チェ・ミンシク、自らオーディションに立ち会ったチェ・ヒョヌクを絶賛 Netflix「最後列からの声」で予測不能の心理戦【制作発表会】
俳優のチェ・ミンシクがNetflixシリーズ「最後列からの声」(原題:맨 끝줄 소년/最後列の少年)で3年ぶりにドラマへ復帰する。6月24日、ソウル・麻浦区のホテルナールソウルMギャラリーで制作発表会が行われ、チェ・ミンシク、チェ・ヒョヌク、キム・ギュテ監督が出席。作品への思いや撮影秘話を語った。YouTubeにて会見動画が多数公開されたので、レポートしよう。
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「最後列からの声」は、挫折した作家であり国文学科教授のホ・ムノ(チェ・ミンシク)が、講義室の最後列に座る工学部生イ・ガン(チェ・ヒョヌク)の天才的な文章力に魅了され、次第に執着していく心理サスペンス。文学的な交流から始まった二人の関係が、欲望と執着によって歪んでいく過程を描く。
キム・ギュテ監督は、初めて脚本を読んだ時の印象について「6話を一気に読み切った。次の展開が気になって止まらない作品だった」と振り返った。
「作家の文章そのものに力があり、状況や人物の感情が強烈に伝わってきた。大衆性と文学性を同時に持つ作品で、ぜひ映像化したいと思った」
さらに監督は、本作について「派手な演出よりもクラシックな品格を目指した作品」と説明する。
「長く見ても色あせない重厚さを持たせたかった。形式的な実験よりも、人物たちの内面や心理、執着が深まっていく過程に集中した」
作品最大の特徴は、“物語の中の物語”という構造だ。イ・ガンが書く文章が新たな物語を生み出し、現実と虚構の境界を曖昧にしていく。監督は「真実と虚構を明確に分けるより、あえて曖昧に描く方がリアルだと考えた」と語った。
チェ・ミンシクもまた、本作の文学性に強く惹かれたという。
「文学の香りがする作品が恋しかった。最近は娯楽性の高い作品も多いが、この作品には人間そのものを見つめる魅力がある」
自身が演じるホ・ムノについては、「劣等感と敗北意識が強い人物」と分析した。
「視聴者も彼を見ながら『自分のことではないか』と感じる瞬間があると思う。教授と学生という関係性も最近では珍しく、むしろ新鮮だった」
一方、イ・ガン役を務めるチェ・ヒョヌクは、「キム・ギュテ監督とチェ・ミンシク先輩が参加すると聞いて出演を決めた」と明かした。
「脚本を読んだ瞬間に引き込まれた。イ・ガンは感情を大きく表に出さないが、その中にさまざまな魅力を秘めた人物だった」
演技については、「大きな表現ではなく、細かな感情の変化に集中した」と説明。
「視聴者にはイ・ガンの視点を追いながらも、最後まで彼の本心を知りたいと思ってほしい」
制作発表会では、チェ・ヒョヌクのキャスティング秘話も明かされた。
チェ・ミンシクは、イ・ガン役のオーディションに自ら立ち会ったという。
「私がキャスティングしたというのは言い過ぎだが、相手役が誰になるのか気になった。若い俳優たちの生のエネルギーを見たかった」
オーディション後、スタッフとの話し合いを経てチェ・ヒョヌクが最終候補に絞られたという。
当時を振り返ったチェ・ヒョヌクは、「映画でしか見たことのない大先輩の前で演技をするので本当に緊張した」と笑いながらも、「準備したことをすべて出し切ろうと思った」と語った。
キム・ギュテ監督は二人の俳優を絶賛した。
チェ・ミンシクについては、「現場を楽しみながら周囲を明るくする人」としながら、「演技はまさにアーティストだった」と表現した。
「モニターを見るたびに興奮した。一瞬一瞬を自然につなげながら変化させる表現力は圧巻だった。何度見ても飽きない俳優だ」
チェ・ヒョヌクについても高く評価した。
「イ・ガンには純粋さと不穏さの両方が必要だった。チェ・ヒョヌクはその条件にぴったりだった」
さらに、「彼の目そのものがサスペンスだ」と語り、会場の注目を集めた。
「穏やかな表情をしていても、何かが起こりそうな緊張感を与える。撮影が始まると爆発的なエネルギーを見せる俳優だ」
チェ・ミンシクも後輩への賛辞を惜しまなかった。
「このドラマは、イ・ガンという人物が中心だ。私は彼の演技にどれだけ反応できるかを考えながら演じた」
そして、
「撮影を重ねるほど、チェ・ヒョヌク以外のイ・ガンは想像できなくなった。彼の最大の武器は目だ。視聴者もその眼差しに引き込まれるはずだ」
と期待を寄せた。
チェ・ヒョヌクもまた、チェ・ミンシクとの共演に深い感謝を示した。
「自分が準備した以上のものを見せられたのは先輩のおかげだった。現場を支配するような強いエネルギーがあり、その存在感に圧倒された」
さらに、
「もしチェ・ミンシク先輩でなければ、イ・ガンという人物をここまで表現できなかったと思う」
と語った。
制作陣と俳優陣が口をそろえて強調したのは、本作が持つ圧倒的な緊張感だ。
チェ・ヒョヌクは「最後まで予測できない反転が待っている」と予告。チェ・ミンシクは「学生時代に好きだった小説を深夜に読み返すような作品」と表現し、「見終わった後も人間や人生について考え続ける作品になる」と自信を見せた。
キム・ギュテ監督は最後に、「この作品の核心はチェ・ミンシクとチェ・ヒョヌクが生み出す緊張感とエネルギーだ。特にラストシーンで交わされる二人の眼差しに注目してほしい」と呼びかけた。
◇YouTube「맨 끝줄 소년」(制作発表会動画一覧)
全6話の「最後列からの声」は、6月26日午後5時よりNetflixで一挙配信される。
◇Netflix Korea公式X「맨 끝줄 소년」(予告)