「青天を衝け」第36話千代がコレラに感染!栄一最愛の妻と涙の別れ|第35話ネタバレあらすじと予告動画

2021年11月15日09時10分ドラマ
©NHK

栄一(吉沢亮)が帆船会社を作り、海運業を独占する岩崎弥太郎(中村芝翫)との勝負に挑む。一方で千代(橋本愛)がコレラにかかり短い生涯に幕を閉じる。吉沢亮主演、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)11月21日(日)放送の第36話「栄一と千代」、前回第35話「栄一、もてなす」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。



アメリカ前大統領、グラント将軍のおもてなしに要人の奥様たちが華麗なる大奮闘を見せた11月14日放送の第35話。公の場での西洋式マナーを特訓するために大隈邸に集まった奥様たちだが、豪華な暮らしの背景にはお互い御一新を乗り越えた苦労があったことを明かし、共感し合う様子が描かれた。しかし「女は強し」の言葉通り明るく過去の苦労話を笑い飛ばし、マナー講座のはずが千代とよし(成海璃子)のそれぞれ夫との馴れ染めに盛り上がるガールズトークへ発展した。その賑やかな様子は「いつの時代も恋バナは一番盛り上がる」「なに?この妻達の可愛さ!」と視聴者からも大きな反響を呼んだ。

そしてマナー講座の先生として千代たちを指導した、井上馨(福士誠治)の妻・武子を演じたのは元宝塚、月組娘役トップの愛希れいかだ。ミュージカル『エリザベート』で同じくドラマに出演中の山崎育三郎と共演したこともある愛希は、第35話で華麗なダンスを披露、チャーミングな笑顔で大河デビューを飾った。そんな女性陣の中でもひときわ輝いたのが、いつもは栄一を陰で支えて来た千代。グラント将軍を自宅に招くことになると「ぐるぐるいたします!」と生き生きとその支度にかかり、千代の心のこもった演出に栄一も「惚れ直した」と千代を絶賛した。

しかし、そんな頼もしく美しい千代に流行り病のコレラが襲いかかる。11月21日に放送される第36話では、事業拡大を続ける三菱に対抗し、栄一が帆船会社設立し真っ向勝負をしかける。そして自由民権運動が激化する中、大隈重信(大倉孝二)が政府から追い出される「明治14年の政変」が描かれる予定だ。しかしそんな中、栄一を支えてきた千代がコレラに感染して倒れてしまい・・・。突然訪れた夫婦の別れ。千代から栄一へ、最期に送るメッセージとは?

■戦友、大隈綾子と井上武子
大隈重信を支え、賢妻として知られる大隈綾子と、井上馨に付き添いヨーロッパを旅した経験から西洋式の習慣に精通し、ドレスを着こなす姿は「鹿鳴館の華」と呼ばれた井上武子。第35話で愛希れいか演じる武子が「公儀ご直参の娘が親に頼まれ芸者になる話はいくらでもあった」と語るように、実は2人は困窮した実家を助けるために茶屋奉公をしていた旧友とも言われている。そして2人とも最初の結婚がうまくいかず、お互い再婚した者同士という共通点もあり、共に同じ時代を生きた戦友とも言えるだろう。

お互い大変な時期を乗り越え、「泥の中にも蓮の花」のように悪環境の中でも清く生きてきた綾子と武子。しかし今後のドラマでは大隈重信と伊藤博文が国家構想をめぐり意見が食い違い、井上は伊藤と共に大隈を政界から追放する手助けをするなど、2人の夫は対立する間柄になっていく。第35話では華やかな場面が描かれたが、時代に翻弄されながらも強く生きる明治の女性たちの活躍を、ドラマ最終回まで応援したい。


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■前回(第35話)ネタバレあらすじ
アメリカ前大統領、グラント将軍が来日することになり、官・民協力のもと歓迎の準備が始まった。日本が欧米で認められるためにも、女性が表に出てもてなすことが必要だということになり、千代とよしは、大隈綾子(朝倉あき)や益田栄子(呉城久美)、大倉徳子(菅野莉央)らと共に井上武子指導のもと西洋式のマナーの特訓を受けるのだった。ヨーロッパ帰りの武子に教えられ“歯を見せて笑う”ことや握手、ハグなど慣れない習慣に悪戦苦闘する千代たち。一方、巷ではこの催しに反対する者もあらわれ、接待委員を担う栄一や福地源一郎(犬飼貴丈)らは批判の矢面に立たされていた。

