WOWOW「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」第17-18話あらすじ:本来の姿で立ち向かえ~生きて帰る理由

2022年06月03日19時00分ドラマ
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バウの屋敷にやってきたイ・イチョムを出迎えたのはスギョン本人だった!WOWOWプライムにて毎週金曜(午後7時から)2話連続で放送・オンデマンド配信するチョン・イル主演韓国時代劇「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(全20話)、6月10日第17話~第18話のネタばれ(なし/あり)あらすじと見どころ、豆知識を紹介しよう。



「ポッサム‐運命を盗む」は17世紀、朝鮮王朝を舞台に、誘拐を装い寡婦を再婚させる風習“ポッサム”により、人違いでさらわれた王女とワケありの盗人との奇妙な出会いが歴史の歯車を大きく動かすロマンス時代劇。【「ポッサム‐運命を盗む」を2倍楽しむ】では4つの見どころやドラマの時代背景、ポッサムや寡婦について、メインキャストについて詳しく紹介しているので、視聴の参考にどうぞ。

■キャストメインキャスト紹介
バウ役:チョン・イル
ファイン翁主スギョン役:クォン・ユリ(少女時代)
イ・デヨプ役:シン・ヒョンス
朝鮮第15代国王・光海君役:キム・テウ
イ・イチョム役:イ・ジェヨン
ほか

■第17話「本来の姿で立ち向かえ」あらすじ
バウの屋敷に現れたイチョムに、スギョンは堂々と言い放つ。「左議政家の嫁スギョンは死にました」。ウォニョプが剣を抜くが、バウと大勢の町の人々を前にイチョムは引き上げる。一方、スギョンを心配する光海君だが、イチョムの権勢に表立って逆らうことはできず、イチョムに協力を求める。しかし、もはやこの王との共存は不可能と判断したイチョムは、反乱への動きを加速。街中に、光海君は先王を毒殺して即位したとの貼り紙が貼られる。

▼以下、ネタバレあらすじ

部下を引き連れバウの屋敷にやってきたイ・イチョムを出迎えたのはスギョン本人だった。義理の父ではなく左議政として接するスギョンに驚くイチョム。「嫁のファイン翁主はすでに葬儀も済ませています」と堂々と渡り合うスギョンを連れ去ろうとするが、バウと共にやってきた民たちの手前強引な態度に出ることもできずにその場は引き下がる。その後、王から参内せよという命令が下るが、仮病を使って断り、テチュルに今夜中にスギョンの命を狙うよう命じる。

その夜、テチュル率いる私兵にバウたちが襲われるが、またもや覆面の男に救われる。バウはそれがデヨプだと気づく。そこにスギョンを案じて王・光海君が訪ねてきてテチュルたちは退散する。屋敷に戻り、民を集めたのが作戦ではなく、スギョンが以前から民に米を施していたと聞き感心する王。そして、スギョンの命を狙うイチョムに手出しできないのは、戦乱で国力が衰退し、多くの私兵を従えているイチョムに軍事的に太刀打ちできないからだと詫びる。そんな王に、バウとの婚姻を許してほしいと頼むスギョンだが、首を縦に振ってもらえず、バウを恋慕していると涙で訴えるが…。
※倭乱:2度の日本からの侵攻(壬生倭乱・丁酉再乱/文禄・慶長の役)。

王はその足でイチョムの屋敷を訪ね、スギョンの一件は不問に付すからこれまで通りに王権維持のために協力してほしいと頼む。だが、イチョムを信じていたない王は、デヨプに「スギョンと父のどちらを取るのか」と選択を迫る。イチョムもまた王と共存が出来ないと判断し、予定通りに謀反の計画を進める。まず、民の不満を煽り、「臨海君や幼い永昌大君を謀殺し、キム尚宮と共謀して先王を毒殺した」という文書を市中に張り巡らせる。その噂は王にも届き、イチョムの仕業と確信する王は、デヨプを呼びつけ、父が無実だというならその物証を持って来いと怒鳴りつける。その頃、イチョムは、王を排除した後、世子に代わってある人物を推戴する決心をし、大北派の同志を集める。
※謀反と反正:謀反は、臣下が、君主にそむいて兵をおこすことだが、反正は悪い政治を正すという意味を持っている。王から見れば謀反だが、大北派から見れば反正。

