テレビ東京「風と雲と雨」(全28話版)第11-12話あらすじ:5年前の真実と和解、形勢が逆転の機会
興宣君に二度まで命を狙われたチョンジュンだったが…テレビ東京にて地上波放送のパク・シフ×コ・ソンヒ×チョン・グァンリョル共演の「風と雲と雨」(全28話)、2022年5月17日(火)・18日(水)からの第11話と第12話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識をご紹介、DVDも発売中で公式サイト、Youtubeにて予告動画が視聴できる。
「風と雲と雨」は朝鮮最高の観相師と神力を持つ王女、運命に翻弄される愛の行方とキングメーカーたちの王位争奪戦を描くアクション・ロマンス時代劇。【「風と雲と雨」2倍楽しむ】では、2020年に行われたイベントレポート、スペシャル映像、インタビュー映像、各話のあらすじと見どころなどまとめて紹介している。
※当時の時代背景については歴史:哲宗(チョルジョン)、朝鮮最後の王位争奪戦で解説。
※以下、オリジナル全21話版で視聴しているために、カットされた部分やあらすじが前後することもあることご理解ください。放送後調整します。また詳しいあらすじを知りたくない方は、見どころと※豆知識をご覧になってあらすじは確認用としてご利用ください。
■キャスト
チェ・チョンジュン役:パク・シフ
ポンリョン(ポンリョン)役:コ・ソンヒ
興宣大院/イ・ハウン役:チョン・グァンリョル
チェ・インギュ役:ソンヒョク
ほか
© 2020 TV Chosun■第11話あらすじ
ボンリョンは興宣君がチョンジュンと自分に向け銃を撃った事実を話し、哲宗は興宣君を捕らえさせる。王族でありながら壮洞キム氏一族に土下座までしたことを知る哲宗は、ジェファンを次期国王と予言してチョンジュンをキム一族と手を組んで殺害しようとしたのかと、興宣君を厳しく問いただす。
そこへ現れたチョンジュンはしばらくの沈黙の後、興宣君が無実であると証言する。さらに「興宣君が自分をキム一族の間者と勘違いしたため殺そうとしたのであり、またボンリョンの怪我も故意ではなかった」と、興宣君の助命嘆願をする。チョンジュンは手を回して興宣君の息子ジェファンまで読んでいた。ジェファンからも哲宗に対して許しを請うことで、興宣君は王室から与えられた田畑の返上と謹慎処分にとどまり、九死に一生を得ることとなる。
別途チョンジュンを呼びつけた哲宗は、かつて翁主ボンリョンとは婚姻する関係だったが今やチョンジュンは卑しい占い師、今後翁主と関わってほしくないと告げる。王の言葉に、あらためて身分違いを思い知らされたチョンジュンは、謁見が終わるのを待ってくれていた愛しいボンリョンの頬に触れることもできない。そして5年前自分を欺いたこと、そのせいで父が亡くなったという事実は消せないと、改めて口にして2人の関係にけじめをつける。だがこの後でビョンウンから、チョンジュンの命を奪わなかったのはボンリョンとの約束を守ったからだと明かされ、ボンリョンの裏切りには隠された真相があることに勘付く。
チョンジュンは三政釐整庁の総裁に任命されたイ・ハジョンに呼ばれ月成楼へ。ハジョンから人相を占ってくれと頼まれ「蛇の相であり、蛇が欲を出し獣に噛み付こうとすると万人の攻撃の対象となるため、目の前に絶好の機会が訪れても決して飛びついてはいけない。優れた能力を持っているが、今年は運も悪く、また実力も不足しているためひっそりと生きるべきだ」という悪い予言でハジョンを怒らせてしまう。チョンジュンは心配しているからこその厳しい忠告であったが…。
※三政釐整庁(イジョンチョン):1862年、哲宗の晩年の施策で、腐敗した高官たちのせいで混乱に陥っている3政(田政=地税、軍政=軍役、還政=還穀)収めるための機関。
チョンジュンから決別宣言されて元気のないボンリョンだが、まやかし巫女と対面したことでナハプや高官夫人たちの弱みを握る。その頃、インギュは王族の端に名を連ねるだけの人物を見つけ出す。ビョンウンはこれがうまくいけば望む褒美をやると約束する。
ある日、晋州の村長がチョンジュンを頼ってやってくる。役人の不正を訴えて乱を起こした村人たちが、都に連行されていることを知ったチョンジュンは、不正の証拠をもってイ・ハジョンに民の解放を訴える。だがハジョンはチョンジュンの頼みを無視して助けを求めた村長たちやチョンジュンまで罰しようとする。そんなハジョンを止めたのは興宣君だった。解放された村人たちはチョンジュンに感謝し、チョンジュンに何かあればすぐに駆け付けると晋州に帰っていく。
チョンジュンは短命の相のあるハジョンを心配し、興宣君に対しても「キム一族に正面攻撃してはいけない。そして息子のジェファンを守りたれば私を案内役にすること、そうすれば興宣君に勝算がある」と釘をさすが…。そんな中興宣君のもとに軍威の県監がビョンウンの不正の証拠を持って訴えに来る。興宣君はチョンジュンの助言が脳裏をよぎるが、「この機会を逃せば、一生ひれ伏してて生きなければならない」と考え、結局イ・ハジョンと共にビョンウンを脱税と収賄の罪で告発する。
■見どころ
赤導師ジンサンとジャヨン考案の防弾チョッキのお陰で命拾いをしたチョンジュン。
今回王である哲宗直々に身分違いを言われたチョンジュン。「これほど血色の良い頬をして生きていれば、息をしていれば…自分はそれで十分だ」と心中で呟きながらも突き放すチョンジュンが切ない。5年前の真実をチョンジュンが知るまであと少し!
