「花が咲けば、月を想い」第3-4話あらすじ:ユ・スンホがヘリの正体を知ってしまう

2022年08月28日08時00分ドラマ
花が咲けば、月を想い|Licensed by KBS Media Ltd. ⓒ 2021 KBS. All rights reserved

ユ・スンホ&イ・ヘリ(Girl’s Day)主演の韓国時代劇「花が咲けば、月を想い」(全16話)がKNTVにて毎週土曜日午後8時から2話連続で日本初放送中だ。今回は8月27日に放送した第3話と第4話をネタバレあらすじと見どころで振り返ってみた。



「花が咲けば、月を想い」は、禁酒令が布かれた朝鮮王朝時代、酒の密造で生きる活発なヒロインと家門の将来を背負う監察官のピュアな恋と、酒が罪だった社会に反旗を翻す若者たちを描くロマンス時代劇だ。
【「花が咲けば、月を想い」を2倍楽しむ】では時代背景や見どころ、韓国での評判、キャストの魅力などまとめて紹介している。

■キャスト主要人物紹介
ナム・ヨン役:ユ・スンホ
カン・ロソ役:ヘリ(Girl's Day)
イ・ピョ役:ビョン・ウソク
ハン・エジン役:カン・ミナ
ヨン・ジョムン役:チャン・グァン
イ・シフム役:チェ・ウォニョン
ファン・ソユ役:イム・ウォニ
チュンゲ役:キム・ギバン
 ほか

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イ・ピョ役:ビョン・ウソク
■第3話あらすじと豆知識
発見された大量の密造酒を川に流すヨン(ユ・スンホ)を恨めしそうに遠くから睨むロソ(ヘリ)。

ヨンに追われて、顔を覆っていた布を剥がされそうになったロソは、サンモクの追手が現れた一瞬の隙をついて逃走。ヨンも負けじと彼女に迫り、密造酒の売上が納められた袋を掴む。ヨンの足元が突然抜け、シム・ホン(ムン・ユガン)が密造した酒を隠していた「北氷庫」に転落し、ロソは難を逃れるが、売上金を全て失ってしまった。
※氷庫(ピンゴ):冷蔵技術が乏しかった時代に祭事や王宮に献上する氷を製造・保存していた場所。ソウル市内で有名なものでは西氷庫(ソビンゴ)と東氷庫(トンビンゴ)が現在でも地名や駅名になっている。

この事件で、密造酒の製造販売を牛耳っていたシム・ホンはヨンに対する憤りを感じ、世子イ・ピョ(ビョン・ウソク)もまた漢陽から酒が消えた事を憂うだけでなく、追い出そうとしたヨンが手柄を立てた事に不満を隠しきれない。

ヨンの手柄を快く思っていないのは房主監察(イ・シフン)も同じだった。イ・ピョの命令で何としてもヨンを追い出したい彼は意地悪を繰り返すが、ある時、イ・ピョが描かれた容疑者の似顔絵を見て動揺、咄嗟に取り上げて口に含んでしまう。

密造酒で商売を始めたロソは、部屋を貸しているヨンが早く出ていくように冷たく接し、二人は口論になるが、そこに兄の借金を取り立てにサンモクが現れる。ホンに責められ機嫌が最悪のサンモクは借金の一括返済を求め、ロソを奴隷として売り飛ばす誓約書を突きつける。絶体絶命のロソを救ったのは、さっきまで口論をしていたヨンだった。ヨンから渡された弓で威嚇しサンモクを追い出したロソは、それ以降、ヨンを意識するようになってしまう。※この時に書かされそうになった誓約書は自売文記(チャメムンギ)と呼ばれる。

取締が強化され、移動式酒屋を断念したロソは、安全に密造酒を売れる方法を模索し、街で偶然出会ったギリン閣の妓生ウンシム(パク・アイン)に酒を売る事を思いつき、相方のチョン・グム(ソ・イェファ)に宴でウンシムに接近するよう依頼する。

街では釈迦の誕生日を祝う花祭りが開かれ、活気に満ちていた。イ・ピョはロソとの約束を思い出し、お忍びで街に出るがヨンと出くわし騒動を起こしてしまう。そして、ヨンから逃げる途中、橋の上でひとりの娘にぶつかる。彼女は良家の娘エジン(カン・ミナ)で、彼女は偶然の出会いからイ・ピョに一目惚れしてしまう。
※燃燈会(ヨンドンフェ):花祭りとも呼ばれる。釈迦の誕生日を祝う行事で、現在でも釈迦が生まれたとされる旧暦4月8日に合わせて各地で紙で作られた提灯が飾られる。

