NHK正月時代劇「幕末相棒伝」最強バディ龍馬と土方、男同志の友情に涙!ネタバレあらすじ【年末年始】

2022年01月04日20時24分ドラマ
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将軍暗殺の黒幕を暴け!密命を受けた龍馬と土方、異色バディに生まれた友情。そして悲運な死を遂げた2人が迎える爽やかなラストシーンが話題に!NHK1月3日(火)夜9時から10時29分にて放送された「幕末相棒伝」のネタバレあらすじを紹介。見逃し配信はNHKプラスにて、出演者のインタビューは公式サイトにて公開中だ。



坂本龍馬(永山瑛太)と土方歳三(向井理)という幕末を代表するヒーロー2人がタッグを組んだ正月時代劇「幕末相棒伝」。永山瑛太が人たらしで熱い男、坂本龍馬を魅力たっぷりに演じ、向井理が鬼の副長、土方歳三をクールに演じて話題を呼んだ。物語は大政奉還直前の京都を舞台に、将軍襲撃事件の黒幕を龍馬と土方が暴くというもの。犯人は薩摩、長州、会津、朝廷、はたまた仲間内の幕府内か?時代劇ならではの激しい立ち回りに加え、どこに黒幕が潜んでいるのか、腹の探り合い、それぞれの思惑が乱れる面白い展開が物語を盛り上げた。

見どころとなったのは、龍馬と土方の男の友情だ。永山と向井によるイケメンW主演は正月からまさに眼福だが、初めは衝突する2人がお互いの生い立ちや信念を知るにつれ、絆が結ばれていく様は青春ドラマの様子を見せた。そして事件を解決し、大政奉還が現実味を帯びた矢先に起こった龍馬暗殺。龍馬にプライドを傷つけられた伊東甲子太郎(佐藤隆太)の仕業だったが、土方が「龍馬を斬ったのはお前か」と仇を討ち、2日間のバディだったが土方の中で龍馬の存在が大きくなっていることを証明した。そして龍馬も土方も死んだあと、あの世で再会した2人の“草原寝そべりシーン”では、友情を深めたエンディングとして爽やかさを残した。

また、土方と龍馬が身分を隠しながら討幕派と幕府方に堂々と潜入捜査をするという“ありえない設定”も楽しませてくれた。舞台は怪しまれたら即刻斬られる幕末の京都。それにも関わらず新選組の土方歳三が薩摩藩邸に乗り込み、西郷隆盛(谷田歩)と対峙する場面にはハラハラさせられた。さらに新選組のふりをした龍馬が会津藩士に近づく場面では、逆に「新選組は早く坂本を斬れ」と言われてしまい、思わず土方の後ろに隠れるコミカルな一幕もあり、こちらも思わずくすりとさせられる。こうした自由な解釈で起こるコントのような面白いやり取りもこのドラマの魅力となっている。

■ネタバレあらすじ
1867年、京都では幕府と討幕派が一発触発の状態だった。坂本龍馬は戦争を避けるために大政奉還を画策し、西郷隆盛に将軍・徳川慶喜(渡辺大)との会談の承諾を得た。しかし会談当日、慶喜の一行が薩摩邸に向かう途中で襲撃事件が起こる。幕府存亡のため、永井尚志(杉本哲太)は発案者の龍馬と将軍護衛を担う新選組の土方歳三を呼び出し、討幕の勅命が下る2日以内に襲撃した犯人を見つけ出すよう密命を出すのだった。
 
ひょんなことから相棒となった龍馬と土方は薩摩藩邸へ向かった。会談の日取りを知っていたのは幕府と薩摩のみ。そのことから龍馬は薩摩を疑ったが、西郷は将軍が襲われたことも知らず、幕府に裏切られたと戦支度を進めていた。薩摩が黒幕ではないとすると幕府内の仕業と踏んだ龍馬は薩摩藩邸を後にした。その時、土方の横柄な態度が気に食わなかった中村半次郎(奥野瑛太)が斬りかかってきたが、元新選組で御陵衛士の伊東甲子太郎が仲裁に入り事なきを得た。

