「哲仁王后 俺がクイーン!?」第13-14話ネタバレあらすじ:ボンファン、ついにソヨンと対面、爆破事件の真相|全20話版
端午祭の日、哲宗が沈鬱な表情で神々に祈りを捧げ終えると突然爆発が起きた!3月18日(金)WOWOWプライム・オンデマンドにて放送・配信の「哲仁王后(チョルインワンフ) 俺がクイーン!?」(全20話)第13話~第14話のあらすじと見どころ、※豆知識を紹介しよう。
※翌週金曜午前10時50分~2話連続再放送する。
「哲仁王后 俺がクイーン!?」は、現代の男性の魂が朝鮮時代の王妃の体に入り込んだことから巻き起こる騒動を描く、“魂入れ替わり”のラブコメディ要素を含んだ時代劇。【哲仁王后」を2倍楽しむ】では、韓国での評判や制作発表会の様子、実在の哲宗王と哲仁王后・金氏とドラマでの描かれ方などをまとめて紹介している。
■キャスト
キム・ソヨン/王妃(魂ボンファン)役:シン・ヘソン
哲宗/イ・ウォンボム役:キム・ジョンヒョン
純元王后(スンウォンワンフ)役:ペ・ジョンオク
キム・ジャグン役:キム・テウ
キム・ビョンイン役:ナ・イヌ
チャン・ボンファン役:チェ・ジニョク
ほか
■第13話「明日はない」
大王大妃らが避難する中、王妃は祭壇から吹き飛ばされて血を流す哲宗の元へ行こうとするが、周りの者に止められてしまう。通名殿へ戻った大王大妃が弟キム・ジャグンを責め立て、ジャグン自身も、この状況下では自分が疑われるのも当然、自分が解決する、と言って立ち去る。宜嬪は大妃と共に哲宗の無事をひたすら祈り、犯人への復讐を誓う。一方哲宗の元へ行こうとする王妃の姿のボンファンをビョンインが抱き締めたとき、ビョンインがソヨンに口づけした日の記憶がボンファンの脳裏に浮かぶ。
一時的に意識が戻ったという知らせに哲宗の元へ駆けつけたボンファンは、聴覚に異常をきたしているという侍医の診断に胸を痛める。そして遅れて駆け付けた宜嬪は、事件がキム一族の犯行と決めつけ「もうお止めください」とボンファンを責め立て追い払う。だが机の上に『中殿辞典』を見つけ強い嫉妬心に駆られて宜嬪も部屋を立ち去る。
哲宗が帳簿を持っていると疑うジャグンは王妃に確かめに行く。井戸で倒れている王を助けたことを打ち明けるボンファンに、「王様を監視するように」と提案する。ボンファンは自身の安全と引き替えにこれを引き受けるしかなかった。そのことに深く悩み春塘池に佇むボンファンは、ソヨンが自殺した日に何があったのかを知るために池に飛び込み、ついにソヨンと対面を果たし、全てを知る。そしてあの日もジャグンから、子どもの頃に少年哲宗が井戸に落ちたことを知らせたように、王の一挙手一投足を報告するよう提案され、断ったソヨンに「王妃は王子を産むためのただの女に過ぎず、何の力もない」と言ったのだった。
心配して捜しに来た王妃の父ムングンを「幼いころからの夢は父から刷り込まれたもので、私利私欲のために娘を売った」と睨みつけ、「私を池に突き落としたのは、お父様、あなたです」とソヨンに変わって責めた。その後、ビョンインにも、「全て私のためにしていると知っている。だがこれ以上、私のために何もしないで。今後は義禁部の長と王妃の関係です」と、引導を渡す。そして哲宗の居室へ向かい、『中殿辞書』を見て胸を痛めて眠る哲宗に「生き残るために裏切るので、王様もしっかり生き残って自分の裏切りを受けてくれ」と呟く。
