さらば円四郎!「青天を衝け」第16話 早すぎる恩人との別れに栄一は?第15話ネタバレあらすじと予告動画

2021年05月29日08時00分ドラマ
©NHK

徳川慶喜(草彅剛)が京都の護衛を任され、勢いづく一橋家!しかし新選組による池田屋事件をきっかけに攘夷派の怒りが慶喜と平岡円四郎(堤真一)に向けられる!吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)5月30日(日)放送の第16話「恩人暗殺」と前回第15話ネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



5月23日放送の第15話では、西郷吉之助(博多華丸)の登場と、薩摩藩の戦略的撤退。そして慶喜が将軍後見職を離れ、禁裏御守衛総督(きんりごしゅえいそうとく)に就任する中、水戸攘夷派の天狗党が挙兵した。世の中が目まぐるしく変わる中で、新たに武士として篤太夫という名をもらった渋沢栄一(吉沢亮)は、円四郎から薩摩藩に潜り込み隠密捜査を任された。そこで出会った西郷と豚鍋を囲み天下国家を語った篤太夫。そして西郷が放った今後の円四郎の最期を予感させる「往々にして非業の最期を遂げてしまう」という言葉にTwitterでは早くも“平岡ロス”の声が持ち上がった。

一方、殺伐とした幕末物語の中で、ひときわほっこりさせられるのが一橋家家臣の和気あいあいとした雰囲気だ。特に家臣の猪飼勝三郎(遠山俊也)の「うっかり慶喜様傷害事件」の回想シーンでは、猪飼の失態で包帯ぐるぐる巻きにされながら「大したことではない」と話す慶喜公の優しさが伝わるシーンが盛り込まれ、「割と大怪我の慶喜さま心広すぎ」「猪飼さんやらかし過ぎて爆笑!」と話題を誘った。

そして5月30日放送の第16話では「一を聞いて十を知る男」、慶喜の腹心である平岡円四郎の命が水戸一派によって狙われる。予告では円四郎と思われる手が血に染まり、その横で慶喜が「どうして・・・どうして・・・」と泣き崩れる姿が。お茶目で人情味があり、それでいて先見の明がある平岡円四郎に哀しい結末が迫る!

■イケメン、平九郎
ドラマの舞台が血洗島村から京都へ移ったが、血洗島村にいる尾高惇忠の弟、渋沢平九郎目当てに村の女性たちが行列を成したシーンが盛り込まれ、藤野涼子演じる渋沢ていとの甘酸っぱいやり取りが盛り込まれた第15話。

平九郎演じる岡田健史は今大注目の若手俳優。その精悍な顔立ちと、たまに見せる人懐っこい笑顔が魅力の岡田だが、実際の平九郎も国宝級イケメンだった。その様子が『渋沢栄一伝記資料』に残っているが、そこには平九郎が「18、19歳の頃は剣術を指導するほどで、その振る舞いは美しく、長身で色白、腕力もあった」と記されている。今も昔も、イケメンは女性たちの癒し。ドラマの中で平九郎目当てに油を求める女性たちが行列を作ったのもうなずける。

しかしこの平九郎、一時は栄一の相続人となるが、幕末の動乱の最中、慶喜の復権を目的として結成された彰義隊に入隊。幕臣の子として彰義隊・振武軍に参加した。そして新政府軍との闘いの中、自決し非業の最期を遂げることになる。若干20歳の平九郎、若すぎる死はまだ少し先の話となるので、今はていとの爽やかな恋愛模様を温かく見守りたい。


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■前回(第15話)ネタバレあらすじ
円四郎が岡部藩との折り合いをつけ、正真正銘一橋家の家臣になった栄一と喜作(高良健吾)は人生初めての俸禄を手にした。そして栄一は「篤太夫」、喜作は「成一郎」という名前を付けてもらい、2人は晴れて武士となり、慶喜の元で働き始めた。2人は、一橋家で働く家臣の多くが、攘夷派から思想を変えて奉公していることを知った。実力主義の一橋家に希望を見出した2人は、自分たちだけでも攘夷の志を忘れないよう固く誓った。

