第75回カンヌ映画祭授賞式が28日（日本時間29日）フランスで行われ、コンペティション部門に出品された、是枝裕和監督（59）初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』（6月24日公開）に主演のソン・ガンホ（55）が、韓国人俳優として初の男優賞を受賞した！Youtubeにて予告動画が視聴できる。



『ベイビー・ブローカー』は、子供を育てられなくなった人が匿名で預ける「赤ちゃんポスト」で出会った人々の旅を描いている韓国映画。『万引き家族』の是枝監督が、ソン・ガンホをはじめカン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、イ・ジウン（歌手IU）、イ・ジュヨンと韓国俳優を配した韓国映画のメガホンをとったことでも日本でも注目を集めていた。

ベイビー・ブローカーこの度、韓国人俳優として初の男優賞を受賞したソン・ガンホと言えば、アカデミー作品賞とカンヌの最高賞を同時に受賞した『パラサイト 半地下の家族』の主演を務めた韓国を代表する俳優。本作ではベイビー・ボックスに入った赤ん坊の新しい両親を探し、特別な取引をする自称善意のブローカーのサンヒョンを演じた。

『新感染半島 ファイナル・ステージ』のカン・ドンウォンがそんなサンヒョンのパートナーのドンス、歌手IUことイ・ジウンはベイビー・ボックスに置かれた赤ちゃんの母親のソヨンで、予期せずサンヒョンとドンスの旅路に合流することになる。そして『空気人形』や『ジュピター』などの作品で日本映画やアメリカ映画など世界で活躍するペ・ドゥナはブローカーの旅路を執拗に追いかける刑事スジン、「梨泰院クラス」のマ・ヒョニ役で知名度をグンと広げたイ・ジュヨンがスジンの後輩刑事を演じている。

今回はパルムドールこそ逃したものの、上映後には12分にも及ぶスタンディング続き、ソン・ガンホが韓国人俳優初のカンヌ映画祭男優賞を獲得した。発表の後、是枝監督らと熱い抱擁を交わしたソン・ガンホは、登壇し「本当にありがとうございます。光栄です。偉大なる芸術家である是枝裕和監督に深く感謝申し上げます」と是枝監督に感謝。続いて「一緒に頑張ってくれた俳優のカン・ドンウォンさん、イ・ジウンさん、イ・ジュヨンさん、ペ・ドゥナさんに深い感謝とこの光栄を分かち合いたいと思います」と共演陣にも感謝の言葉を口にし、家族には「2階にいると思いますが、愛する家族とともに来ました。本当に大きなプレゼントになりました」、多くの映画ファンに向けては「とてもうれしいですし、このトロフィーの光栄と永遠なる愛を差し上げます。多くの映画ファンにこの栄光を差し上げます」と愛を口にした。

『ベイビー・ブローカー』は韓国で6月8日に公開され、日本では6月24日に劇場公開される。Youtubeではメイキング動画も視聴できる。

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