NHKBSP「コウラン伝 始皇帝の母」趙が陥落寸前!第18話予告と第17話ネタバレ:始皇帝のバイブル
中国ドラマ「コウラン伝 始皇帝の母(原題:皓镧传)」(全34話)2月14日(日)夜9時からNHKBSプレミアムにて放送の第18話あらすじと第17話ネタバレあらすじ、豆知識(始皇帝のバイブル)を紹介、番組公式サイトでは紹介ムービーが視聴できる。
「コウラン伝 始皇帝の母」は、中国、春秋戦国時代、趙の名家で育った聡明で美しい娘、李皓鑭(りこうらん)が、時代に翻弄されながら、秦の始皇帝の母となるまでの波乱に満ちた人生を描く愛と闘いの物語。
※【「コウラン伝」を2倍楽しむ】では時代背景や人物紹介、各話の詳しいあらすじと見どころなどまとめて紹介している。
2月7日放送の第17話では、呂不韋に射られて突然の退場となった蛟王子に続き、瓊華(けいか)までもが毒を盛られ死亡。裏で手を引くのはもちろん厲(れい)王妃!瓊華殺害の濡れ衣を着せられた皓ランだが、なんと親友、殷小春(いんしょうしゅん)が王妃に加担!身内を人質に取られた小春の気持ちもわかるが、妊娠5か月で首を絞められる皓ランにハラハラさせられた。そして絶妙のタイミングでの登場と、穏やかな「おやり」で何人もあの世行きにしてきた王妃の無双感が際立った!
2月14日放送の第18話では、ついに秦軍が邯鄲へ攻めてくる!そして羽王子に捕らえられた嬴異人(えいいじん)が人質として吊し上げに。そして町が混乱に陥る中、城門の外に亡霊たちが出現!?さらに激しい戦の中、皓ランが産気づく!一難去って、また一難。趙国陥落もあとわずかか・・・?折り返し地点を継ぎた「コウラン伝」、イベント盛りだくさんが予想される第18話もお楽しみに!
■前回:第17話ネタバレあらすじ
反乱に失敗した蛟王子は皓ランを道連れにしようとしたが、そこに駆けつけた呂不韋の放った矢が刺さり息絶えた。宮殿の塔から反乱軍が押し寄せ血で汚れた広場を見下ろす2人。呂不韋は異人を秦に還すため、蛟王子の反乱に加担し趙国の混乱を招いたと話した。一方、厲王妃は牢屋にいる雅王女のもとへ行き、自害するよう王命を伝えた。命乞いをする雅王女に毒を勧める王妃だったが、侍女の夏月を身代わりにして毒を飲ませ雅王女の命だけは助けたのだった。
小春から安産の薬を渡された皓ランを見て、妊娠を知った異人は喜ぶ。その時、人影を見つけた皓ランが表へ出ると、そこには宮殿を去る雅王女の姿があった。雅王女の生存を知った皓ランは王妃に命を狙われ、自殺と見せかけ首を絞められてしまう。そこへ瓊華が駆けつけ皓ランの命を助けた。
その後、皓ランを自分の部屋に招待し、トンビを飼っていることを話したり、豪華な食事で皓ランをもてなした瓊華。2人は打ち解け、いろいろな話をし、瓊華は故郷を懐かしみ「家が恋しい」と漏らした。楽しい時間も束の間、侍女が持ってきた酔い覚ましのスープを口にした瓊華は血を流し息絶えてしまった。そこへ王妃が現れ、皓ランは瓊華殺しの罪を着せられる。小春の検証のもと、スープに毒が入っていることがわかり、小春はその毒は皓ランに渡した毒だと証言した。
小春は身内を人質に取られ、やむを得ず皓ランが瓊華を毒殺したと嘘をつかなければならなかった。そして、一夜明け、皓ランは趙王の前で裁きを受ける時を迎える。趙王は皓ランに死刑を命じるが、異人は瓊華が韓のスパイだと申し出た。呂不韋が複数のハトを放した後、瓊華が飼っていたトンビを放した。するとそのトンビは数あるハトの中から伝書鳩だけを捕らえたのだった。瓊華はこうしてスパイ活動をしていたことが明らかになり、皓ランの死刑は取り消された。実は、瓊華は殺される前に命の危険を察知し、わざと皓ランの前でトンビを利用して自分がスパイであることを知らせていたのだった。