今回はまた新たなロマンスを感じさせてくれる一幕も。イ・ハジョンの護衛武士チソン(イム・ヒョンス)が薬房を訪れジャヨン(パク・ジョンヨン)からケガの手当てを受けるシーンだ。親身に傷の心配をしてくれるジャヨンを見つめるチソンの目が何とも甘い。ジャヨンは後の明成皇后になる人物。歴史通りとなれはチソンと結ばれることはあり得ない。早くもチソンの切ないロマンスの予感がする。
さて、留接所の一件でチョンジュンの名を広く知れ渡り、今回晋州の村人たちを救ったことでさらにチョンジュン評判は爆上がり。ついにはお調子者のパルヨンが「チョンジュンが朝鮮を変える」とまで言う。これを聞いた懇意のイム従事官の困り顔をお見逃しなく。チョンジュンの「権力者の気分で民衆は罰を受けたり死んでいく…キム一族と何が違うのか」という発言は正論であり、思わずそうだと頷いてしまう。結果興宣君の助けもあり無事解決したが、チョンジュンのの融通のきかなさや大胆すぎる言動にはヒヤヒヤさせられる。そんな部分を補っているのがパルヨン。頼もしい相棒だ。演じたのは「大丈夫じゃない大人たち~オフィス・サバイバル~」で物語の舞台となるハンミョン電子の社長スンギ役を担当したチョ・ボクレ。
ところで、インギュは見つけた王族をどう利用するつもりなのか?
■第12話
哲宗は義禁府にビョンウンの捕縛を命じる。次期当主であるビョンウンが捕らわれ、関連した者も一斉に捕らわれたにもかかわらず、ジャグンたちキム一族は落ち着き払っていた。そのことを知ったチョンジュンは違和感を覚える。
※義禁府( ウィグムグ ) : 王命により大罪人の取り調べをう官庁
かつてチョンジュンに仕えていたマンソクが突如チョンジュンの前に現れた。彼はチョンジュンに会いに来たが途中インギュに捕らえられていたこと、そして過去にチョンジュンの父が亡くなる直前の出来事を話しはじめる。父チェ・ギョン亡き後、マンソクはボンリョンに救われたこと、さらにボンリョンが父を牢獄から脱出させようと必死に動いていたと明かす。だが父がチョンジュンがこれを断った。ボンリョンは脅されて仕方なくチョンジョンを裏切ったことを打ち明け、何とかして父を助けようとしたが、「チョンジュンを逃亡した謀反人の息子にしたくない」とどうしても聞き入れなかったのだ。父との約束をまもってボンリョンはこのことをチョンジュンに打ち明けなかったのだった。すべてが誤解だったと知るチョンジュンだった。
その頃ナハムはビョンウンとビョンハクのどちらにつくべきかをボンリョンに尋ねるが、ボンリョンもまたビョンウンがこんなにも簡単に逮捕されたことへの違和感がぬぐえない。その時、母バンダルが見つかったという知らせが飛び込んでくる。ダンイと共に現地に赴くがそこには母の姿はなくチョンジュンがいた。夜の散策だというチョンジュンの眼差しには何の戸惑いもなく優しいものだった。マンソクからすべてを聞いたと告げ、ボンリョンの手を取り、時間を取り戻すことはできないが、せめてボンリョンの母を探す機会が欲しい。これからは一人で苦しむことはないと強く抱き締め、何度も心からの謝罪をする。
イ・ハジョンはじめ大臣たちからはビョンウンの極刑を望む声が上がり、養父であるキムジャグンも救いの手を差し伸べようとせず、厳しく処罰して欲しいと願い出る。ただキム・ビョンハクから、罪人に弁明の機会を与えてほしいと懇願された王は、三日後に拿問を開いて処罰を決めると宣言する。その後、獄中のビョンウンが切々と無実を主張する手紙が哲宗に手に渡る。
※拿問(ナムン):罪人を捕らえて尋問すること。
