BS朝日「パンドラの世界~産後ケアセンター~」第7-8話(最終回)あらすじと見どころ:あなたの名前は~激情の母親ノワール

2022年07月04日08時30分ドラマ
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ケアセンター退所の日も近づく中、ベビーシッターも見つからないヒョンジン(オム・ジウォン)は…BS朝日で放送の韓国ドラマ「パンドラの世界~産後ケアセンター~」(全8話)7月5日(火)からの第7話~第8話(最終回)までのネタバレあらすじと見どころを紹介、番組サイトにて日本版予告動画が視聴できる。
●韓国在住スタッフが体験談と一緒に韓国の産後事情、日韓の差を徹底紹介したコラム⇒韓ドラで話題の“産後療養院”って?

※7月8日からは、野心家キャスターと献身妻、性格も境遇も正反対の女性が謎の薬で入れ替わり!? 2大女優共演で贈るファンタジーコメディ「ハルハル~私はあなた?あなたは私?~」を放送する。



「パンドラの世界~産後ケアセンター~」は、韓国独自の産後ケアセンター“産後療養院”を舞台に、出産と育児の悲喜こもごもをリアルに描く史上初の母子コメディ。

■キャスト
オ・ヒョンジン(タクプル・オンマ)役:オム・ジウォン
(夫)キム・ドユン役:ユン・バク(ユン・パク)
チョ・ウンジョン(サラン・オンマ)役:パク・ハソン
イ・ルダ(ヨミ・オンマ)役:チェ・リ
センター院長チェ・へスク役:チャン・ヘジン
 ほか

■第7話「あなたの名前は」
ユンジ(イム・ファヨン)夫婦は深い悲しみに包まれる。その悲しみを受け入れられないユンジは、ケアセンターで何事もなかったように過ごす。母親としての自覚を持ち始めたルダ。これも全部、義母である院長の言葉に心を動かされたからだった。そこでウソクはルダの親にも会わせてほしいと頼むがルダは会わせようとしない。

ヒョンジンとドユンは出生届を出すため、子供の名前に頭を悩ませる。ユンジが名前を提案してくれるが、ドユンが考えた“楽しい”という意味を持つ“ラオン”に決める。それを知ったユンジは思わず声を荒げる。そんな彼女をヒョンジンは理解できずにいた。会社から嬉しい報告を受けて浮かれるヒョンジンの元に、ユンジが謝罪に来る。だが彼女の様子がどうにもおかしくこれまで差出人不明のプレゼントを贈っていたのもユンジだと分かる。「母としての自覚がない」とヒョンジンを罵倒するユンジはタクプルを抱いたまま返そうとしない。院長とユンジの夫が駆けつけ事なきを得るが、院長からユンジの子が亡くなったと聞いたヒョンジンは、彼女が2度の不妊治療の末にやっとの思いで妊娠、出産にこぎつけるが産声を聞くことなく我が子を失ったと知る。

一方、ギョンフンが出演する演奏会の日。ウンジョンは夫ソンウのイベントに出席することに。ところがインタビューの途中で胸の張りを感じ服に母乳が沁みてしまう。ウンジョンの異変に夫は気づいてくれず、仕方なくわざとワインをこぼして会場から抜け出すウンジョン。気まずさに会場に戻れないウンジョンはギョンフンの演奏会へ向かう。

すっかり様子が変わったルダが授乳にもチャレンジする。ヒョンジンが名前候補に出した“JIN”はBTS(防弾少年団)のジン?ドユンが新たなパパ友ウソクと名付けの相談に作名師を訪ねるが、そこで赤ん坊のタクプルとヨミが運命で結ばれていると占いの結果が。そんな占いをした作名師を演じたのはチョン・サンフン。ウンジョン役のパク・ハソンとは「平日午後3時の恋人」では夫婦役で共演している。

今話では、元幼稚園の先生で子供が大好きなユンジ(イム・ファヨン)が生後間もない我が子をなくした母の悲しみを狂気で演じるシーンが一番の見どころ。実はヒョリンが盗んだヒョンジンの母乳もユンジのものだった。


sanngokea© CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved■第8話(最終回)「激情の母親ノワール」
胸が張り裂けるようなユンジの過去を知ったヒョンジンは、子供を育てる自信を失い、後戻りはできない現実に恐怖を感じていた。