それから龍馬は土方を連れて料亭七梅へやって来た。女中、おしの(堀田真由)の手引きで座敷に向かった2人は、会津藩の佐川官兵衛(近藤芳正)がちょうど薩摩へ攻め込む話を耳にした。思わず乗り込む龍馬だが、佐川は大政奉還に反対でも将軍を襲うことはないと断言した。さらに偶然に出会った桂小五郎(駿河太郎)からは、京都に到着したばかりで将軍を襲うことは出来ないと聞かされ犯人捜しは迷走を極めた。

捜索2日目、海援隊の陸奥陽之助(宗光/浅利陽介)から、スナイドル銃を討幕派の十津川郷士の横川が購入したと聞いた龍馬と土方は、さっそく横川のもとを訪れた。しかし龍馬たちが行くと、横川は何者かに狙撃され、銃は岩倉具視(中村梅雀)から買ったと言い残して死んでしまった。龍馬たちが蟄居中の岩倉に会いに行くと、岩倉は「討幕の勅命が出るのに将軍を襲っても意味がないと」話し、犯人捜しはまた振り出しに戻ってしまった。その夜、岩倉から大政奉還は失敗だと罵られ落ち込む龍馬を土方は不器用ながらも励ました。そんな時、2人は何者かに襲われてしまう。

2人を襲ったのはなんと永井だった。大政奉還を成功させるために龍馬を襲撃犯に仕立てようとする永井だが、土方は必ず犯人を捕まえると啖呵を切って二条城を後にした。そんな時、おしのが2人の動向を伊東に知らせて報酬をもらっていることを知り、龍馬たちは伊東の元へ。龍馬の追求にもシラを切る伊東だが、さらにそこへ討幕の知らせが入り、龍馬と土方は急いで出て行った。

ついに幕府が朝敵になった。伊東は薩摩に加勢しようと武装した兵士を率いて屋敷を出ると、そこに龍馬と土方の姿が。勅命は伊東をおびき出す2人の作戦で、罠にかかった伊東は自分が襲撃した主犯だと自白した。土方と薩摩に寝返った伊東。緊迫した空気の中、土方と伊東の一騎打ちが激しさを増す中、近藤勇(阿部亮平)率いる新選組が到着し伊東を捕らえた。しかし本当に勅命が下ったことを知った龍馬と土方は、戦を止めるべく西郷と永井を説得。大政奉還へ向けて薩摩と幕府の会談が行われた。こうして龍馬と土方の束の間の相棒は解散した。

しかし、それからほどなくした11月15日、坂本龍馬は近江屋で中岡慎太郎(和田正人)といるところを襲撃され暗殺された。襲ったのは龍馬に恨みを持つ伊東だったが、誰もその姿を見ることはなく、犯人はわからないままだったが、土方だけは犯人の目星をつけていた。そして11月18、伊東は油小路で待ち伏せしていた土方に暗殺された。それから日本は戦乱の世となり土方は旧幕府軍として最後の戦いに臨んでいた。そして1869年(明治2年)、5月5日、土方は五稜郭の戦いで命を落とした。土方が草むらで目を覚ますと、隣に寝転ぶ龍馬の姿があった。戦も終わり、新しい日本がもうじき誕生することに笑顔を見せる2人だった。

■キャスト
坂本龍馬:永山瑛太
土方歳三:向井理
沖田総司:白洲迅
おしの:堀田真由
陸奥陽之助(宗光):浅利陽介
近藤勇:阿部亮平
西郷吉之助(隆盛):谷田歩
中村半次郎:奥野瑛太
中岡慎太郎:和田正人
桂小五郎:駿河太郎
徳川慶喜:渡辺大
佐川官兵衛:近藤芳正
伊東甲子太郎:佐藤隆太
永井尚志:杉本哲太
岩倉具視:中村梅雀

■スタッフ
原作:五十嵐貴久「相棒」
脚本:土橋章宏
音楽:遠藤浩二
製作統括:後藤高久(NHKエンタープライズ)、落合将(NHK)、原克子(松竹)
演出:堀切園健太郎(NHKエンタープライズ)

NHK「幕末相棒伝」

【年末年始番組】