西島秀俊、スティーブ・ジョブズを目指す?名作オマージュ感もたっぷり「ユニコーンに乗って」の今後に期待

2022年07月06日17時18分ドラマ
@TBS

永野芽郁×杉野遥亮×西島秀俊共演のTBS系火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」が7月5日よる9時初回され、SNSには視聴者からのさまざまな反応が寄せられている。本作はParvi、TVerで見逃し配信中だ。



「ユニコーンに乗って」は、若き女性CEO・成川佐奈(永野芽郁)と仲間たちの奮闘と恋を描く“大人の青春”ドラマだ。

第1話は、家庭の事情で大学進学をあきらめた成川佐奈(永野芽郁)が、大学の潜り授業で知り合った須崎功(杉野遥亮)と栗木次郎(前原滉)と共に教育系アプリを手掛ける「ドリームポニー」を起業するところから始まった。ところが3年後、会社の業績が伸び悩み新風を吹き込むために、最年少で数学オリンピックに優勝したエンジニア・森本海斗(坂東龍汰)と、48歳の元地方銀行支店長・小鳥智志(西島秀俊)を採用するという展開だった。
1話ネタバレあらすじ

第1話放送後、SNSにはドラマを楽しんだ視聴者の声が書き込まれたが、その中で気になったのはNetflixで独占配信中の人気韓国ドラマ「スタートアップ:夢の扉」を想起させたという多くの声…。
●めちゃくちゃスタートアップ感
●スタートアップに似てるなあと思ったら同じこと思ってる人いっぱいいて
●韓国ドラマのスタートアップと内容激似すぎる

もっとも、終身雇用制度の崩壊や起業のハードルが下がったこともあって2010年以降、新設法人の数は8年連続で増加中(日本経済新聞HPより)。また政府も、今年の参院選後に想定する内閣改造で、スタートアップ(新興企業)担当相を新設する方向にあると発表した(時事ドットコムニュース 2022年7月5日)。

こうした状況下では、今後もスタートアップをテーマにした作品が増えるのは当然のことだが…

CEOのプロフィール(学歴、経験など)、ロマンスに展開しそうなビジネスパートナー(プログラマー)、スタートアップ支援システム、メンバーに数学オリンピック受賞者がいるなど、「スタートアップ:夢の扉」感、満載でこうした声が出るのも致し方がない。

「ユニコーンに乗って」は大北はるかによるオリジナル脚本だが、大北は2018年には徳永友一と共同で韓国ドラマ「グッド・ドクター」をリメイクしている。日本版「グッド・ドクター」では自閉症スペクトラム障害とサヴァン症候群を抱えながら小児外科を目指す主人公を山﨑賢人が安定した演技力で具現し、ストーリーも日本オリジナルのテイストを加えて、平均視聴率11.2%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)と好成績を残している。

一方で、第1話で低迷する会社に新風(?)を吹き込むために、銀行の支店長で役員候補にまでなった中年男子の小鳥智志(西島秀俊)を途中採用していることから、アン・ハサウェイ&ロバート・デニーロの映画『マイ・インターン』に似ていると放送前から話題になっていた。

さらに、第1話ラストで新入社員のプロフィール写真撮影で、小鳥役の西島が背広から眼鏡に黒のタートルネックにブルージーンズに着替えさせている。もちろん誰もが知るアップル創業者の故スティーブ・ジョブズ(Steve Job)の定番スタイルだ。

ここまでくると、制作サイドははSNSの視聴者の声も想定内と思われ、既存の作品をオマージュしながら楽しんでいる余裕すら感じる。

さあ、この後どうオリジナル性を見ていくのか、第2話以降に期待したい。

なお、「スタートアップ:夢の扉」はNetflixで独占配信中で、各話の詳しいネタバレや見どころなどは【「スタートアップ」を2倍楽しむ】で、「グッド・ドクター」に関しては【「グッドドクター」を2倍楽しむ】でまとめて紹介している。


※第1話~最新話を配信中!

TBS火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」は2022年7月5日午後10時スタート。脚本:大北はるか/主題歌: DISH//「しわくちゃな雲を抱いて」/出演:永野芽郁、西島秀俊、杉野遥亮、坂東龍汰、前原 滉、石川恋、青山テルマ、山口責也、武山瑠香、寺嶋眞秀、広末涼子 ほか。番組公式Twitterアカウントは「@unicorn_tbs」。PR動画は番組公式サイトにて公開中。

TBS火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」番組公式サイト
TBS火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」番組公式Twitter @unicorn_tbs

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