一方、篤太夫は円四郎から摂海防御(せっかいぼうぎょ)の要職に任命された薩摩藩士・折田要蔵(徳井優)を探るよう命じられ、大阪にある折田の塾の門を叩いた。折田のもとには、薩摩だけでなく、幕府の用人や会津、備中などから台場造りを学ぼうとする武士たちが集まっていた。ある日、篤太夫が「喧嘩が始まったぞ」という声を聞いて駆けつけると、そこで西郷吉之助が折田を締め上げていた。そこで西郷と出会った篤太夫は、折田の話から薩摩藩主・島津久光(池田成志)が公家と親密な関係にあることを掴んだ。

それから篤太夫は、折田の使い走りをしたり、書類や絵図を書き写したりと数週間真面目に働き、休みの日に京都へ戻り、円四郎に折田について報告した。そして篤太夫は、折田が自慢ばかりで内容が伴わない人物で、一橋家に引き抜くほどの人材ではないと話した。また、無事に隠密の使命を終えた篤太夫は、円四郎に仲間を集める為に一度関東に帰らせて欲しいと願いでるのだった。円四郎も優秀な家臣や兵を集めようと思っていたところだったので、慶喜に建言することを約束してくれた。

その頃、薩摩は政治の表舞台に立つために、京都御所の護衛をする禁裏御守衛総督の座を狙っていた。そうなれば京都に薩摩によるもうひとつの政府が出来ることとなり、これを危惧した慶喜は、なんとしても薩摩の介入を止めたいと考えていた。そして3月25日、慶喜は将軍後見職を免じられ、同時に京都御所守衛総督に就任、京都守護職は会津藩主の松平容保(小日向星一)、京都所司代はその弟、桑名藩主の松平定敬(小日向春平)が就任した。権力争いに敗北した薩摩藩の島津久光は、西郷を藩邸に遺し、大久保一蔵(石丸幹二)と共に再起を誓い国へ帰って行った。そしてこの時から、薩摩は打倒徳川に向けて動き出すのだった。

水戸では、慶喜から兵の要請を受けた武田耕雲斎(津田寛治)のもとに、藤田小四郎が攘夷を唱え、筑波山にて挙兵した知らせが舞い込んできた。

一方、大阪では篤太夫が役目を終えて折田らに別れを告げた。西郷に気に入られた篤太夫は、豚鍋を御馳走になった。その席で西郷から「この先、この世はどうなると思う?」と聞かれたので、篤太夫は「今後は幕府が倒れ、新たな豪族政治が始まり、徳川に代わって世の中を治めるのは慶喜しかいない。」と考えを述べた。篤太夫に興味を持った西郷は、円四郎を指して「先が見えすぎる人間は非業の最期を遂げてしまう。」と告げた。そして、円四郎から関東近辺から身元確かで人物堅固なる者を召し抱えてくるよう命じられた篤太夫と成一郎だったが、篤太夫は西郷が言った言葉に一抹の不安を抱えるのだった。

■第16話「恩人暗殺」あらすじ
篤太夫と成一郎は円四郎の命で、一橋家の兵と家臣を募るべく関東出張に出た。2人はかつての同志・真田範之助(板橋駿谷)に会い、一緒に働くことを勧めるが一蹴されショックを受ける。血洗島村では、惇忠(田辺誠一)と平九郎(岡田健史)が水戸騒動に関わった嫌疑で連行され、惇忠は牢屋に入れられてしまう。一方京都では、土方歳三(町田啓太)ら新選組が池田屋を襲撃。攘夷派志士の怒りは禁裏御守衛総督の慶喜と側近の円四郎に向かって行くのだが・・・。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第16話は5月30日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/波岡一喜/草彅剛/要潤/池田成志/堤真一ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第16話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト

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