韓国ドラマ「智異山」制作発表会でチュ・ジフンがチョン・ジヒョンに長年のファンを告白!日本語訳付きで会見動画紹介
10月13日に行われたtvN15周年特別企画ドラマ「智異山」オンライン制作発表会映像が、Youtubeにて公開された!脚本を担当したキム・ウ二、主役のチョン・ジヒョン、チュ・ジフン、オ・ジョンセ、チョ・ハンチョル、そして撮影を担当したチェ・サンムク監督が登壇し、ドラマの見どころや撮影秘話を語った会見の模様を日本語役と一緒に紹介しよう。
「智異山」は実在する智異山(チリサン)国立公園を舞台に最高の山岳救助隊レンジャーのソ・イガン(チョン・ジヒョン)と誰にも言えない秘密を抱える新人レンジャーのカン・ヒョンジョ(チュ・ジフン)が山で起こる不審な事故の真相を暴くミステリーだ。「海街チャチャチャ」の後続ドラマとして放送中だ。
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主演のチョン・ジヒョンは自己紹介の後、「久々にドラマで挨拶をさせて頂き光栄だ」と語り、彼女の完全復帰を待ちわびていたファンに挨拶をした。
キム・ウニ脚本家脚本を担当したキム・ウ二作家は「正直、脚本を書く前は智異山を一度も訪れたことがなかったが憧れがあったようだ。小説や映画、歴史から感じた智異山はただアクティビティの為の場所というより古来から人々の願いが込もった土地だという気がして、信じがたいような神秘的で奇妙な出来事が起きてもおかしくはないのではないかと思い、この企画に至った」と語り、主人公たちが山岳救助隊のレンジャーであるという設定も「刑事などが誰かが死んだ後に真相を暴くのに対して、レンジャーは誰かが死ぬ前に生かす職業だから」と説明を付け加えた。
このドラマの魅力について、撮影を担当したチェ・サンムク監督は「撮影の舞台が山なので山にフォーカスすると役者が見せられず、役者にフォーカスすると山が見せられないのでその点を適切にバランスを取って撮影するのが一番気を使ったポイントだ」と撮影時の苦労を語り、「撮影地と共に登場するキャラクターたちの融和する姿がドラマの魅力ではないかと思う」とドラマの魅力を伝えた。
チョン・ジヒョンチョン・ジヒョンはキム・ウ二作家と作品を連続して作っていける事について「この上ない光栄でこの場を借りてもう一度感謝の気持ちを述べたい」と述べ、「役者として台本を読んだ時にとてもディティールまで活かされていて安心できるし、何でもないと思うようなシーンもひとつひとつの要素が物語の道標になるものであり、それが時間が経つにつれて分かり、やはりキム・ウ二だなと感じた」と称賛。
チュ・ジフン「私もキム・ウ二作家とはもう5年ほどの付き合いになるがチュソクの際に会うおばのようだ」とコメントし笑いを誘った後、「台本がとても詳細に書かれていてト書きも多いので、気を抜いて読めない。ト書きまでちゃんと読み込まないと進まないので、この世とあの世の境界のように感情の境界にあるシーンがとても多く演技が上手くなる」と脚本に関する印象を述べた。
「椿の花咲く頃」「サイコだけど大丈夫」などで注目を集め人気俳優の座を掴んだオ・ジョンセは「タイトルから魅力的だし、演出・脚本や共演者を聞いたらやらない理由がなかった」と出演の理由を明かした。
チョ・ハンチョル今年に入り「ヴィンチェンツォ」「海街チャチャチャ」にも出演し、海と山を制し、tvN週末ドラマ連続出演となるチョ・ハンチョルは「tvN週末の男と呼んでもらえると光栄だ」とコメントし、「智異山を見ると大自然の中で小さくなっていく感覚を覚えた。海でも山でもそうだが、主客転倒(人間と自然の立場が逆転)した暮らしをしているのではないかという気持ちになる。そんな哲学的な事も考えられてとてもよかった」と作品を振り返った。
キム・ウニ脚本家今回のキャスティングについて尋ねられたキム・ウ二作家は「出演者がキャスティングに応じてくれたと聞いて万歳をした。作品にぴったりの俳優陣なので応じてくれてとても感謝している」とした上で、
「チョン・ジヒョンは山そのもののようなキャラクターを望んだが実際に山を背景にして立つ姿がとてもかっこよかった」
「チュ・ジフンは意外に優しい。思ったよりも純粋な魅力がある。いつでも前向きなキャラクターなのでそういった意外な面が強調され、うまく演じきってくれた」とコメントしたが毎回「意外に」と強調していた事から笑いを誘った。
「オ・ジョンセは感情の端と端を駆け抜けるようなキャラクターだが、やはり演技の幅が広くうまく演じきってくれた」
「チョ・ハンチョルは私が実際にインタビューをした実際のレンジャーのように責任感が強いキャラクターがよく合っていて、期待していただきたいと思う」
「皆イメージが本当によく合っていてドラマを見ていて楽しんでいただけるのではないかと思う」
と締めくくった。
国立公園最高のレンジャーであるソ・イガン役を演じたチョン・ジヒョンは「強い女性を演じたくてこの作品を選んだわけではなく、台本が気に入って選んだ。映画とドラマを分けて考える時代ではないし、女性が立体的に表現される自然な時代になったと思うのでそういった部分が目に入るのではないかと思う」と答えた。
