「私の国」第1-2話あらすじと見どころ:高麗末期、壁書の縁と武科試験が壊した友情|BS朝日(全16話)
ヤン・セジョン×ウ・ドファン×ソリョン×チャン・ヒョクの共演で送る韓国時代劇の新境地「私の国」(全16話)が、無料BS局のBS朝日で5月10日(月)より放送!気になる第1話と第2話の詳しいあらすじと見どころ、豆知識などを紹介、予告動画は作品公式サイトに公開中だ。
※ネタバレなしはこちら⇒第1-4話あらすじ
「私の国」は、激動の朝鮮建国期を生き抜く若者たちの愛と友情の行方を描くロマンス・アクション時代劇。【「私の国」を2倍楽しむ】では、時代背景や実在の人物、韓国での評判などまとめて紹介している。
■第1話あらすじと見どころ、解説など
高麗末期の1388年。父が無実の罪で処刑され、唯一の家族である病気の妹を支えながら生きるソ・フィ。高官の父親を持つが、母親が奴婢出身のためその存在を認めてもらえないナム・ソノ。ふたりは剣や弓を競うライバルであり、仲の良い幼馴染。遼東征伐を前に、20年ぶりに武科試験が行われることになり、フィは禄米のため、ソノは出世のために試験を受けることにする。男装して戦争反対の壁書(貼り紙)を貼っていたヒジェが役人に追われ、巻き添えになってフィたちも役人に追われる羽目に。ソノは役人を叩きのめし、フィはヒジェを助け傷を負い、梨花(イファ)楼に逃げ込む。3人は酒を酌み交わし友になり、互いの夢=私の国を語る。ソノ「庶子だとバカにされる人生をひっくり返す」、ヒジェ「戦争反対」、フィ「飯が食える場所が国」。
冒頭のテロップや舞台背景と主な実在人物は【エピソード0】で詳しく解説している。梨花楼までのりこんできた金吾衛(クモウィ)のパク・チド。フィの顔を見た時のかすかな反応をお見逃しなく。金吾衛とは、高麗の武官制度下において都の治安を守る、今でいう警察のような役割を担う。朝鮮王朝初期まで引き継がれ、その後武官制度は何度も改変されたが、第5代国王・文宗が1451年(文宗1年)に、それまで乱れていた軍事制度を再整備する業績を残した。
武科試験受付の日、庶子と馬鹿にされながらもソノは受け付けられるが、フィは父親が罪人ということで拒否される。だが、亡き父は処刑が下った日、死人扱いの烹刑人(ペンヒョンイン)として生きるか、名誉の自決を選ぶかの選択を迫られ、我が子に類が及ばない“自決”を選んだ。同行した妹ヨンは父が侮辱されたことに激高し、てんかんの発作を起こしてしまう。ヨンの薬を買いに行ったフィは居合わせたヒジェに薬代を立て替えてもらう。
フィが妹ヨンのために持ち帰った美しい靴は“コッシン=꽃신”。「イニョプの道」第2話「■豆知識」で詳しく紹介している。ヨンの足には大きすぎたが、フィにオンブされヨンが言う「この靴がぴったり合う日を楽しみに生きる」日が来るのかいつか?
兄の身代わりではなく、自身のために弓の練習に励むソノを、父ナム・ジョンはイ・ソンゲ将軍の狩りに同行しないかと誘う。獲物をおびき寄せる狩り子の手配も命じられ、フィを誘う。狩場でソノはイ将軍の弓をもらう。フィの的確な指示がイ将軍の目に留まり、弓の腕前を試される。フィの腕前に感心したイ・将軍は「ただ立っていれば地面だが、歩けば道になる」と武科を受けるように勧め、「これを持っていけ」と折った矢尻を渡す。これを見たナム・ジョンは、強敵を連れてきたソノに「出世の道は遠い」というが、ソノは「科挙では必ず勝つ」と言い放つ。帰路、イ将軍は「ソノはまだ未熟だが、科挙で首席をとれば遼東征伐の副官にする」とナム・ジョンに言う。ナム・ジョンはフィに「報酬をやるから科挙を諦めろ」と命じる。
遼東征伐の日が近づき、ヒジェは独自の調査からチェ・ヨン将軍は出征しないという情報を梨花楼の長である行首ソ・ソルに渡す。ヒジェは情報100件と引き替えに行首から密書をもらう約束をしており、間もなく100件に届く。その後、行首に命じられてナム・ジョンに文を渡しに行く。
高麗一の剣士ソ・ゴムの息子として、自ら道を切り開くためフィは矢尻を持って武科試験志願へ向かい…。
本編序盤、ヤン・セジョン扮するフィとウ・ドファン扮するソノとの剣や弓の修練、その後の褐色と色白のモムチャン水浴び、壁書騒動に巻き込まれフィの至近距離で矢を射る迫力、ソノの役人相手のキレのいいアクション…そしてラストの武科試験受付会場への息の合った殴り込み!特にラストのこのシーンをよく覚えておこう。第1話は、3か月アクションスクールに通って作り上げた2人の肉体美とキッレキレのアクションがたっぷりみられる。ところで、ヒジェが求める密書とは何なのか?
