ホンダ、「SUPER GT」ニューマシン「HSV-010 GT」の開発秘話を動画で公開

ホンダは、2010年から「SUPER GT」に参戦するニューマシン「HSV-010 GT」のプロジェクトリーダー・瀧敬之介が語る開発秘話を動画で公開した。
SUPER GTは、日本最高峰のGTレースで、GT500とGT300の2クラスが混走し、総合優勝を競うGT500クラスは、トヨタ、日産、ホンダの日本を代表する3メーカーが真正面から激突、日本で最も人気の高い自動車レースとなっている。
同車の開発責任者である瀧敬之介は、「私は、市販車のほうが難しいと思っています。レーシングカーは速く走らせればいいのですが、市販車はたくさんのお客さんに納得してもらわないといけない。レーシングカーは、限られたサーキットで限られた人が乗って速く走れば勝ちですから。その辺が量産車のほうが難しいし、面白いと思っています。
量産車は、いろんなものを高い次元でバランスさせないといけない。1台のクルマとしてたくさんのお客さんに認めていただくというのはすごく難しい。どこを妥協するかじゃなくて、どこをどう伸ばしていくかというクルマ作りだと思うので、難しいし面白いんです。
『NSX』には、7年半ぐらいかけて、挫折の繰り返しでたどり着いたんです。その中で、いろんなことをやって失敗を繰り返しながらたどり着いたのがああいう高みだったというのが、すごく勉強になって、私の中ではそういうポリシーでずっとクルマ作りをやっています。
基本的には、市販車もレーシングカーも、クルマを作るという基本は同じなんです」と、市販車もレーシングカーも、基本的にも同じように作っていくと語る。
そして、話は、後編の 「次代に受け継がれる、Hondaのクルマづくり」へと続いていく。
ホンダ「SUPER GT開発秘話」