Netflix「恋慕」第11話あらすじと見どころ:世子(パク・ウンビン)の堪忍袋の緒が切れた!
チャンウン君の暴挙に怒り心頭の世子イ・フィ(パク・ウンビン)!都を離れたジウン(キム・ロウン/SF9)は…韓国時代劇「恋慕」第11話が11月15日(月)韓国KBSで放送、Netflixを通じて独占配信開始された。毎週月・火曜1話ずつ更新される。
「恋慕」は、王位継承者だった双子の兄の死により、男装して王となる運命を背負った女性が、自分の正体、そして秘めた恋心を誰にも明かせないまま、波乱の人生を歩んでいくフュージョン時代劇。
※【「恋慕」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころや各話の詳しいあらすじ、豆知識など紹介している。
■第11話
都を発つジウンを追いかけて船着き場にやってきたのは吏書判書の娘ソウンだった。ジウンへの気持ちが恋心だと気づいた彼女は、ジウンの手を握り行かないでと涙を流し、その気持ちに気づいてやれなかったことを謝るジウン。その様子をチャンウン君が偶然目撃し、ウォンサン君に話す。ウォンサン君は、王が世子の国婚を利用して、吏書判書と手を組もうとしていること、世子もそれに同意し、ソウンに会ったこと、兵曹判書の娘を世子嬪に推しているサンホン君ハン・ギジェが知ると食いつくはずだと、チャンウン君に教える。
チャンウン君からこのことを聞いたサンホン君は、目障りな吏書判書を失脚させれば褒美をやると約束する。さっそくチャンウン君は大妃にしらせ、大妃はソウンを世子嬪候補から外そうと王を説得しているところに、サンホン君が乗り込んできて、王室を愚弄した吏書判書の罪も問うべきと訴える。王に謁見した兵曹判書シン・ヨンスは、自分の一存だったと、自らの過ちを認め、王もまた頼みの臣下を失くすことを悔やむ。その話を部屋の外で世子が聞いていた。
翌日、吏書判書の屋敷を訪ねる世子は、途中でチャンウン君が吏書判書の使用人チャニに乱暴を働いているのを目撃。吏書判書の件を大妃に告げたのがチャンウン君で、そのことで祖父サンホン君から褒美ももらうのだと聞く。チャンウン君の首元に刀を突き付け、チャニを解放させると、奴婢のために王族である自分を殺すのかというチャンウン君に、チャニも大切な民だとひるまない世子は、彼女を連れて吏書判書宅へ。
謝罪するソウンに、率直な気持ちを聞かせてくれたことを感謝し、こんな形でなければ友になれたかもしれないと優しい声をかけてやる世子。立ち去ろうとしたとき、悲鳴が聞こえ庭にはチャニの無残な遺体が。その手には見覚えのあるチャンウン君の笠の紐止めが握られていた。そしてチャンウン君の顔にはチャニがつけただろう傷まであった。
一方、ジウンは人里離れた田舎で医院を開いていた。訪ねてきたイ・ヒョンに世子が元気だと聞く。そして都に戻ったヒョンから世子もジウンが元気だと聞く。離れていても恋慕の気持ちは変わらない二人だった。
そんな中、宮中で兵曹判書が殺害されるが、王の意向で内密に処理されていた。チョン・ソクチョは、10年前のカン翊善(イクソン)尋問の際に決定的な証言をした者が次々と殺害されていることをサンホン君に報告し、用心するよう伝える。そんなソクチョの不安は的中。市中でサンホン君が狙われ、ソクチョが刺客を追い詰めるが、内禁衛将ユンが現れ取り逃がしてしまう。
内禁衛は王にカオンが難を逃れたと報告し、王はこれ以上犠牲を出してはならないという。一方、世子はヒョンの協力を得て、チャニを殺害したというチャンウン君の言質と物証を手に入れる。人を殺めれば打ち首だという世子。だがチャンウン君は奴婢の対価を払えば済むこと、奴婢の命など軽いと罪の意識がない。怒り心頭の世子は、王族の命より重い世子の命を二度も狙ったと刀を突き付けチャンウン君を脅し、チャニに墓前に跪いて謝罪せよと命じる。チャンウン君は悔し涙でそれに従う。これを知った大妃はやりすぎだと怒るが、世子は自分のやったことは間違っていないとひるまない。祖父サンホン君からも、王族や両班を刺激したと叱責されるが、世子は命に貴賤はないと言い返す。この世子の行動は瞬く間に巷に広がり、民は世子を讃え、ジウンの耳にまで届く。だがジウンはこのことで世子が苦境に立たされるのではないかと案じる。
