大名屋敷からヒルズ「ブラタモリ 六本木」NHKオンデマンドで配信中
いまや超高層ビルが林立し、一大歓楽街と化した東京の中心部に江戸・明治の痕跡を探し歩く「ブラタモリ」の第15回「六本木」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は315円(税込み)。
「坂」と「古地図」をこよなく愛するタモリさんが、大都会に隠れた街の歴史を訪ね歩くこの番組も、今回がひとまずの最終回。そのフィナーレを飾るのは、東京のど真ん中・六本木をブラタモリ。
六本木ヒルズに東京ミッドタウンと、ここ10年あまりで新たな超高層ビルが次々と出現したこの一帯。だが、江戸時代にさかのぼると、この周辺には雄藩の広大な大名屋敷が点在していた。長州・毛利の屋敷跡が東京ミッドタウンになっているように、大名屋敷の跡地が超高層ビルになっているケースが多い。また、江戸城の城下町でもあったことを示す細かい痕跡を、細い道端などから見つけることができる。
明治になり、大名屋敷がなくなった後の六本木は、「軍の街」へと一変する。軍馬や軍用車両が通れるようにと独特な道路整備がなされ、その名残が今も見られる。さらに戦後になり、軍が解体されると、今度は進駐軍の兵士らが街を行き交うことになる。周囲の歓楽街にはその頃の記憶をとどめた店も多い。
そんな六本木の歴史を歩きながら、タモリさんが最後に行き着いた先は、六本木ヒルズの屋上。漆黒の闇に光る町並みを眺めながら、タモリさんは果たして何を思うのか。
ブラタモリ「六本木」 NHKオンデマンド