NHKBSP「コウラン伝 始皇帝の母」皓ランが姑に苦戦!第26話予告と第25話ネタバレ:秦の外戚問題

2021年04月10日09時00分ドラマ
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中国ドラマ「コウラン伝 始皇帝の母(原題:皓镧传)」(全34話)嫁姑問題勃発!政の教育を巡り皓ランと夏太后が衝突する4月11日(日)夜9時からNHKBSプレミアムにて放送の第26話あらすじと第25話ネタバレあらすじ、豆知識(秦の外戚問題)を紹介、番組公式サイトでは紹介ムービーが視聴できる。



「コウラン伝 始皇帝の母」は、中国、春秋戦国時代、趙の名家で育った聡明で美しい娘、李皓鑭(りこうらん)が、時代に翻弄されながら、秦の始皇帝の母となるまでの波乱に満ちた人生を描く愛と闘いの物語。
【「コウラン伝」を2倍楽しむ】では時代背景や人物紹介、各話の詳しいあらすじと見どころなどまとめて紹介している。

4月4日放送の第25話は、子楚が皓ランの誕生日をランタンで祝福!ドラマでは「天灯」と呼んでいたが、子楚はひとつひとつのランタンに花の絵を施し、皓ランへの思いを詰め込んだ愛情たっぷりのプレゼントを贈った。その美しく幻想的な映像に視聴者も魅了されたはず。一方で政の生意気な性格が災いして、夏太后を怒らせてしまう結果に皓ランも四苦八苦。建て前より本音が先に出てしまう政だが、今後はどんな成長を遂げるのか、はらはらしながら見守りたい。

そして4月11日放送の第26話ではそんな皓ランと夏太后が政の教育方針を巡って一波乱起きる。乱暴者の政に罰を与えようとする夏太后と子供を守ろうとする皓ランの直接対決が見どころになるだろう。一方、呂不韋(りょふい)は金を盗んだ犯人が見つからずに焦りを見せる。さらに政は呂不韋と皓ランの間にできた子供だという噂が流れ、呂不韋はその出どころを捜索するのだが・・・。犯人を見つけなければ死罪決定の呂不韋、この困難をどう乗り切るか?

■前回:第25話ネタバレあらすじ
国王に即位した子楚は、呂不韋を最高官位、相邦(しょうほう)に任じ、実母の夏を華陽夫人と同様の太后の位を与えた。このことは華陽夫人の不満を招き、恩を仇で返されたと言って夫人は子楚への不信感を募らせていた。一方、夏太后は気兼ねなく子楚と会えるようになり喜んでいた。

子楚は皓ランの許しを得て王宮にいる側室たちを退去させた。追い出されそうになり焦った絲蘿(しら)は、息子と共に王宮で暮らしたいと夏太后に懇願した。子楚は絲蘿が華陽夫人の血縁にあることを恐れ、絲蘿の住居を修繕するという理由で、彼女を遠くの宮殿に移したが、夏太后は子楚の行動が全て皓ランの為だと思い、皓ランが第2の華陽夫人になるのではないかと危惧していた。

一方、皓ランは毎日夏太后に挨拶に行ったが、夏太后は皓ランに会おうとしなかった。皓ランは殷小春(いんしょうしゅん)と共に薬を調合したり、散歩をして過ごしていた。子楚は皓ランに避けられていることを気にしていたが、そんな矢先、体調が良くならない伯仲の治療を拒む小春を、伯仲が小春をこっそり連れ去ってしまった。皓ランから小春を放したかった子楚はさっそく小春を軍医として従軍するよう手配を整えた。一言も告げずに出て行ってしまった小春を悲しむ皓ランだったが、子楚は皓ランに目隠しをして宮殿の外に連れ出すのだった。

子楚が皓ランの目隠しを取ると、花の絵が描いてある天灯が空へ浮かび上がっていた。皓ランの誕生日を祝う為、子楚が花の絵に皓ランへの思いを込めて多くの天灯を上げたのだった。幻想的な美しさに皓ランは感激したが、その様子を絲蘿は影から見ていたのだった。その頃、呂不韋は皓ランの為に準備した贈物のかんざしがなくなっていることに気づき探していた。そこへ白霊児(はくれいじ)が宝飾を施したかんざしを持って現れた。呂不韋はこれに激怒し、かんざしを奪い取った。このかんざしは呂不韋の手作りだったのだ。それを知らずに勝手に宝飾を付けた白霊児は呂不韋を怒らせたことに落ち込むのだった。