■第2話
イ・ソンゲの計らいで、罪人の息子という差別を乗り越えて武科の受験資格を得たフィ。その姿を見たヒジェは、フィが幼い頃に自分を救い、殺された母のために石の墓を作ってくれた高麗最強の武将ソ・ゴムの息子だったことを知り、密かに運命を感じる。必ず恩を返しますと伝えたソ・ゴムが処刑されるのを目撃したあの日、泣き叫んでいたのがフィだったのかと気付く。一方、ソノは壁書の犯人を追う役人に斬られ、大怪我を負うが、パク・チドに助けられる。
パク・チドはなぜ、仲間を殺してまでソノを助けたのか?ソノの回想でナム家の嫡男の死と、ソノがどのように育ったのかわかる。
傷が癒えぬ状態で武科に臨むソノは、首席合格すれば、二度と兄の名は出さないよう父ナム・ジョンに約束させる。一方、フィも軍糧着服の罪を着せられた父の汚名を晴らすために首席合格を目指す。最終試験に残ったフィとソノは、首席合格者・壮元を目指して決死の闘いを繰り広げ、フィが勝利…ところが、ナム・ジョンが家門の栄光のために武科の試官を買収してソノが勝利となる。納得できないフィが試官につかみかかるが、袋叩きに遭い、放り出されてしまう。フィを梨花楼に連れ帰り怪我の手当てをしてやるヒジェ。惹かれあう二人はそっと唇を重ねる。梨花楼から帰ろうとしたフィはナム・ジョンが試験官と酒を酌み交わすのを見て、ナム・ジョンが手をまわしたことを知り、苦しい過去を思い出す。父が処刑された日、埋葬することもできず、フィは父の親友であるナム・ジョンに泣きつくが冷たく追い返されたのだった。一方、ソノも父の不正をなじるが、出世には友情は不要と言われ、「庶子だとバカにされる人生をひっくり返す」ために父の言葉に従う。
壮元になったソノが頭に花“御賜花”をかざしてもらうが、これは放榜礼という儀式。詳しくは「三銃士」第3話「豆知識」で解説。
そんな中、司憲府に武科試験の不正と再試験を求める投書が舞い込む。イ・ソンゲはかつて荒山で倭寇(海賊集団)に襲われたときに加勢に駆け付けたナム・ジョンへの借りを返すといい、捕縛しておいた試官の縄を解き、「口を塞ぐのではなく殺して封じろ」と、自分で責任を取れと、ソノに弓を渡す。従わなければ父ともども殺すと言われ、ソノは逃げる試官に向けて弓を引く。そして「どんな汚れ仕事も引き受けます」と誓う。ナム・ジョンは不正を知るもう一人、フィをどうするかと尋ね、ソノは、60歳まで戻れない軍役に就かせると答える。
自らの言葉でフィに軍役を課すと決めたソノ。その後の「フィは生涯の友だが、友のために命は捨てない」という言葉は、文字通り受け取っていいのか?それとも、フィを父の手から守るための策なのか?
フィとヨンがつつましい夕食をしていると、兵が押しかけ軍布2反が未納なので、すぐに軍役を課すと、フィを連行する。発作を起こしたヨンが倒れた拍子に頭を強く打ちつける。フィが連行されたのを見届けたソノは、後悔の涙を流し、ヨンを抱えて自宅に連れ帰り手当てする。放り出せという父に「不正を知る者がもう一人います。私です」と脅し、ヨンを救う。その頃、フィはヨンを助けるためにソノに連絡してほしいと頼むが、フィを戦場送りにしたのはナム・ソノだと教えられ、言葉をなくす。一方、投書がヒジェの仕業と知る行首は、戦場送りになるフィをみて自分の幼さを思い知れと、ヒジェにいう。
フィの腫れ上がった顔が、この後の戦場の厳しさを予感させる。
■キャスト
ソ・フィ役:ヤン・セジョン
ナム・ソノ役:ウ・ドファン
ハン・ヒジェ役:ソリョン(AOA)
イ・バンウォン役:チャン・ヒョク
イ・ソンゲ役:キム・ヨンチョル
ナム・ジョン役:アン・ネサン
パク・チド役:チ・スンヒョン
パク・ムンボク役:イン・ギョジン
チョン・ボム役:イ・ユジュン
他
◇BS朝日「私の国」番組公式サイト
2021.05.10 月~金08:30-10:00
◇「私の国」公式サイト
【作品詳細】【「私の国」を2倍楽しむ】