※身分制度:王族に継ぐ最上位に両班、次に中人、常民(良民、平民)、賎民(奴婢)と続く。奴婢が最下層の民で“奴”は男性、“婢”は女性を指す。奴婢は牛や馬と同様売り買いの対象。国が保有する賎民(公奴婢、または官婢)と個人が保有する賎民(私奴婢)とがあった。詳しくは【朝鮮王朝豆知識】「身分制度」で。
その後、チャンウン君が遺体となって発見され、傍には遺書もあった。ウォンサン君が発見し、王妃(継妃)の父で領議政チャンチョン君に儒生を使って世子の廃位を訴えさせるよう唆す。
※成均館:前王朝の高麗の末期と李氏朝鮮の最高教育機関。ここを舞台にしたドラマに「トキメキ☆成均館スキャンダル」がある。
王はこれが孫のチェヒョン大君を世子にしようとしているチャンウン君の仕業と見抜き、詰問するが、その場にサンホン君が乗り込み、いきなりチャンウン君を平手打ち。儒生たちを追い払えと怒鳴りつけ、世子を侮辱する者たちを反逆罪にすべきと激高する。
ヒョンは、兄ウォンサン君が率先して世子を廃位させようとしていることを知り兄に詰め寄る。実は、ウォンサン君たちの父は先代王の長男で世子だったが、早世したために次男だった現在の王が世子になったのだった。このことでウォンサン君は密かに世子失脚を狙っていたのだ。
これまで10年間堪えてきた世子だったが、「奴婢ゆえ死ぬべき娘と、女ゆえに死ぬべきだった自分の運命」を重ねて我慢ならなかったのだ。そんな世子の気持ちをキム尚宮とホン内官は理解してくれる。その夜、資善堂に小箱を抱えたヒョンがやってくる。そして「14歳の時に目の澄んだ世子に会ったが、その眼は警戒心に満ちていた…はじめは怖れもしたが、その後、守りたいと誓った」と世子が本物でないこと、女人だと知っていることを打ち明け、「世子の行き止まりの道の先に海があり、そこには大きな舟がある。その舟に自分が案内する」と、小箱を差しだす。ひとりになった世子は、世子は髪を下ろし、小箱の中の美しい花靴を履いて一歩、また一歩と歩く。だが、その姿を王が見つめていた。
※資善堂(サソンダン):世子の居所である東宮にある世子が居所する生活空間。
※花靴:刺繍などのついたきれいな履き物のこと。韓国伝統の美しい靴を“コッシン=꽃신”と呼び、直訳すると“花靴”。
■見どころ
離れてもお互い忘れられないジウンと世子。幻での再会、「そばにいたいです。抱きしめたいし…」ジウンの甘い言葉をお聞き逃しなく。
覆面姿で悪(チャンウン君)を成敗する世子。163cmと韓国女優としては小柄なパク・ウンビンだが、その抜群の演技力と低い声で、正義感のある世子を堂々と演じている。一方、澄んだ大きな瞳から涙があふれるヒョンとの会話。ヒョンが案内する海にという浮かぶ舟とは?ラストの小さな足で花靴を履いて歩く姿が可憐でもあり、憐れでもある。
それにしてもまさかここでチャンウン君がフェードアウトして、10話でジウンとソウンを助けてくれたウォンサン君が世子の敵に回るとは!
チャンウン君を演じたのは新人俳優キム・ソハ。ジウン役のロウンとは「先輩、その口紅塗らないで」で同僚役を演じている。今回、初の時代劇で初の悪役を見事に憎らしく演じてくれた。
※Netflixシリーズ『恋慕』独占配信中
■キャスト
世子イ・フィ役:パク・ウンビン/チェ・ミョンビン
チョン・ジウン役:キム・ロウン(SF9)/コ・ウリム
イ・ヒョン役:ナム・ユンス
シン・ソウン役:ペ・ユンギョン
キム・ガオン役:チェ・ビョンチャン
ほか
■スタッフ
演出:ソン・ヒョンウク「僕が見つけたシンデレラ~Beauty Inside~」「また!? オ・ヘヨン ~僕が愛した未来(ジカン)~」
脚本:ハン・ヒジョン「とにかくアツく掃除しろ! ~恋した彼は潔癖王子!?~」
◇Netflix
2021年10月11日スタート 月・火
◇Youtube予告動画
【作品詳細】【「恋慕」を2倍楽しむ】