キム尚宮はイチョムに会い、先王毒殺はイチョムも共謀したと訴えるが、毒入り薬飯を用意した待令熟手が生きていると聞き驚く。そして、バウの家門の復権を取り消し、スギョンを渡せば待令熟手の口を塞ぐといわれる。焦るキム尚宮は、このことをバウに教え、待令熟手を先に見つけ出し殺すよう命じる。さらに王がイチョムを退陣させた後も、王室の体面を考える王は、スギョンを再婚させる気はなく、尼寺を建ててそこに住まわせる腹積もりだと教える。
※世子侍講院(セジャシガウォン):世子の教育を司る教育機関。イ・イチョムは実在した李爾瞻(生没:1560年-1623年)がモデルで、燕山君に仕えた李克墩(イ・グクトン)の五世の孫であった為、逆臣の一族として差別を受けて過ごした。 ※待令熟手(テリョンスクス):宮廷専属の男性調理人。

イチョムは、大北派の同志を集めて謀反の連判状に署名させる。これを知ったデヨプはバウに会いに行き、父イチョムのことは自分が解決するが、王は信用できないので、家門を守るために父を失脚させることは出来ないと告げる。王が信用できないのはバウも同じだった。その夜、デヨプは連判状を盗み出すが、デヨプの行動はイチョムに読まれていた。
※連判状:円の周囲に放射線状に書く連判状(傘連判状、車連判状)書き始めが誰か分からないようにし、首謀者を特定させないための者。韓国では사발통문=セバルトンムン(沙鉢通文)と呼ぶ。詳しくは「秘密の扉」第9話豆知識で。

■見どころ
イ・イチョムのことを義父(シアボジ)と呼んでいたスギョンが、ここで初めて“左議政様”と呼んだことで、スギョンの覚悟が見て取れる。一方、バウの母ハン氏はスギョンと仲の良い嫁姑関係を築いている。

喧嘩中のチュンベとチョ尚宮が、なんと桜の樹の下で結ばれる。感涙必死の仲直りのきっかけは?チュンベ一世一代の求婚をお聞き逃しなく。

ところで、イチョムが王に推戴しようと考えている人物は誰なのか?そしていつもデヨプの味方でいてくれる叔母・海印堂イ氏が、ことスギョンに関してだけは「結ばれてはいけない仲」と反対するのはなぜなのか?衝撃のラストをお見逃しなく。



ポッサム(c)2021 MBN. All Rights Reserved■第18話「望まぬ事実」あらすじ
デヨプの出生の秘密が明かされる。光海君の兄であり、王位を争って殺された臨海君(イメグン)とヘインダン・イ氏の子だったのだ。光海君を廃し自ら王位につくようデヨプを説得するイチョム。王位につけばスギョンが手に入るとささやくイチョムの言葉に、デヨプは動揺する。一方、先王毒殺に関与した王宮の料理人が生きていることに不安を隠せない光海君とキム尚宮。バウに料理人を捜し出すよう命じるが、一足早くその居所をつかんだイチョムは……。

▼以下、ネタバレあらすじ

連判状を盗み出そうとしたイチョムに刀を向けたイ・イチョムはそのまま跪き、デヨプの出生の秘密を明かす。実はデヨプは王・光海君の兄である臨海君と海印堂イ氏の間に生まれた王子だった。衝撃を受けたデヨプは母と名乗らなかったイ氏に怒りをぶつける。王・光海君を廃位させて、言いなりになるデヨプを王位につけようと目論むイチョムは、宣祖の嫡流だと教え、だから光海君は謀反を起こして臨海君を殺害したのだと、王になる気のないデヨプを説得しようとする。頷かないデヨプに、“帝王無恥”という言葉で王になればスギョンも手に入れることができると告げる。
※臨海君(イメグン、生没:1572年-1609年):第14代王・宣祖の長男で、光海君の実兄だが、暴虐で王の資質がないとみなされ世子に冊封されなかった。ただし、兄弟は二人とも庶子。
※郡夫人:王子の妻に与えられる官位。詳しくは【朝鮮王朝豆知識】「◆外命婦」で。