そして明治12年(1879 年)7月、グラント将軍が家族と共に来日した。その頃、郵便汽船三菱会社では岩崎弥太郎(中村芝翫)はこれを好機と船を増やしていた。グラント一行をもてなすため夫人同伴での夜会が催された。千代やよしたちが着飾る中、綾子は宮中の衣装を身にまとい、武子はドレス姿で登場し周囲を驚かせた。そしてついにグラント一家を招いた夜会が開かれた。華やかな宴が進む中、栄一はグラント将軍の妻が長旅と度重なる歓迎に疲れ、不満を漏らしているところを耳にした。

グラント一行が日光に行っている間、上野で予定されているイベントに向けて張り切る喜作(高良健吾)たちをよそに、栄一は東京に蔓延しているコレラ対策の予防費を集める算段を立てようとしていた。そこへ困り顔の伊藤博文(山崎育三郎)がやって来て、グラント将軍が栄一の家を訪れたいと言い出し、しかもやって来るのは2日後だと伝えてきた。突然の無理難題にさすがの栄一も頭を抱えたが、この話を聞いた千代は「なんという僥倖」と目を輝かせ、なんとしてでも建設中であった飛鳥山の屋敷を2日で仕上げてグラント将軍一家をもてなそうと張り切るのだった。

それから栄一と千代は大急ぎで飛鳥山の新居を整えグラント一行を招く準備をした。そして迎えた当日、グラント一行が飛鳥山の渋沢邸に到着した。子供達による歌での出迎えにグラント将軍は喜び、その後の相撲などの余興も大いに楽しんだ。その様子を見た伊藤博文は、「大統領でもないグラント将軍をもてなしたところで何も変わらないのではないか」と日本が一等国と認められるように努力してきたことに疑問を感じていた。

それでもグラントは素朴ながら心のこもった栄一たちのもてなしに感動し、栄一に心を許しあるメッセージを送ってくれた。それは近年、アジアでヨーロッパの影響力が高まっており、欧米人はアジア人を単純な労働者として搾取し利益を得ようとしている。日本が独立国として成長することは難しいかもしれないが、成功することを願っているというものだった。グラントと栄一は相撲を取り合うほど打ち解け、飛鳥山のもてなしは大盛況に終わった。

その頃、一部の高官とご用人だけが利益を得ていることで貧富の差は開き、政府への不満を募らせた国民たちの中で自由民権運動が激しくなっていった。そして大隈と通じる岩崎は事業を拡大、三菱は競合がいないため船賃を値上げし、地方の海運業者は倒産していった。三井の益田孝(安井順平)に泣きつかれた栄一は、岩崎に対応するため合本による船の会社を作り、三菱と真っ向勝負をすることを決意するのだった。

■第36話「栄一と千代」あらすじ
栄一は、三菱の独占に対抗するべく「東京風帆船会社」を設立するが岩崎弥太郎の新聞を使った巧みな攻撃に合い、開業を前にして敗北してしまう。さらに養育院も東京府から事業縮小を迫られ、栄一は思うように前進できずにいた。その裏では弥太郎は着々と事業拡大を進めるため着々と動いていた。そんな時、長女・歌子(小野莉奈)と穂積陳重(ほづみのぶしげ/田村健太郎)の縁談が持ち上がり、2人は意気投合し結婚する。幸せな空気に包まれる渋沢家だったが、千代にコレラの病魔が襲い掛かる。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第36話は11月21日(日)総合よる8時よりBSプレミアム、BS4Kよる6時より放送。脚本:大森美香、出演:吉沢亮/高良健吾/橋本愛/大倉孝二/山崎育三郎/朝倉あき/愛希れいか/中村芝翫ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_seiten」。第36話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」番組公式サイト
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