「鎌倉殿の13人」第20話、義経が奥州平泉へ!頼朝の刺客は義時?!第19話ネタバレあらすじと予告動画

2022年05月17日01時09分ドラマ
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追い込まれた源義経(菅田将暉)が生まれ育った奥州で北条義時(小栗旬)と対峙する!NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)5月22日(日)放送の第20話「帰ってきた義経」あらすじ、前回第19話「果たせぬ凱旋」のネタバレあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中。



平家を滅亡に追いやったにも関わらず鎌倉入りを頼朝(大泉洋)に許されなかった義経。5月15日放送の第19話では、関係修復を模索する鎌倉方と義経側だが、後白河法皇(西田敏行)とこれまでも何かと厄介事を運んできた叔父・行家(杉本哲太)に阻まれ、もはや修復不可能な状態に。戦ではその才能を存分に発揮した義経が、ボタンの掛け違いにより見舞われた不運に視聴者の注目が集まり、視聴率は13.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となり、第18話の12.7%より0.5ポイントアップした。

そして5月22日放送の第20話では、京を逃げ出した義経が、育ての親である藤原秀衡(田中泯)に助けを求め平泉へ向かう。それを知った義時は、自ら平泉へ行きたいと志願するが・・・。平泉と言えば奥州藤原氏が三代の栄華を誇り、松尾芭蕉の有名な句「夏草や 兵どもが 夢の跡」が詠まれた場所。まさに兵どもが儚く散った舞台である平泉で、三谷脚本がどんなドラマを見せてくれるのか、義経の運命が尽き果てる第20話を楽しみに待ちたい。

■土佐坊昌俊の夜襲
京にいる義経に土佐坊昌俊が夜襲をかけた場面、通称「堀川夜討」が登場した第19話。これは1185年、頼朝の命を受けた土佐坊が六条堀川で夜討ちをかける場面として知られている。芝居でもおなじみのこの場面は、歌川豊国の浮世絵『堀川夜討の図』にも描かれている。ここでは静御前も長刀を持ち参戦したり、お互い大男の弁慶と昌俊が取っ組み合いを見せるなど大立ち回りを見せ、いかにそれが大きな夜襲だったかを物語っている。

しかし、『吾妻鏡』や『平家物語』にはこの場面が描かれていても、九条兼実の日記『玉葉』には襲撃したのは頼朝の郎従であることから、昌俊は頼朝が送り込んだ刺客かどうか定かではなく、疑問が持たれるところらしい。史実は定かではないにせよ、土佐坊昌俊の襲撃が嫉妬に駆られた義経の妻・里による陰謀なのか、頼朝の放った刺客と思わせる行家の仕業なのか、様々な視点で歴史を楽しめるのが三谷大河の醍醐味と言えるだろう。それにしても、主人公が義時なだけに義経の華々しい伝説がじっくり見れないのは少し残念かもしれない。

■前回(第19話)ネタバレあらすじ
頼朝に鎌倉入りを許されず京に帰って来た義経。そこへ行家が訪ねてきて、共に頼朝を討とうと言い出した。その頃、鎌倉では義時が義経を鎌倉に戻す方法を探っていた。すると大江広元(栗原英雄)が、法皇にお願いして義経を受領にすれば検非違使の任が解かれるのではないかとアイディアを出してきた。頼朝も、義経が謝罪すれば戦の功を労いたい気持ちはあった。そこで、頼朝は義経を伊予の受領に任じた。しかし後白河法皇は伊予の守に任命こそしたが、官職を解かなかった。

義経は鎌倉に帰れると思っていただけに、ショックを受けるが法皇の命には逆らえない。しかしこれが頼朝の怒りをさらに買うことになる。それを見ている政子(小池栄子)や時政(坂東彌十郎)も頼朝と義経兄弟の関係悪化を案じていると、全成(新納慎也)が勝長寿院で行われる父・義朝の供養に義経を呼び寄せることを思いつく。義時がさっそく頼朝に相談するが、京から来ていた三善康信(小林隆)から法皇が頼朝と義経の邪魔をしていると聞かされ、直接義経に会いに行くことにした。

義時は京へ行き、義経に供養の後は鎌倉に留まり、鎌倉殿を支えて欲しいと伝えた。しかし、鎌倉へ行こうとする義経を、行家は「頼朝の罠」と言い、法皇は嘘の演技をして鎌倉行を止めるのだった。さらに静御前(石橋静河)を邪魔に思う里(三浦透子)が元僧兵だった土佐坊昌俊らを雇い義経を襲わせた。行家は、頼朝が刺客を送って来たと両者の対立を煽り、義経と行家の要望に沿って後白河法皇は頼朝討伐の宣旨をだした。すると頼朝も京に向け出兵を決断。初めは天才義経を前に怖気づく御家人たちだったが、梶原景時(中村獅童)が総大将に名乗りを上げ、義時の合図で三浦義村(山本耕史)も名乗りを上げると、畠山重忠(中川大志)、和田義盛(横田栄司)も続くのだった。

義村は、義経は戦わずして負けると予想していた。義経を担ぎ上げているのは戦に出なかった者たちで、頼朝が挙兵すれば兵は集まらないと読んでいた。そして頼朝軍が出陣すると、義村の予想は的中し、義経は兵を集めることが出来ず追い込まれていくのだった。あれだけ煽った行家は早々に逃げ出し、義経も失踪。頼朝と義経の対立を目論んでいた法皇の予想は外れ、頼朝の追討を取り消す代わりに義経追討の宣旨を出した。

義経の失踪を知った頼朝は、鎌倉に引き返した。そして義経を探しだして捕らえるために、法皇の力添えをしてもらうことを思いつき、時政を京へ派遣する。時政のお供で法皇に謁見した義時は、頼朝追討の宣旨の責任を義経に押し付ける法皇に対し、頼朝が法皇を信用していないことを伝え、義経行家を捕らえる名目で西国諸国を頼朝が治めることを認めさせた。その晩、時政と義時のもとに義経が現われた。法皇と行家を信じたばかりに頼朝との関係を修復することは不可能。この先どうやって生きて行けばいいか途方に暮れる義経だったが、義時と時政に励まされ、京を後にするのだった。

■第20話「帰ってきた義経」あらすじ
京を離れ、奥州へ逃れた源義経。しかし、温かく迎え入れてくれた奥州の覇者・藤原秀衡(田中泯)が程なく死去してしまう。これを知った義時は、状況を探るため平泉行きを志願するが、義経の才能を恐れる頼朝は、藤原国衡(平山祐介)と泰衡(山本浩司)兄弟の仲の悪さにつけこみ義経を討つよう冷たく命じるのだった。義時は八重に見送られ平泉を目指し出発する。一方、義経の子供を身籠っている静御前(石橋静河)は捕らえられ鎌倉で暮らしていたが・・・。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第20話は5月22日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/大泉洋/菅田将暉/小池栄子/新垣結衣/西田敏行ほか。番組公式Twitterアカウントは「@ nhk_kamakura13」。第20話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

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