その頃、ギリン閣に酒を売り込もうとしていたチョン・グムは、ホンの息がかかっているとも知らずにウンシムに接近しようとしたところをサンモクに捕まってしまう。

ロソと再会したイ・ピョは、彼女たちが酒を作っている薬房を訪れるが、怪しい人影を追っていたヨンも薬房を訪れ、現れたロソに驚き、取り逃がした密造酒の販売人がロソだったと気づく。イ・ピョがヨンを気絶させ、柱に縛り付ける。ロソの正体とイ・ピョとの関係に困惑するヨン。酒を勧めるイ・ピョと、止めるヨンの間で板挟みになったロソは思い切って酒をあおり、禁酒令が出ていなかった時代の酒は一種の療法だったと、父との思い出を語り始める。

そこに現れたのはチョン・グムを脅して薬房の秘密を知ったサンモクだった。イ・ピョと、遅れて現れた彼の護衛剣士達が応戦し、激しい戦闘が行われる中、縛られたままのヨンは不思議な既視感を覚えてパニックを起こしてしまう。

■見どころ
前回、追い詰められたロソが正体を知られそうになる絶体絶命のシーンで幕を閉じ、続きを待ちわびていた視聴者も多かったである第3話は、前回のスリリングなラストから一転して、ヨンとロソ、ヨンとイ・ピョなど登場人物のケミの大部分がコミカルに描かれた。

ヨンから何とか逃げ延びたものの、顔を見られたせいで、犯人の特徴の話をされる度にビクビクするロソの様子や、終盤で酒を巡ってイ・ピョとヨンの板挟みになってしまう姿が微笑ましい。

また、ロソがヨンを、エジンがイ・ピョを意識し始め、ロマンスの始まりを示唆するシーンが登場。中でもエジンとイ・ピョが偶然出会うシーンは、街に提灯が飾られ、花火が上がるなど、幻想的で美しく描かれているので必見だ。

この他にも、宮中では中殿(王妃)懐妊で、イ・ピョの王位継承者としての地位が脅かされる可能性が浮上したり、乱闘を目撃したヨンが、過去のものと思われるトラウマをフラッシュバックさせる場面が登場し、今後注目する要素が増えた。

王命に従って、酒は悪だと頑なに信念を貫くヨンは、今回ロソが密造酒の販売人だと知ってどのような変化を見せるのか?護衛剣士まで登場して派手な乱闘が勃発してしまった以上、酒の事も言い逃れが出来ないであろうロソとイ・ピョは、王命に背いた罪を問われる可能性が高いが、果たして二人はどのようにこの窮地を切り抜けていくのだろうか。ますます目が離せない。ピョン・ウソク扮するイ・ピョの扇子を使った殺陣にも注目!



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ハン・エジン役:カン・ミナ
■第4話あらすじと豆知識
サンモクの刃からヨンを守ったロソ。敵が気絶している間にその場を脱した二人。密造酒の製造に手を染めたロソを責めるヨンに、借金返済の為に方法が無かったと語るロソ。そんな時、ヨンは再び過去の記憶がフラッシュバックして気を失い川に転落。助けようとしたロソまで一緒に転落してしまう。

虫の息で逃げ延びた手下から乱闘騒ぎの知らせを聞いたホンは、現場から消えた二人の男女を不審に思い、同じく姿を消したサンモクを探し出すように命じる。

川に転落したヨンを連れ帰って看病するロソ。今は亡き母の夢を見たヨンはロソの手を握りしめる。翌朝、意識を取り戻したヨンは、ロソを逮捕するべきか悩む。しかし、彼女の罪を告発すれば、そこに世子が関わっている事も明るみになるので、なかなか答えが出せない。

チョン・グムの行方が分からなくなり、心配したロソとヨンが薬房を訪れると、イ・ピョの根回しで密造酒の証拠は跡形もなく整理されていた。一方、権力を欲する領議政は、イ・ピョが王宮の外で禁じられた酒を飲んでいるという噂を耳にすると即座に王イ・ガン(チョン・ソンイル)に密告。世子を補佐する役職の必要性を訴え、左議政の孫の名前も書かれたリストを渡す。

都承旨であり、イ・ピョの伯父でもあるシフム(チェ・ウォニョン)はこのリストに裏があると感じ、左議政の孫を監視させる。その頃、姿を消したサンモクを追ってギリン閣の調査をしようとしていたヨンの前に現れたのは、そのリストに乗っている左議政の孫だった。科挙の最終試験でヨンのせいで逆転不合格になった事を逆恨みして暴力を振るった事で逮捕される。