元陸軍兵士で過去に智異山で部下を失って以来、不思議な幻覚が見えるようになったカン・ヒョンジョを演じたチュ・ジフンは「俳優ごとに方法は違うと思うが、私はシンプルに接近するスタイルだ。作家と頻繁に会い、一人で悩むというよりは作家の意見やイメージを聞く事でキャラクター像を掴む部分があると思う」と役作りの秘訣を明かした。
チュ・ジフン主役二人の呼吸は撮影現場でもぴったりだったようで、幼い頃からチョン・ジヒョンのファンだったと語るチュ・ジフンは「初めてミーティングで会ったときの事を鮮明に覚えている。俳優になる前からファンで『猟奇的な彼女』のイメージもあった彼女がとても慎重なイメージだったので、ただただ不思議だった。とても気さくに接してくれて、太ったとからかいながらも食べるものもくれて、とてもよくしてくれた。現場でも体力的な面で、私とは体格も違うのに、率先して体もよく使い、走りも誰よりも速かった。彼女のお陰で夜間撮影で疲れているときでも現場のテンションが上りとてもいい時間だった」
主演ふたりの呼吸を一言で例えると?という質問に対して一言「チャン(最高)。この表現もう古い?」と答えたチュ・ジフンにすかさず「チン(友達を表すチングの略)!」と答えたチョン・ジヒョン。チャンチン(最高の友)という言葉を完成させ、笑いを誘った。確かに息はぴったりのようだ。
更にオ・ジョンセが毎日笑わせるせいでチョン・ジヒョンがNGを出したという話題になった際、「いっぱい笑ったが何がきっかけでNGを出すほど笑っていたか思い出せない」と語るオ・ジョンセに対してチョン・ジヒョンは「見た目からしておもしろいじゃないですか」と爆弾投下。
「円卓を囲んでオ・ジョンセとチョ・ハンチョルとまじめなシーンを撮らなければいけないのになのに円卓が出て来ただけで笑ってしまうのでしんどかった。笑う前に監督がカットを出してくれた」と撮影現場でのエピソードを振り返った。
オ・ジョンセこれに対してオ・ジョンセは「チョン・ジヒョンが私の頭を叩いて行くシーンがあったが、普通のNGなら叩いてから笑ってしまってカットになるが、彼女の場合は叩く前に笑ってしまい、その時点でカットなのに叩いてくる。役に入り込んでいたからなのか分からないが不思議な体験だった」と暴露。
これに対しチョン・ジヒョンも「笑ってはいけないのだが、笑ってしまうし既に手は出ているしと釈明するも「だいぶ経ってから殴ったじゃないか」と反論され、会場は笑いが続いていた。
撮影の感想をきかれたチョ・ハンチョルが「3人が同い年の設定だったのがとてもよかった」と語ると、チョン・ジヒョンはすかさず「視聴者には誤解しないで欲しいが皆年配だ。私にとってはおじのような方達だが台本を読んだら同い年で作家に不満を漏らした。年を召したおじ達に野次を飛ばす役だったので心が痛かった。この場を借りておじたちに謝りたい」と言い、会場の笑いは一層高まり、これに対してチョ・ハンチョルは「画面を見たら説得力があって大丈夫だったと思うけど」と反論し会場を爆笑させた。
山を背景にした作品で記憶に残るエピソードを聞かれたキム・ウニ作家は「山に取り憑かれるという言葉があるが、レンジャーでも山で迷う事があり、更に鳥肌が立ったのは、別のレンジャーも山で迷った事があるがGPSを調べると二人の足取りが正確に一致したという話だ。山という空間が神秘的で恐ろしい場所でもあるんだと思った」と語った。
チョン・ジヒョンは「山で多くの遭難者を助ける中で巻き起こる話が主なのでアクションシーンも多く、危険なシーンも多いので期待してほしい。オ・ジョンセが私をおぶるシーンがあるのだが、重いと文句を言われた」と明かし、これに対してオ・ジョンセは「背が高いので足が地面についていた」と付け足し、「足がついているのに重いと文句を言われた」と明かし、チュ・ジフンが「遠くから見たらケンタロス(半人半馬)が歩いているのかと思って驚いた」と付け足し、再び笑いを誘った。
チェ・サンムク監督撮影のエピソードについてチュ・ジフンとオ・ジョンセはいずれも「普段は自分よりも汗っかきで腰が痛いと言っている自分たちと同じ人間が重い装備を身につけて、大人をおぶって険しい山を駆け下りているのかと考えると信じられない」と実際のレンジャーへの敬意を表し、チョ・ハンチョルとチェ・サンムク監督は「重い撮影機材を担いで撮影に臨んだスタッフにも敬意を表し、視聴者にもそうした陰の努力も感じながら視聴して欲しい」と述べた。
最後に「コロナ禍で行動が制限される中、この作品を通じて自然を見て癒やされながらも神秘的でミステリアスなこの山で起こる出来事に集中してみて欲しい」「何かを学んだり感じ取ってもらえるような作品になれば幸いだ」とコメントし発表会を締めくくった。
大自然の中で繰り広げられる不審な事件や手に汗握る展開の「智異山」は10月23日から12月12日まで毎週土曜・日曜の21時からtvNで放送予定だ。
■スタッフ
演出:イ・ウンボク
脚本:キム・ウ二
原題:지리산
■キャスト
ソ・イガン役:チョン・ジヒョン
カン・ヒョンジョ役:チュ・ジフン
チョ・デシン役:ソン・ドンイル
チョン・グヨン役:オ・ジョンセ
イ・ダウォン役:コ・ミンシ
パク・イレ役:チョ・ハンチョル
■放送予定
初回放送:2021年10月23日
放送曜日、時間:毎週土曜・日曜日21時00分から放送
放送時間:70分
◇番組公式サイト
◇Youtube|ハイライトシーン(日本語字幕なし)
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