韓国ドラマ「緑豆の花」第13話あらすじと見どころ:チョ・ジョンソク、漢陽へ初めてのおつかい!
済物浦に上陸した日本軍は漢陽へと進軍!農民たちによる反乱の渦中で、運命が変わってしまった異母兄弟(チョ・ジョンソク×ユン・シユン)の過酷な運命を描く韓国本格時代劇、「緑豆の花」(全24話)の第13話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識など紹介する。日本版予告動画はYoutubeにて視聴できる。
「緑豆の花」は1894年、世界の歴史をも揺るがした東学農民革命(甲午農民戦争)の歴史の中で農民軍と討伐隊に分かれて戦わなければならなかった異母兄弟の波乱万丈なヒューマンストーリー。【「緑豆の花」を2倍楽しむ】では時代背景や各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめて紹介していく。
※ここで紹介する内容は、あくまでもドラマを楽しむためものです。皆さんが知る歴史認識と異なる部分もあることをご理解の上お読みください。
■キャスト⇒抑えておくべき13人
ペク・イガン役:チョ・ジョンソク
ペク・イヒョン役:ユン・シユン
ソン・ジャイン役:ハン・イェリ
チョン・ボンジュン役:チェ・ムソン
ペク・カ(マンドゥク)役:パク・ヒョックォン
ファン進士(ソクジュ):チェ・ウォニョン)
ファン・ミョンシム役:パク・ギュヨン
ボドゥリ役:ノ・ヘンハ
■第13話:鬼の銃と弊政改革 ※豆知識
済物浦に上陸した日本軍は漢陽へと進軍する。国の危機を予想したチョン・ボンジュンはイガンに別動隊を率いて漢陽に行くよう命じる。興宣大院君イ・ハウンあての手紙を託されたイガンは、ヘスンとボドゥリを連れて漢陽へと向かうことに。病身の妻のために故郷に帰るというトンノッケ(チョン・ギュス)は、今後は白丁も名前が必要だからと、イガンに漢陽で息子たちの名前を付けてもらってくれと頼む。
※興宣大院君(フンソンテウォングン):(1820年12月21日生~1898年2月22日没)、本名は李昰応(イ・ハウン)。第26代王・高宗の実父。
故郷に向かうトンノッケは山賊に襲われるが、正体は元別動隊のキム接長と一緒に脱営した農民たちだった。哀れに思ったトンノッケは、イガンが埋めた“鬼”の銃を掘り出して換金しろとキム接長に与える。
©SBS / 両班:ファン・ソクジュ進士(チェ・ウォニョン)その頃、古阜ではペク家に執綱所が設置される。執綱(代表)としてイヒョンは協力の要請のためにファン進士に会いに行く。だがファン進士は改革は口実で、目的は自分への復讐だろうと問い詰める。イヒョンは変人だと思ったチョン・ボンジュンに敗北感を味わわされたと言い、慣習と身分に縛られた古い時代の消滅、万民平等の時代の訪れを見せてやると言うが、ファン進士は簡単には変えられないが、協力が欲しいならミョンシムを諦めろという。
※執綱所(チプカンショ):農民の自治機構。
全州旅閣。病身を押して漢陽へ行くという父、都接長チェ・ホンギルを力づくと止めたジャインの元に、キム接長が鬼の鉄砲を売りにやってくる。事情を知らないジャインは村田銃を見てペク・イヒョンのものだと教えてしまい、鬼を殺したはずのイガンの裏切りを知る。
執綱所では、ペク・カの妻チェ氏がイガンとユウォルを使用人扱いするが、全州和約で奴婢の文書は焼却したのでもう使用人ではないと反論するユウォル。そこにチョン・ボンジュンが訪ねてくる。いち早く執綱所を設置したと慰労されたいヒョンは、父の罪を償うためと答え、ボンジュンはペク・カにも会う。物心両面で尽くすといい、イヒョンに乗せられて全ての財産を寄付する羽目に。
そんな中、日本人がボンジュンに会いにやってくる。イヒョンが通訳を務める。日本人は東学党の役に立つためにやってきた「天佑侠」だと名乗り、軍事技術と新型の武器を支援すると申し出る。支援の目的は朝鮮の主権を守り改革の役に立つため。協力して清軍と閔氏政権を打倒ししようとも。チョン・ボンジュンは「おととい来きやがれ!」と席を立つ。