一方、ビョンインは父ジャグンには教えなかった爆発の原因が香炉に仕込まれた硝煙だと、大王大妃に報告する。さらにそれが父の右腕の兵曹判書キム・チャンヒョクが管轄している軍器寺で製造している物だと前置きし、「哲宗を王位に就けたが失敗した父が、身分詐称をした王の護衛武士たちのせいにして事件を終わらせようとしている」と話す。大王大妃に望みを聞かれて「王です」と初めて野望を口にするビョンイン。
※軍器寺(グンキサ):兵器製造機関。※兵曹判書(ピョンジョパンソ):軍事を司る官庁の長官。※煙硝:硝酸カリウム。火薬の元。
翌日、宜嬪から宴会を成功させたのが王妃だと聞いたキム・ジャグンは、その口ぶりから哲宗の心が王妃に傾いていると察する。そして、必ず爆破事件の黒幕を明かすと息巻くビョンインから「少しでも父上に似ること」が夢だと聞くが、ビョンインを突き動かすものがソヨンへの恋慕だと知っていた。
眠れぬ夜をポタージュスープ作りで紛らわすボンファンは、それを大王大妃と大妃にブランチとしてご馳走。ボンファンが席を外した隙に、大妃は大王大妃に、王と王妃が夜ごとに書信のやり取りをしていると教える。
哲宗不在の朝議。王の護衛武士7名を爆発事件の犯人として斬首刑に処するとキム・ジャグンが宣言すると、それでは黒幕が暴けないとチョ一族の大臣たちが騒ぐ。その時、哲宗が元気な姿で現れみんなを驚かせる。哲宗は、病床に居ながら事件の真相を明らかにしたと、まずは護衛武士たちの無実と釈放を言い渡し、爆破の原因は香炉に仕掛けられた硝煙だと発表。そして硝煙の紛失が周期的に行われており量も次第に増えていたこと。それが哲宗の即位年、つまりキム・ジャグンが訓練大将になった年からだと発表し、ジャグンとチャンヒョクを「国の武器を盗み軍事力を弱化させ、王まで殺そうとした大罪人だ」として罷免、流刑を言い渡す。
実は、ビョンインが王の護衛武士たちの素性疑い、帳簿も手に入れられなかったことで、哲宗は自作自演の爆発事件、名付けて“朱雀”計画を企てていた。そして7名の護衛武士たちにも酷い拷問に耐えてくれと頼んでいたのだった。
大王大妃は強気な哲宗の態度に憤怒するが、哲宗はひるむことなく垂簾聽政の終わりと親政を始めることを宣言。形勢不利と見たジャグンは跪いて王命を受け入れ、名誉ある辞職のために汚名を晴らす機会を与えて欲しいと、司憲府への弾劾要請すると願い、哲宗は1日の猶予を与えるも、明日までに弾劾しなければ、ジャグンを免職し、司憲府だけでなくこの場にいる全大臣を免職にすると言い捨てる。
※垂簾聽政(スリョムチョンジョン) :王に代わって政(まつりごと)を執り行なうこと。※親政(チンジョン):王自らが政を執り行うこと。実在の哲宗も即位から2年後、親政を始め、王妃の父、金汶根(キム・ムングン)が永恩府院君(ヨンウォンプウォングン)となって国事を手伝った。
※司憲府(サホンブ):役人の不正を取り締まる官庁で現代の検察機関のような機関。弾劾とは、不正や罪を明らかにすること。
秘密帳簿の使い道を失くした大妃は、宜嬪の願い通り王妃を廃位させるために帳簿を王妃の居室に隠す。一方、王の気持ちが王妃に傾いていると確信した大王大妃とジャグン。大王大妃は王妃の居室を家探しさせて帳簿を発見。これにより王妃がキム一族を裏切ったと考え、ジャグンとヒ素を使った王妃毒殺計画を立てる。盲目のパク医女がホン別監に王妃の危険を知らせようと…。
その頃、自分の身に危機が迫っていることに気づかないボンファンは、王が起き上がったと聞き狂喜乱舞。しかし宜嬪のようにすぐに駆け付けることができず、酒の力を借りようと水刺間で大酒を飲んで酔っ払ってしまう。一方、哲宗は宴の料理に添えられたお品書きから、料理を作ってくれたのが王妃だと気づき…。酔いつぶれたボンファンは、いつもそばで優しく自分を理解してくれようとするホンヨンの頬をなで…。
