NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第28話中村獅童、早くもパワーゲーム離脱か!?第27話ネタバレ予告

2022年07月18日19時01分ドラマ
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金子大地が小栗旬らとの対立に苦悩した7月17日(日)放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)第27話「鎌倉殿と十三人」、そして中村獅童演じる梶原景時の乱が描かれる7月24日(日)放送の第28話「名刀の主」あらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開、NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中。



頼朝亡き後、北条時政と比企能員による権力争いで幕を開けた7月17日放送の第27話。偉大な父の跡目を継ぐことになった若きリーダー、北条頼家の苦悩と奮闘する様子が描かれた。大人たちの思い通りにはいかないと言わんばかりの威勢の良さと、若さゆえの危うさをまとった頼家を金子大地が好演。頼家を補佐する御家人集めに、時政役の坂東彌十郎と能員役の佐藤二朗がスカウト合戦に四苦八苦する様子で笑いを誘うも、やっと発足した13人の御家人衆に対抗し頼家が集めたのは坂口健太郎扮する頼時や比企の息子たちを合わせた若手6人衆だった。タイトル回収となった第27話だが、一筋縄ではいかない波乱含みのパワーゲーム開幕に今後の展開に期待がかかった。

そして7月24日放送の第28話では早くも頼家の信頼を失った梶原景時の乱が描かれる。これまで頼朝の腹心として、汚れ役としても身を捧げてきた中村獅童演じる梶原景時。一方で善児(梶原善)を使い暗殺を繰り返し、時に仲間を裏切る行為をしては敵を作って来たのも事実である景時が、周りからの不満を受け窮地に立たされる。そして梶原景時の乱のキーパーソンとなるのは第27話に実衣の琵琶の先生として登場した結城朝光(高橋侃)。果たして結城は景時退場にどう影響するのか。来週も楽しみに待ちたい。

■「危うい二代目」金子“頼家”の挑戦
北条頼朝の嫡男にして若き源氏の棟梁となった北条頼家。第27話放送後では“危うい二代目”の印象が強く残った頼家を演じるのは、今回が初大河ドラマ出演となる若き新鋭、金子大地。金子と言えば、テレビドラマ初主演となった「腐女子、うっかりゲイに告る」(NHK2019年)でゲイであることを隠して生きる男子高校生という繊細で難しい役どころを好演し、第16回コンフィデンスアワード・ドラマ賞の新人賞を受賞している。他にも「おっさんずラブ」(テレビ朝日2016年)など話題作にも出演、7月18日から始まるドラマ「魔法のリノベ」(カンテレ・フジテレビ系)では波留演じる主人公の元カレ役というメインキャストにも抜擢。着々と出演作品数を伸ばしている若手注目株の俳優だ。

そんな金子に巡って来た北条頼家というキャスティング。撮影現場ではキャリアも年齢も先輩の俳優たちと共演するにあたり、Twitterのインタビューで「鎌倉殿を演じるということが僕の俳優としてのプレッシャーと頼家の『この国をどうするか』みたいなものがリンクしている」と冷静に分析する。物語も後半戦に入り、小栗旬はじめ、実力派俳優たちの中に混じり弱冠25歳の金子大地の躍動が見どころとなる。

■前回(第27話)ネタバレあらすじ
京にいる後鳥羽上皇(尾上松也)のもとに頼朝の訃報が届き、跡目を継いだ頼家の動向に注目が集まる。その頃、鎌倉では鎌倉殿となった頼家が御家人たちの前で所信表明をすることになり、皆の前で頼朝を超えてみせると宣言した。その直後、比企能員と北条時政が頼家の判断を仰ぐ際には自分を通すよう主張し出した。頼家に次ぐポスト争いを始めた二人を制し、頼家は比企も北条も特別扱いはせず、誰であれ実力のあるものを登用すると宣言した。その場を引き上げた頼家に梶原景時が近寄り、頼家の采配の素晴らしさや頼朝は自分意外の御家人を信用していなかったことを告げる。しかしその様子を義時は影から見ていた。

それから頼家は、義時に若手を集めるよう指示。義時は頼家がおかしな方向へ向かわぬよう、嫡男・頼時(坂口健太郎)と義弟、時連(瀬戸康史)も入れて頼家の動向を見張るよう指示した。それから間もなくして、京では後鳥羽上皇の後見人である土御門通近の暗殺計画が発覚。それを主導したのが一条家だった。一条家は亡くなった大姫の嫁ぎ先。その為、鎌倉側が捕らえられた者たちの関係性を疑われ書状が送られてきた。それには上皇から鎌倉が自ら処罰するよう記されており、頼家は上皇の意向に沿うべきと使者を送りその者たちの処罰をすることにした。

こうして頼家による政や蹴鞠などに関する若手育成が始まった。そんな中、頼家はたくさんの訴えに辟易し、つつじ(北香耶)の部屋を訪れていた。その場に居合わせた政子(小池栄子)からはくだらなくても当人たちにとったら大事なことだから耳を傾けるよう小言を言われてしまう。さらにせつ(山谷花純)も現れ女の争いを始めたので頼家は嫌気がさしてその場を後にした。

そんな頼家を見て、義時は頼家を助けるべきか悩んでいた。比企の家で育った頼家の性格をよく知る比奈(堀田真由)は、手を貸して欲しい時ほど何も言えないから助けを待っているはずだと義時の背中を押した。そこで義時は、景時と協力し、訴訟に関してはこれまで通り文官4人と梶原景時が相談し、鎌倉殿に決断を仰ぐ道筋をつけることにした。すぐに頼家の承諾も得られた義時は、これを比企能員と北条時政にも伝える。二人ともこれに同意するが、自分のその仲間に加えて欲しいと主張した。

そうこうしているうちに、北条は和田義盛(横田栄司)や三浦義純(佐藤B作)らを味方に付け、比企は安達盛長、八田知家(市原隼人)らを引き入れるなど、御家人たちが12人にも膨れ上がっていた。さらに政子から義時も加わり頼家をさせて欲しいと言われ、義時も加わることにした。その晩、蹴鞠の練習をしていた頼家に呼び止められた義時は、頼家に御家人衆が13人になったことを告げた。自分では精いっぱいやっているつもりでも頼りないと思われたことが悔しい頼家は憤慨するが、義時は頼朝のことも皆で支えて来たのだと諭し、新しい鎌倉を共に築こうと話した。

こうして頼家を頂点とする、大江広元、三善康信、中原親能、二階堂行政、北条時政、三浦義澄、和田義盛、足立遠元、比企能員、安達盛長、八田知家、梶原景時、そして江間義時の13人の御家人衆が誕生した。しかし頼家も若手を呼び入れ、小笠原弥太郎、比企三郎、比企時員、中野五郎、そして頼時、時連を加えた6名と共に政を行うと宣言。彼らを引き連れ部屋を後にする

■第28話「名刀の主」あらすじ
北条時政と比企能員との権力争いにより、義時と梶原景時の構想から大きく逸脱し、13人まで膨れ上がった訴訟の取次を行う宿老たち。鎌倉殿となった頼家はこれを自分が侮られているからと憤慨、北条時連や頼時ら若い御家人を側においてけん制体制をとる。そんな中、13人の宿老たちが集まり、常陸の御家人の土地について評議が行われようとするのだが・・・・。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第28話は7月24日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/坂口健太郎/小池栄子/金子大地/中村獅童/尾上松也/佐藤二朗/坂東彌十郎ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kamakura13」。第28話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

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