明治政府編突入!「青天を衝け」第29話栄一、新たな国づくりに邁進!第28話ネタバレあらすじと予告動画

2021年09月27日09時00分ドラマ
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いよいよ栄一が明治政府へ!大蔵省で“改正掛”を立ち上げる渋沢栄一(吉沢亮)。仲間と共に郵便制度の確立に邁進する!吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)10月3日(日)放送の第29話「栄一、改正する」、前回第28話「篤太夫と八百万の神」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



版籍奉還と共に、慶喜(草彅剛)の謹慎が解かれた9月26日放送の第28話では、大隈重信(大倉孝二)による“八百万の神達論”が爆裂した。明治政府からの召喚を断るべく東京へ向かい大蔵省の要人、大隈重信と初対面した篤太夫は、“八百万の神のごとく優秀な人材が集まり新しき世を共に作ろう。そして君が日本の一柱になれ”という彼の言葉を聞き、トキメキを感じた。明治政府に潰された徳川の無念を抱える篤太夫だが、「国のために励め」という慶喜の後押しもあり、幕臣時代にもらった篤太夫を返上し、栄一として新たなスタートを切ることを決意した。

また、大隈役の大倉孝二と栄一役の吉沢亮との舌戦は大きな見せ場となり、明治政府の痛いところを突く栄一と、それを論破する大隈の姿に注目が集まった。さらに物語のラスト、要人たちとの前で新政府へ痛烈な批判をした栄一の“勘違い”や、それに慌てる大隈と伊藤博文(山崎育三郎)のコミカルなやり取りを楽しんだ視聴者からは「三人の慌てようがもうコント!」「勘違いコメディやってる(笑)」といった声が寄せられ大いに盛り上がりを見せ、今後の展開に弾みをつける回となった。

一方で、慶喜が長く離れて暮らした美賀子(川栄李奈)と静岡で再会した。政権を返上したことや逃げた理由を問い詰めることもせず、ただ「よく生きてくださりました」と涙を浮かべる美賀君に視聴者も感涙。天璋院らから切腹を迫られてきた慶喜だったが、生きているだけで喜んでくれる妻がいることにほっこりするシーンとなった。

そして10月3日に放送される第29話では、明治政府編がスタート!栄一が大隈、伊藤らと共に改正掛として戸籍、殖産、バンク、電信など日本に急ぎ必要なものを整えるために奮闘。元幕臣ということで周りからの妬まれるも、栄一は静岡から呼び寄せた杉浦愛蔵(志尊淳)、前島密(三浦誠己)らと共に郵政に着手、新たな国づくりに邁進する!

■文字を書かない大隈重信
第28話で、おしゃべりでは地元で負け知らずの栄一に対し、息つく暇さへ与えず言い負かし、最後は栄一を大蔵省に引き込むことに成功したクセが強めの大隈重信。ドラマでは「であ~る」を連呼していたが大隈だが、実際も「あるんである」「あるんであるんである」という言い回しを好み、明治、大正を代表する能弁家であった。

そんな大隈は、学生の頃に「二度と文字は書かない」と宣言してから文字を書いていないという逸話の持ち主。弘道館在学中、ある学友に文字のきれいさで敵わないと悟った大隈は、「文字を書かなければ負けることはない」という発想から文字を書かなくなった。負けず嫌いもここまでくればたいしたもので、現在残されている大隈の関連文章は全て口述筆記で済ませたものらしい。しかし、大日本帝国憲法発布の際は内閣総理大臣以下の国務大臣の副署は直筆でなくてはならなかったため、お世辞にも達筆とは言えないその筆跡で署名している。文章ではなく、口で雄弁に語る大隈重信。ドラマで見せる論争に今後も期待したい。


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■前回(第28話)ネタバレあらすじ
戊辰戦争が終わり、明治2年の夏、藩が領地と領民を天皇に返還する版籍奉還が行われた。駿府藩は静岡藩となり、慶喜の謹慎は解かれ、美賀子は静岡で暮らすこととなった。そんな中、篤太夫は新政府から召状が届き、新政府への出仕を求めてきた。慶喜のいる静岡に骨を埋める覚悟の篤太夫だったが、大久保一翁(木場勝己)からは慶喜も出仕を勧めていることを告げられた。