ボンリョンがチョンジュンを訪ねて酒房にやってくる。珍しい懐中時計を優しくチョンジュンの首にかけてやる。甘いムードはここまでで、2人はキム・ジャグンが静かなのがどうにも気になる。ナハプに探りを入れジャグンはビョンウンを捨てたようだとチョンジュンに伝えるも、ボンリョン自身はどうにもジャグンの腹が読めず、ビョンウンの命運も尽きてないと感じる。そんな2人の心配をよそに、イ・ハジョンと興宣君は酒席で大盛り上がりし新しい朝鮮に祝杯を挙げる。興宣君は意気揚々のイ・ハジョンに世宗大王や英祖王のような名君になって立派な国を気づいてくれと応援する。だが興宣君の表情は硬い。
チョンジュンはイム従事官と通じてビョンウンの不正を訴えた県監に会わせてもらいその人相をみて目先の利益を追う“詐欺師の相”と読み取る。チョンジュンが酒房に戻ると興宣君が酒を持って待っていた。賄賂事件の裏に誰がいるかを知りたいと言われたチョンジュンは「私を信じるか ? そうでなければ協力できない。今後、協力するには信頼が必要。私は今後、最も強力な同志であると同時に頼れる武器になりえる」というチョンジュンを、信じるという興宣君をは明日の酉の刻(5時から7時の間)までに情報を持ってきてほしいと頼む。
その夜、訪ねてきたインギュから「チョンジュンに会ったか、 あの男に会っても結構。そんな時間も残り少ないので。じきに自分を拒めなくなる」と告げて立ち去ろうとする。異常を感じたボンリョンは思わずインギュの腕をつかみ、インギュが女性を拷問しその傍らに泣きながら妻の命乞いをする武官の幻影を見た。ボンリョンはその顔に見覚えがあった。
拿問当日。チョンジュンが獄中のビョンウンに面会すると、落ち着いてお茶を飲んでいた。優雅に扇子で扇ぐその姿にますます疑いを持つチョンジュンはもう一度、軍威県監の元へ向かう。ご機嫌で部屋でビョンウンと同じ扇子を見つけたチョンジュンは数字の並んだ文書を発見する。そこには壮洞キム氏の家紋が記されていた。県監を脅してキム一族の指図で動いていることを聞き出すが、見張りに気づかれて県監はキム一族の手の者に連れ去られてしまう。さらにボンリョンからの手紙でインギュが自分より身分の高い五衛将を監禁したことを知ったチョンジュンは、すべてキム一族の罠だと気づく。
※五郎将(オウィジャン) :王宮警備を担当する官庁の長官に次ぐ高官(正三品堂上)
■見どころ
前回蛍を見ながら「あの方が私のことを考えていらっしゃるのね」と呟くボンリョン。またチョンジュンは「こうして遠くから見守っているだけでいい、どうかケガをせず、二度と私の前からいなくならいように…そうやって輝いて生きてください」とボンリョンを想い合っていてもなかなかうまくいかないチョンジュンとボンリョンだったが、ついに誤解が解ける。
それにしてもどうもあっさりと捕まったビョンウン。連行されチョンジュンとすれ違った時の不敵な笑みの正体は?
全ての誤解が解けたチョンジュンは一気にやきもち焼きに。懐中時計に興味津々でボンリョンに近づきすぎるパルヨンにも焼きもち。
インギュのボンリョンをねっとり見つめる目が怖い。ビョンインにねだる褒美がボンリョンでないことをただただ祈るばかりだ。
さあ、チョンジュンが手に入れた数字だらけの手紙と扇子。ここにどんな秘密が隠されているのか?想像してみよう。
原題:바람과 구름과 비
「風と雲と雨」
DVD-SET1~3発売中
各14,740 円(税抜13,400 円)
※DVD 好評レンタル中
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
© 2020 TV Chosun
◇テレビ東京「替えと雲と雨」番組公式サイト
2022年5月3日スタート 月~金8:15-9:11
◇「風と雲と雨」公式サイト
◇Youtube「風と雲と雨」予告動画
【作品詳細】【「風と雲と雨」を2倍楽しむ】