■見どころ
冒頭、哲宗が爆音と共に吹き飛ばされるシーンが凄い。内命婦の中で誰よりも早く駆け付けつけようとしたのは王妃ボンファンだ。周りの制止に必死で抵抗したり、哲宗の無事を聞いても直ぐに駆け付けられずに酒の力を借りようとしたりするボンファンの姿に、本人(ボンファン)の気づかないうちに哲宗への想いが膨らんでいるのがよくわかる。
義理とはいえキム・ジャグンとキム・ビョンインとの親子関係が怪しくなっている。もう一組の親子。ソヨンに成り代わって彼女の父ムングンに詰め寄るシーンは胸が痛む。幼少期からの夢が父の野望のためのものだったと気づき、憧れていた王宮は伏魔殿…ソヨンがあまりにも気の毒だ。
今回は、キム・ファン(ヨンジェ)のホンヨン(チェ・ソウン)への一世一代の告白や、そのホンヨンが憧れるホン別監(イ・ジェウォン)のへんてこな日本人扮装もみられる。
さあ、ラスト酔っ払ったソヨンが頬を撫でたのは確かにホンヨンだったが…。
■第14話「死んでこそ生きる女」
端午祭の日、なぜ自分を助けたのか、そして裏切るとはどういうことなのかを確かめるために王妃の元へ向かった哲宗だったが、酒に酔ったせいで哲宗をホン・ヨンだと錯覚している王妃姿のボンファンが、素直な思いを話すのを優しく見守る。翌朝、自身の隣に横たわる鍛えられた体の哲宗を見たボンファンは仰天して大きく取り乱すが、自分の心がさほど不快に感じていないことに気付くと、より一層困惑し、思わず哲宗を避けてしまう。
昨夜、哲宗が王妃の部屋で過ごしたことを知る宜嬪は、猛烈な嫉妬心で大妃に王妃廃位をせかし、哲宗を失ったら死ぬと言う。その頃、大王大妃は朝議で垂簾聴政を終わりにすると宣布し、晴れて哲宗の親政が始まるが、それを面白く思わないキム一族は、すでに次の一手“哲宗の心を壊す”の準備をしていた。大王大妃からこれを聞いたビョンインは哲宗を甘く見てはいけないと警告し、垂簾聴政を必ず奪い返すと約束する。
ボンファンの側室宛の熱烈な恋文がまたもや哲宗に届き、会いたいと返信したことで2人はついに恋文の誤配を知ることに。ひとまず宴会を手伝った理由を聞こうとするが、その中で爆発事故が哲宗の自作自演だったと知ったボンファンは、危険な方法をしたと怒り、哲宗は思わず王妃を抱きしめ「王妃が好きだ」と告白する。そして短所の塊で、世界で一番の短所の多い人でも王妃が好きですと言う。ボンファンは、池に飛び込んだ日、「私を恋慕すべきです」と言った言葉が、哲宗を守り自分が生き残るためだったと説明し、「あの夜のソヨンはもう死んだ。私をお前を許せない」という言葉でその場を切り抜ける。
硝煙の密売は欲の皮が張る兵曹判書キム・チャンヒョクが独断でやったことだった。憤怒するキム・ジャグンに、すべては家門のためだという彼に、挽回の機会としてヒ素の入手を命じる。今回の一件で一族の中でジャグンの求心力は低下。そこでジャグンは一族を集めて、王妃の父キム・ムングンがみんなの財産を帳簿に残していたと明かし、帳簿は今はジャグンが持っていると教え、皆が自分を守れば自分もみんなの財産を守ると提案する。だが、弾劾を進めなければ大臣全員が免職される。これを心配する大臣たちに無能な王に政治は任せられない。今後の制作決定は備辺司を通して行うと告げる。
※備辺司(ピビョンサ):外敵から攻撃など非常事態に備えるために文官と武官が臨時に合同会議をする機関。