その夜、篤太夫はフランスで一緒に過ごした向山(岡森諦)、杉浦、田辺(山中聡)を自宅に招いた。向山によると、新政府を支える大蔵省の頭に宇和島藩の伊達宗城(菅原大吉)がいるものの、その部下である佐賀の大隈重信、長州の伊藤博文が実務を取り仕切っていた。杉浦が、篤太夫が出仕を断れば藩の印象が悪くなると心配するので篤太夫は直接大隈に断りを入れるため東京へ行くことにした。

篤太夫は箱根で静岡へ向かう美賀に同行していた猪飼勝三郎(遠山俊也)と再会し、東京に到着すると江戸城から名前を変えた皇城とへ向かった。伊藤博文の案内で大隈邸へ連れてこられた篤太夫は、出仕の話を断る気満々で殺気だっていた。大隈は「算盤携えたおとなしい男」というイメージとは真逆な篤太夫に怯みながらもついに篤太夫と対面した。さっそく篤太夫は、太政官に大蔵租税司の職を仰せつかったが辞退したい意向を伝えた。さらに大蔵省に知り合いもおらず、どんな仕事をする場所なのかもわからないと続けたが、今度は大隈が「自分も何も知らない」と言い返ししてきた。

「新しいことを始めようとしているのにやり方を知る者は自分も含め一人もいない」と開き直る大隈は、「新しい世を作りたいと思ったことはないのか?」と篤太夫に問いかけた。篤太夫は過去に自分が描いた夢を思い出し沈黙した。続けて大隈は、「御一新は終わっていない。国をまとめるのはこれからだ」と話し、これからは古き因習を打破し、知識を外国から求めるべきだと主張した。そして西洋諸国に通用する国を作るためには、外国の事情に通じる優秀な人材を集め協力同心する他ないと語って聞かせた。

「それはまさに日本中から八百万の神が集まるも同じ。」と続ける大隈は、「渋沢君に日本の一柱になって欲しい」と篤太夫に向けて熱弁をふるった。大隈の言葉に感銘を受けた篤太夫は、完全に言い負かされたまま静岡へ帰った。行き止まりばかりの人生に落胆する篤太夫だったが、東京の軍務館糾問所に投獄されている成一郎と自分を重ね、自分もフランスへ行っていなければ同じ道を辿っていたと思うのだった。

その後、慶喜のもとを訪れた篤太夫は、混乱する新政府が転覆するのを見計らって政権を取り戻すことを提案した。慶喜は、岩倉の密偵がいるから気を付けろと注意すると、すでに新政府へ心が動いている篤太夫の気持ちを察し、「そなたもとやかく言わず東京へ行ったらどうだ。」と告げた。そして慶喜は自分のことは忘れ、日本のために尽くせと最後の命を下した。篤太夫はこみ上げるものを抑えながら、士分となった際に平岡から貰った「篤太夫」の名を返上し「栄一」に戻したいと申し出た。一方、栄一の決断に驚いた杉浦だったが、新政府で力を発揮し徳川の意地を見せるという栄一の言葉に納得し、川村恵十郎(波岡一喜)はじめ他の者たちも静岡のことは心配いらないと栄一を送り出した。

こうして明治政府に出仕することになった栄一だったが、実際来てみると、政府内に先を見据える者がいないことに気づき憤慨した。そして会議中の大隈の姿を見つけた栄一は、岩倉具視(山内圭哉)や大久保利通(石丸幹二)がいるにも関わらず「新政府はあっという間に破綻します。」と話しはじめ、新しい国を作るには大蔵省に優秀な人材を集め“改正掛”を作るべきだと訴えた。しかしそこへ慌てて入って来た伊藤に「ここは大蔵省じゃないぞ」と知らされ、自分が思い違いをしていたことに慌てた栄一はすぐにその場を後にするのだった。

■第29話「栄一、改正する」あらすじ
新政府に出仕した栄一は、各省の垣根を超えた特命チーム「改正掛」を設立し、杉浦譲や前島密を東京へ呼び寄せる。改正掛は、租税の改正、貨幣や郵便の確立など、新たな国を作るために必要な制度を整えるためにチーム一丸となり邁進する。

しかし、旧幕臣の活躍を快く思わない一派との摩擦が生じ、対立構造が生まれてしまう。そんな中、栄一は久しぶりに惇忠(田辺誠一)と再会。惇忠は、平九郎を新政府に殺された傷を抱えながら生きていた。そこで栄一は、惇忠にある提案を切り出すのだが・・・。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第29話は10月3日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/橋本愛/志尊淳/大倉孝二/山崎育三郎/草彅剛ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第29話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト
★U-NEXTで放送当日、午後9時から配信★


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