その頃、秦国が趙国に対し、六城を引き渡すように要求してきた。呂不韋は趙王に、秦の要求は飲まず、六城は斉国に渡し、秦に対抗するため周辺諸国と手を組むことを進言する。魏は趙国と同盟を求めており、燕国と韓国は秦国と仲が悪い。趙国はそいういう国々と共に秦に対抗するべきだと申し出、趙王もそれに従った。秦の太子、安国君は趙王が六城を渡さない事を知り、直ちに白起将軍に趙国を攻撃するよう命じたが、白起は仮病を使ってその命令を無視した。
しかし、秦国は趙国への攻撃を進め、ついに秦軍は邯鄲まで侵攻してきた。混乱に乗じて趙を離れようとする異人と呂不韋だが、身重の皓ランは足手まといになるといって趙に残ると言い出す。異人は皓ランを置いて行けないと拒んだが、呂不韋は異人を連れて逃げようとする。しかし、2人の前に羽王子があらわれ、異人を捕らえて連れて行ってしまった。羽王子は異人を城楼に吊し上げ、秦軍に撤退を迫るのだった。
■豆知識:始皇帝のバイブル
ドラマで”韓少妃”と呼ばれた瓊華の出身である韓。瓊華は架空の人物だが、韓は中国戦国時代に存在した小さな国で、現在の河南省北部の一部、山西省南部の一部に位置した一国だった。戦国七雄と呼ばれた秦、楚、斉、燕、趙、魏の中で、韓は最弱であり、常に西の秦からの侵攻に怯えている状態だった。しかしそんな小国、韓から生まれ、後に秦の始皇帝がバイブルとして重宝した書物がある。それが韓の思想家、韓非が記した『韓非子』だ。
韓は秦王の言われるがままに貢物を差し出す有様で、征服されてないまでも事実上属国としての扱いを受けていた。そんな韓の状態を憂いた韓非は、法治主義の重要性を説いた。そこには、現在にも通じる法による統制が取れた理想の国作りが示されてあった。しかし韓王にその思いは届くことはなく、失意の中で韓非は「自分の考えだけは残そう」と『韓非子』を書き上げた。自国の発展を思って書き上げた『韓非子』だが、この思想は秦の始皇帝に気に入られ、秦が中国統一を計る際の指針として重宝されたと言われている。秦の属国であった小さな韓から生まれた『韓非子』が中国統一に一役買ったというのはなんとも皮肉な話である。
■第18話あらすじ
趙の首都、邯鄲にまで攻めてきた秦軍に対し、異人は盾として城楼に吊るされる。しかし、秦の攻撃は昼夜を問わず続き、邯鄲は陥落寸前の危機にさらされる。皓ランが外へ出てみると町は混乱していた。厲王妃が民衆に一致団結を呼びかける中、ある夜、城外に怪しい兵士たちが現れる。矢を射るが刺さらないため、人々は亡霊が趙を滅ぼしに来たのだと言って怯える。そんな混乱の最中、なんと皓ランが産気づくのだが・・・。
原題:皓镧传
制作:2019年 中国
■キャスト⇒相関図(NHK)
李皓鑭(リ・こうらん)役:ウー・ジンイエン [声:中村千絵]
呂不韋(りょふい)役:ニエ・ユエン[声:東地宏樹]
嬴異人(えいいじん)役:マオ・ズージュン [声:平川大輔]
雅(が)役:ハイ・リン [声:松井茜]
厲(れい)役:ニン・ジン [声:深見梨加]
趙 丹(ちょうたん)役:ワン・ジーフェイ [声:内田直哉]
韓 瓊華(かんけいか)役:ジャン・ナン [声:甲斐田裕子]
◇紹介ムービーとインタビュー映像
◇NHK「コウラン伝 始皇帝の母」番組公式サイト
2020.09.27スタート 毎・日21:00~22:00 BSプレミアム
※再放送 翌週13:00~
◇Youtube予告動画
【華流ドラマ】【作品詳細】【「コウラン伝」を2倍楽しむ】