一方、ギョンフンの演奏会に参加したウンジョンは、偶然双子の友達ママに遭遇し、思わず彼を親戚だと紹介してしまう。恥ずかしさに飛び出したウンジョンは追いかけてきたギョンフンに正直に、辛いことがあって慰めが欲しくて来たが、既婚者の自分には異性の友達は作れないと、本心を明かす。ギョンフンはウンジョン自身にも幸せになってほしいと告げ、2人は別れる。

ルダの電話に出たことで彼女の父が余命3か月だと知ったウソクは、後悔しないように父親と会うように勧めるがルダが聞き入れず、ウソクは強引に父親と会わせる。怒ったルダは父親を残して立ち去る。残されたウソクはルダのことを何も知らない父親の様子から金目当てで嘘をついたと気づく。騒ぎを聞きつけた院長もやってきてルダの父親を追い返す。ルダは院長にこうした事情から結婚を拒み、怖がっていたと本心を打ち明ける。院長はやってもみないことを怖がってはいけないと諭す。

ウンジョンはイベント会場から抜け出した理由も聞かずに責める夫ソンウに、これまでの不満をぶちまける。夫婦喧嘩をヒョンジンたちに聞かれたことでウンジョンも素の自分をさらけ出し、その夜はヒョンジンの部屋でみんなで送別会。それぞれの夢を語る。

ヒョンジンは1年間の育児休暇を取得する決意をする。ところが突然、高級ブランドとのコラボ企画が実現。それでも休暇を願い出るつもりのヒョンジンだったが、社長からアレックスに任せようかと提案され、ヒョンジンは仕事復帰を宣言してしまう。またまた自分優先で考えたことに落ち込みケアセンターに帰ってきたヒョンジンを、「母親自身が幸せでなければ子供も幸せになれない」と、ウンジョンが応援してくれる。

イベントでのウンジョンの事情を、後になって写真を確認した記者から聴いたソンウは、これまでウンジョンを気遣ってやれなかったことを謝り、お互いの誤解を解く。一方、ウソクもまた早くに父を亡くしてルダの父親に会いたくてルダに相談もせずに父親に合わせたことを謝り、ルダもまた身勝手な父親のせいで家族を作りたくなかったことを告白し、ウソクとの結婚について真剣に考えてみると答える。

いよいよヒョンジン退所の日。院長は粉ミルクをプレゼントし、「たまには母親も頼っていい。いい母親とは完璧な母親ではなく、子供と幸せに過ごす母親だ」と送り出してくれる。退所した母親たちはそれぞれ人間らしく母を務める。ユンジもまた我が子の死を受け止める。そして共通点の何もないケアセンターのママ友たちはその後もSNSで連絡を取り合う。

そして、共通点が一つもなく、独特のルールで生活する産後ケアセンターにまた不安を抱えた新米ママがやってくる。

それにしても院長による退所教育の1時間でなんと5回もレッスン用の赤ちゃん人形を危険な目に合わせてしまったヒョンジンの不器用さに驚きだ。そんな彼女を優しく元気づけてくれるアン看護師の息子としてチャ・テヒョンが登場する。院長によく似ていると言われた親子だが、アン看護師役のチェ・スミンとは実の母子。実際に仲がいいのだろうと思わせるカメオ出演に胸が熱くなる。

日本にはなじみのない産後ケアセンターを舞台にブラックユーモアーたっぷりい描いた本作。最年少のやり手役員で最高齢の不器用ママのヒョンジン、完璧ママを気取る元CAのウンジョン、シングルママで下着会社のCEOのルダ、ソウル大教授のエリートママのユリム、専業主婦のシウォン。そして子供大好きの元幼稚園の先生のユンジ。視聴者は共通点の全くないママたちの誰かに似ている自分を捜せるかもしれない。

そんなママたちを時に厳しく時に優しく見守ってくれるチェ・ヘスク院長やアン看護師や、妻のイライラに怯えながらも優しいドユンやウソク、話し合いの足りなかったソンウ、そしてケアセンターのアイドルのギョンフンら、個性的で優しいキャラがたくさん登場する本作は、「夫婦であっても、いや夫婦だからこそ、話さなければ伝わらない」ということをおしえてくれ、全ての女性に「育児が苦手でも大丈夫。幸せなお母さんになって」というメッセージが込められた素敵な作品だ。


BS朝日「パンドラの世界〜」番組サイト
 2022年6月28日-7月7日 月~金8:30-10:00
Youtube予告動画

kandoratop【作品詳細】【「パンドラの世界~産後ケアセンター~」を2倍楽しむ】