スギョンとのことをイ氏が反対したのも、ふたりが従兄妹関係だったからと納得したデヨプ。自暴自棄になり、伯父イチョムを利用して王になってやると、叫ぶデヨプの頬をイ氏がビンタし、そのままイチョムの部屋へ。息子を野望の道具に使うなら、臨海君を殺害させたのがイチョムだとバラすと脅す。

元気のないデヨプの顔をみて謀反の阻止に失敗したと察したバウは、謝るデヨプに夢の話をする。その夢は、バウとデヨプが友になり兄弟と呼び合い、仲良く過ごすありえない夢だった。デヨプは来世ではかなうかもといい、「(王とイチョムは)バウの復権を取り消し、次にスギョンを狙うはずだから、スギョンと2人で逃げろ」と忠告する。スギョンがいなくなっても幸せならいいと言いながらも、バウと入れ替わりたいと本心を吐露するデヨプの様子に、異変を感じるバウ。そしてデヨプは、「友にはなれないが仲間にはなるから助けが必要な時にはいつでも言え」と立ち去る。

デヨプはイチョムに「王位に就く決心をした」といい、謀反の計画を詳しく聞き出そうとするが、答えないイチョムに、自分を道具としか見ていないと怒りをぶつける。

イチョムの謀反におびえる王は酒におぼれる。荒れる王をみたキム・ジャジョムは、このままでは身分復権の取り消しもある。綾陽君の屋敷で西人の会合があるからバウにも来るよう告げる。

バウの屋敷では、スギョンが王に連れ去られ、バウがまた独り者になるかと心配するハン氏に、スギョンはきっぱりとバウの妻だと宣言する。その夜、部屋に戻ろうとするバウを引き留め、なぜ避けるのかと聞くスギョンに、守りたいのだと告げて部屋を出たバウは、庭の樹の下で「そなたに贈れるのは私の心だけだ。それでも一緒に生きてくれるか。妻になってくれ」と指輪と花の冠を渡し、二人だけのささやかな婚礼を挙げる。

バウとチュンベはついに待令熟手だった男を見つける。ところが彼が逃げ込んだ屋敷では、イチョムら大北派が会合をしていた。バウたちが出て行った後、イチョムは謀反決行の日を次の15日と発表する。

イチョムと大臣たちが王に謁見する。そして先代王の待令熟手を王に引き合わせる。下がれという王命をきかず、イチョムの合図で退室する大臣たち。その様子に、改めてイチョムの脅威におびえる王は、「キム・ジェナム(バウの祖父)の身分復権を取り消し、スギョンを尼寺に出家させるので、それで良しとしてくれ」というが、スギョンの死にこだわるイチョムは「未練を捨ててください」と容赦ない。頭を抱えながら待令熟手の首と引き替えにイチョムの条件を飲むと答える王。

約束通り待令熟手が死亡したことで、王は癸丑獄事に関わった者の身分復権を取り消し、死者も棺から出して打ち首にするよう内禁衛将ジュンヨンに命じる。イチョムはスギョンを探しにバウの屋敷に乗り込むが、ジュンヨンによって危機を知らされ、バウは母と妹にチャドルを託してサンウォン寺の和尚の元へ行かせ、バウたちは彼の叔母に当たる仁穆大妃が幽閉されている西宮へ身をひそめることに。西宮は塀が高い。そこで深夜にはしごを使って兵を超えようとするが…。
※癸丑獄事:1613年、光海君を後押しした大北派が、王権を脅かす永昌大君らを亡き者にし、対立する西人派に謀反の濡れ衣を着せて一掃した。詳しくは時代背景②で。

■見どころ
デヨプの出生の秘密を明かした後、イチョムの言葉遣いや態度が急変。兄たちには優し母から疎まれ、これまで自分を守ってくれたと信じていた父も親心ではなく、いつか自分を利用しようとしていたと知ったデヨプの訴えが胸に迫る。

バウがデヨプに夢の話をするシーン。「夢の中の自分は幸せだったか?」というデヨプの言葉が悲しい。その問いにバウはどう答えるのか?

バウとスギョンの2人だけの慎ましい婚礼。特にスギョン役ユリの丁寧なお辞儀(クンジョル=큰절)の姿勢が気品に満ちて美しい。



<関連情報>
「ヘチ 王座への道」(全24話)4月2日(土)より配信中!

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