そして呂不韋は皓ランにかんざしを渡す為、宮殿に来ていた。そこで子楚が上げた天灯を目にした呂不韋は落ち込み、踵を返し帰路につこうとした。その時衛兵たちがやって来て、天灯が落下し、貯蔵庫に火がついたことを知らせた。不幸にも貯蔵庫にあった兵糧は燃え、さらに金が盗まれてしまったいた。呂不韋は直ちに城門を閉めるよう命令を出した。子楚はさっそく文武百官を集め会議を開いた。そして皆の前で呂不韋に非があると責めた。呂不韋は7日間で盗まれた金を取り戻すと約束し、もしできなければ命を差し出すと言って捜索に取り掛かった。

華陽夫人は火災の原因を招いた皓ランを捕らえようとしたが、皓ランは何者かが天灯を矢で射抜き、火事を引き起こしたのだと主張した。さらに、勝手に王妃の寝所に入ったとして、華陽夫人が連れてきた家臣たちを処罰した。華陽夫人を怒らせたとして夏太后は皓ランを呼びつけた。皓ランを心配した政は、皓ランを諫める夏太后に口答えをしてしまい、夏太后の怒りをかった。生意気な政に鞭打ち罰を与えようとする夏太后に対し、皓ランは必死に政をかばい、謝るように言った。

そこにやって来た子楚はふらつく皓ランを部屋へ連れて行き、再び夏太后の元に戻って今度の事件は自分に責任があると夏太后に謝った。そして王としていられるのも、趙で皓ランが幾度となく助けてくれたからだと熱弁する子楚は、皓ランに優しくして欲しいと頼むのだった。一方、呂不韋は城の周辺を捜索していたが手がかりになるものは見つからなかった。そこへ宣候夫人が荷物を運び出す荷台と共に城から出てきた。呂不韋はその荷物を調べたが問題はなかった。しかし大事なことを見落としていると感じていた。

白霊児に頼まれ、彼女の誕生日を祝う為に食事に来た呂不韋は、政が皓ランと呂不韋の間にできた子供であるという噂を耳にする。そこで司徒缺(しとけつ)に噂の出どころを調べるよう命じた。一方、宮殿では政が絲蘿の息子、成蟜(せいきょう)が自分の弓を取ったと言って騒ぎを起こしていた。夏太后は小さい成蟜に弓を譲るように言っても政は言う事を聞かず、怒って弓を投げつけてしまうのだった。



■秦の外戚問題
苦労して趙を抜け出した呂不韋、皓ラン、子楚。ついに子楚が即位して秦王になり、争い事も落ちつきを見せるかと思いきや、皓ランに降りかかる非難や排除する動きは納まる様子を見せなかった。それもそのはず、この頃の秦は華陽夫人をはじめとする「楚系」、夏太后の「韓系」、そして皓ランや呂不韋の「趙系」という3つの外戚勢力で構成されていた。秦は大国であっても、その実は周辺諸国からの外戚で固められていたと考えらえる。そしてドラマではまだ子供の成蟜だが、史実では今後、韓の宰相になることから韓系であったとされている。

それを元に考えると、ドラマを通して未だその立ち位置をはっきりしないのが子楚の側室、絲蘿だ。どこか腹に一物抱えているような彼女だが、元は華陽夫人と同じ楚の出である。しかし第25話では雅王女の誘いを断りつつも、夏太后に近づいたり、華陽夫人のご機嫌を取ったりという行動が目立った。成蟜を守ることが最優先の様子だが、何か企んでいるようなダークホース感を醸し出す絲蘿。今後の展開にどう関わってくるのか気になりつつ、後宮で渦巻く生き残りをかけた女の闘いからまだまだ目が離せないようだ。

■第26話あらすじ
皓ランは息子の政のしつけを巡り夏太后と衝突する。その直後、夏太后は皓ランは呂不韋の元愛人で、政は呂不韋の子供だという噂を耳にする。政が子楚に似ていないと思った夏太后は皓ランに真意を確かめようとするのだが・・・。一方、その噂を耳にした白霊児は呂不韋を問い詰めた為、呂不韋を怒らせてしまう。落ち込む白霊児を、司徒缺(しとけつ)は気遣い慰める。

原題:皓镧传
制作:2019年 中国

■キャスト相関図(NHK)
李皓鑭(リ・こうらん)役:ウー・ジンイエン [声:中村千絵]
呂不韋(りょふい)役:ニエ・ユエン[声:東地宏樹]
嬴子楚(えい・しそ)役:マオ・ズージュン [声:平川大輔]
雅(が)役:ハイ・リン [声:松井茜]
華陽(かよう)役:タン・ジュオ [声:小松由佳]
安国君(あんこくくん)役:ワン・マオレイ [声:咲野俊介]
嬴子傒(えい・しけい)役:ワン・ユー [声:山野井仁]

紹介ムービーとインタビュー映像
NHK「コウラン伝 始皇帝の母」番組公式サイト
 2020.09.27スタート 毎・日21:00~22:00 BSプレミアム
  ※再放送 翌週13:00~ 
Youtube予告動画

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