一方、姿を消していたチョン・グムがロソの前に現れた。密造酒の売買が公になるのを恐れ、意識を失ったサンモクを匿っていたのは彼女だった。

事の顛末を確認する為にヨンを尋ねたイ・ピョ。彼が世子だと知らないロソは慌てふためく。証拠を全て隠滅し、イ・ピョが口封じにサンモクを殺したと誤解したヨンは、ロソの命まで危険に晒した事を責める。イ・ピョに失望したヨンはロソとも距離を置き始め、辞職を覚悟でイ・ピョの非行を上訴する。しかし、王とシフムはこれを利用して、ヨンを侍講院の兼司書に任命。イ・ピョから離れたがっていたヨンは、世子の非行を正す師匠として、逆にイ・ピョに近い役職を与えられてしまう。
※侍講院(シガンウォン):世子に経書や史籍を教える部署。※兼司書(キョムサソ):侍講院の所属で、世子に講義を行う。世子にとっては師匠であり、専属の家庭教師のような役職。

サンモクの所在を打ち明けようとするも、ヨンに聞き入れてもらえないロソは、チョン・グムと共にサンモクを毒キノコで抹殺するかどうか悩んでいると、ヨンが現れ、ここでもロソと口論を始め、その隙にサンモクに逃げられてしまう。逃走中に崖から転落しそうになったサンモクを助けようとして、自らも崖から落ちそうになるロソ。そんな彼女の手を掴んだのはヨンだった。

■見どころ
第4話では薬房での事件がきっかけで、王宮内での党争がヒートアップし、王宮の外に暮らすヨンやエジンもそれに影響される様子が描かれた。ここでは、朝鮮王朝の宮中のシステムが分かっていると、ストーリーが理解しやすくなるので注釈を入れておこう。

王の忠実な都承旨であるシフムの妹で、イ・ピョの母親であるキョンビン イ氏(アン・シハ)は後宮(側室)と呼ばれる立場で、王の寵愛を受けていたとしても正妃である中殿より位は低い。また、後宮が産んだ男児も王位継承者となる事は出来るものの、中殿が産んだ男児より王位継承順位は低くなる。本作では、もともと王位継承予定だった世子がこの世を去って、イ・ピョが繰り上げで世子となった事から、キョンビン イ氏に世子毒殺の噂がつきまとうようになり、イ・ピョも母を信じられずにいる。

そして、第3話で懐妊が語られた中殿は、権力を欲し、王が牽制したい領議政の孫娘だ。彼女が男児を産めば、王位継承順位ではイ・ピョを上回る事になる。イ・ピョが王宮の外で問題を起こせばなおさらだ。そうなれば、政敵の一族が次の王位に就く事になり、王にとってもシフムにとっても避けたい事態というわけだ。

イ・ピョが問題を起こすと、すかさず同じ派閥の左議政の孫を側に置かせる事を認めさせた領議政。これに危機感を覚えたシフムは、状況を監視させるが、そんな事情を何も知らないヨンが左議政の孫を逮捕してしまう辺りがコミカルな展開だ。また、イ・ピョに一目惚れして、親に薦められた縁談を拒むエジンの縁談相手もこの左議政の孫だったという事が、彼女とイ・ピョをこの先結びつけるきっかけになりそうだ。

ロソを思い出して微笑みを浮かべるイ・ピョの表情からは、徐々に彼女に惹かれている様子が窺え、ロソを守る為に証拠隠滅をしたものの、それが逆効果になり、ヨンとの対立を深める姿からはロソを巡る三角関係が予感される。ラブコメ要素だけでなく、政治的な対立で、通な時代劇ファンも、そうでない人も楽しめるフュージョン時代劇ならではの展開に、早くも第5話への期待が高まる。

「花が咲けば、月を想い」 日本初放送
本放送:8月20日(土)スタート
毎週土 後8:00~10:30 ※2話連続放送
(20日(土)のみ23:30~(予定)※2話連続放送)
再放送 毎週金 前11:30~後2:00 ※2話連続放送

KNTV「花が咲けば、月を想い」番組サイト
 2022年8月20日スタート 土20:00-22:30 2話連続
 (再放送)金11:30-14:00 ※2話連続
KNTV



■視聴方法
KNTVはスカパー!、スカパー!プレミアムサービス、ひかりTV、J:COMほか各ケーブルテレビで視聴可能。
KNTV視聴方法ページ

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