哲宗は拷問に堪えてくれた護衛武士たちに礼を言い、身分がバレた以上王宮にいるのは危険だと王宮から出ていくように告げ、お前たちの望みは必ず実現させる、と約束し一人一人を抱きしめて見送る。そこに、大王大妃に元に潜入させている盲目のパク医女から、秘密帳簿が王妃の部屋で見つかり王妃に危機が迫っていると聞いた哲宗は急いで王宮へ向かう。
大王大妃から茶会の誘いを受けたボンファンは通明殿に出向き、ボンファンが出された飲み物を口にしようとしたその時、哲宗が駆けつけ、またちびっ子女官タミャンが石を投げ、王妃殺害計画は失敗。大王大妃はタミャンを投獄させ、ジャグンは哲宗に突然の来訪の理由を尋ねる。哲宗は、謀反を企てた者が王妃と一緒にいると聞いて不安で駆け付けたと答える。そして王妃と二人になった哲宗は大王大妃たちが王妃暗殺を企てていることを教え、王妃の居室から秘密の帳簿が出たことも話す。身に覚えのない帳簿のせいで命を狙われたことで不安がるボンファンは、思わず哲宗の手を握って助けてと頼み、最善を尽くすと約束する哲宗。
王妃の飲み物に毒入りの氷をいれたハン尚宮が王宮を抜け出そうとし、永平君が見つける。その頃、ボンファンは獄中のタミャンに会い、氷に異常があったと聞くが、ビョンインに阻まれ詳しい事情は聴けない。タミャンに必ず助けると約束してその場を立ち去るボンファン。
翌日の朝議。なぜタミャンが王妃に石を投げたのかという理由を確かめようとせず、処罰だけを論じる大臣たちに呆れる哲宗。東学を信じる東匪の勢力が大きくなっている時期だけに、規律を正し見せしめのためにも幼いタミャンに重罪を課すべき言う大臣たち。5歳の少女の行動に東匪まで持ち出したことであきれる哲宗。これ以上タミャンを庇い続けると、王にも害が及ぶと迫ると言われ、哲宗はタミャンに毒殺刑を処するしかなかった。ボンファンが駆けつけたとき、タミャンの遺体には筵(むしろ)がかけられており、ボンファンは、大義のために助けられなかったという哲宗につかみかかって王を無能呼ばわりする。だが、立ち去る哲宗の手を見たボンファンは、2人だけが知る合図に気づく。
※東匪(トンビ):東学(トンハク) と匪賊をかけ合わ言葉で東学軍を侮蔑した呼び名。東学とは、暴政や日本や西洋の外国勢力の侵攻から人々の暮らしを守るという世直し信仰。1894年、東学党の指導者・全奉準(チョン・ボンジュン)が、全羅南道で約1000名の農民を引き連れ武装蜂起し、これを東学農民運動(甲午農民運動)と呼び、日清戦争の引き金となった。詳しくは日韓近代史の出来事で解説。
■見どころ
冒頭からとんでもない勘違いに抱腹絶倒。哲宗役のキム・ジョンヒョンの情けない一言も笑える。肝心な話を聞けずに王妃を捜しまわる哲宗、心の整理がつかずに逃げ回るボンファン。今回は、ホン別監とキム・フンのブロマンスに今回も笑わされる。キム・フンの想い人ホン・ヨンをときめかせている相手が親友のホン別監だと知ったとき、キム・フンはどうなるのか?
さあ、王妃の姿のボンファンも命の危険が!これがボンファンと哲宗との距離をまた近づけてしまう。そんな哲宗は親政を始めたものの、朝廷内での味方は一人もいない哲宗。5歳少女の処刑をどんな気持ちで言い渡したのか?そして最後の合図とは?
◇WOWOW「シン・ヘソン×キム・ジョンヒョン「哲仁王后 俺がクイーン!?」番組サイト
2022年2月4日スタート 金18:45-21:30 2話連続
【作品詳細】【「哲仁王后」を2倍楽しむ】