋は明日の宴会で暗殺を実行するよう告げた。呂不韋はすでに魚を調理するものを買収していた。そこへ皓ランが入って来たので羽王子は剣を握りしめたが、皓ランはすぐに出て行ってしまった。
蛟王子は柳の枝を皓ランに送った。剣の練習で怪我をした蛟王子は皓ランが見舞いに来てくれたことが嬉しかった。蛟王子はこれまでのことをは許して欲しいと頼むと、その姿に心打たれた皓ランは、よく考えて返事をすると告げた。しかし、蛟王子は皓ランと呂不韋の心の隙間を利用しようとしていた。
宴会が始まり、招待を受けた文武百官が参列し、趙王、王妃、そして瓊華や雲少姫の姿もあった。皓ランは宮女を連れて準備した魚のスープを持ってきた。皓ランは自分で蛟王子にスープを持って行ったがこぼしてしまったので、その場でお椀を変えた。瓊華の提案で蛟王子と羽王子が対決し、勝った羽王子に瓊華が金杯を授けようとした時、その場にいた人たちは耐えられない腹痛を感じてその場に倒れ込んだ。殷小春が急いで薬を配ったが、参列していた趙の延臣の娘、程秀が薬を飲む前に血を吐いて死んでしまった。楽しい宴会は一変、混乱の渦に巻き込まれてしまった。
■豆知識:柳に秘めた思い
第10話で皓ランに柳の枝を送った蛟王子。中国では別れに臨んで柳の枝を折り、環に結んで送る風習があったとされ、それは韓国を経て日本にもその慣習は渡来し、「柳を贈る」ことは旅立つ人を見送ることを意味していた。柳は川辺に育ち、どんな場所でも根を下ろす生命力の強い木。友人や恋人の旅立ちに際し、別れを惜しむ人の姿が川辺に佇む柳に見立てられ、それを折って相手に贈ることで「この柳の様に、帰りを待つ私を忘れないで欲しい」という思いが込められてたとも言われている。
また、「柳」と「留」が同音語であること、「環」と「還」が同音語であったことから、「ここに留まって欲しい」、もしくは「無事に戻って来て欲しい」という思いが込められていたということも言われており、漢詩にも多く登場する柳。このように同音異義語を詩歌に取り入れて情趣を膨らますことは日本の大和歌にもよく見られる手法だ。ドラマで蛟王子から柳の枝を受け取った皓ランは「これまでの事を許して戻って来て欲しい」という王子の願いをくみ取ったのかもしれない。実際これは、情に訴えかける蛟王子の作戦であることが明かされたが、これがきっかけとなって皓ランは蛟王子を暗殺から救うことになる。狡猾な蛟王子と、強気だけど心優しい皓ランの一面が垣間見られる場面に登場した柳。不意に出てくるアイテムに隠された意外な意味を探るのもドラマを楽しむひとつかもしれない。
■第11話あらすじ
宴会の食事に毒が盛られたことがわかり、それを仕切った皓ランの責任が問われる。側室の雲少姫が、1人だけ難を逃れた蛟王子の犯行に違いないと指摘する。皓ランは自分に非があると主張するが、彼女を弁護しようとした王妃は食事担当を呼び出そうとする。
側室の瓊華は凧揚げを楽しんでいたが、糸が切れて飛んで行ってしまう。羽王子は、宮殿の外で凧を拾う不審な男を見つけ捕らえる。調べてみるとある意外なことが発覚する。一方、殷小春は瓊華が注文した美容の薬の処方を目にするのだが・・・。
原題:皓镧传
制作:2019年 中国
■キャスト⇒相関図(NHK)
李皓鑭(リ・こうらん)役:ウー・ジンイエン [声:中村千絵]
呂不韋(りょふい)役:ニエ・ユエン[声:東地宏樹]
嬴異人(えいいじん)役:マオ・ズージュン [声:平川大輔]
雅(が)役:ハイ・リン [声:松井茜]
厲(れい)役:ニン・ジン [声:深見梨加]
趙 丹(ちょうたん)役:ワン・ジーフェイ [声:内田直哉]
韓 瓊華(かんけいか)役:ジャン・ナン [声:甲斐田裕子]
◇紹介ムービーとインタビュー映像
◇NHK「コウラン伝 始皇帝の母」番組公式サイト
2020.09.27スタート 毎・日21:00~22:00 BSプレミアム
※再放送 翌週13:00~
◇Youtube予告動画
【華流ドラマ】【作品詳細】【「コウラン伝」を2倍楽しむ】