※天佑侠:1894年の東学党の乱(甲午農民戦争)に際して、東学党を支援する事を名目として釜山外国人居留地の日本人らが結成した集団。
イヒョンは同行者の中に、日本留学の時の大学の先輩・武田陽介を見つけ再会を喜ぶ。武田は首席卒業者のイヒョンがこんな仕事をしていることを残念がる。イヒョンもまた優秀な武田が浪人に同行していることに驚いたと話す。武田は事業家だと名乗りその場をやり過ごすが、イヒョンも権力者になることを夢見ていた彼が、商人となったとは疑わしいと、ボンジュンに伝える。武田は商人に成りすましたら官吏で、天佑侠の言葉は日本政府の考えに違いないと2人は考える。
漢陽に向かうイガンたちは、清の兵士が朝鮮の役人の前で女たちを拉致する現場を目撃する。だが、重大任務遂行のためにそのまま見て見ぬふりをするしかない。これも国が弱いため。やりきれない思いを抱いたまま漢陽へ向かう。ジャインもまたイガンに宣言した商人の夜を作るために、漢陽へ向かうことに。
古阜執綱所ではイヒョンが奴婢の文書を燃やすよう指示するが、両班たちは「奴婢は財産だ」と反論。そこでイヒョンはペク家の奴婢文書を執事ユウォルに任せる。ユウォルが流す涙こそが、財産でなく人間の証拠だと両班たちを怒鳴りつけ、協力しない者は厳罰に処すと告げる。その様子を全州から引き揚げてきた姉夫婦が驚きの表情で見つめる。イヒョンは、今後古阜では無料での労働の強制の禁止と執綱所が定めた料金を支払うことを立て札で告知する。
ファン進士はミョンシムに、イヒョンが狙っているのはお前で、もうイヒョンは悪鬼になってしまったと教え、当分遠方の親類の元へ行くよう告げる。そこにチョン・ボンジュンが訪ねてくるが、ファン進士が追い返そうとし、ミョンシムが自分の部屋に通す。ミョンシムは、今もイヒョンを慕っているが、兄もイヒョンも別人になったようで怖い、と本心を吐露。ボンジュンは「怖さに打ち勝つ唯一の方法は向き合うことだ」と教えてやる。
ミョンシムはイヒョンと向き合い、約束の銃弾を返して別れを告げる。イヒョンは自分の中に悪鬼がいることを打ち明け、今も復讐の念に苦しんでいる。そんな自分を元戻してくれるのがミョンシムだと話し、“パク・イヒョン”に戻りたいと涙で訴える。ミョンシムは「若様が戻ってくるのを待っているので、焦らずゆっくり戻ってきてください」とイヒョンの愛を受け止める。2人の様子をイヒョンが鬼だと知ったキム接長が盗み見ていた。
©SBS / 駐在日本公使館官吏:武田陽介(イ・ギチャン)イヒョンが疑った通り、武田は大日本公使館の官吏だった。日本はチョン・ボンジュンを清軍を追い出す刀にするつもりだった。交渉に失敗したことを日本公使・大島圭介に報告した武田は、大義名分を作って直接日本が出るしかないと進言する。
やっと漢陽に到着したイガンたちは興宣大院君に会いに雲峴宮へ向かう。大院君を朝廷から排除した王妃、閔妃の兵が、外部との接触をしないよう厳重に警備しており、なかなか会うことが難しい。何とか大院君の部下パク・ドンジン(パク・ソングン)に会うことができる。小舟に乗せられたイガンはチョン・ボンジュンから手紙を預かってきたというが、明成皇后の罠かもしれないと疑うパク・ドンジンはイガンに銃を突きつける。だがイガンの態度にボンジュンの使いと信じ、大院君が姿を見せる。
※雲峴宮(ウニョングン):興宣大院君の私邸。 ※王妃:閔妃=明成皇后:(生1851年~没1895年)。朝鮮第26代王・高宗の正妃、詳しくは人物紹介で。また閔妃と大院君の関係は明成皇后&興宣大院君紹介で詳しく紹介。
■見どころ
第13話は、東学軍率いる農民軍の大勝利で執綱所を設置し、朝鮮が農民参画の政治に乗り出すところだが、足並みのそろわない朝鮮を日本が狙うという展開だった。
東学教徒を東匪と下げずんでいたペク・カたちが、チョン・ボンジュンが来たとたん、東学の経を唱える代わりにも速さにあきれる。
また、前回はイガンとジャインの切ないロマンスが描かれたが、今回はイヒョンとミョンシムの番。ミョンシムがイヒョンに別れを告げるときのぞんざいな言葉が、イヒョンを受け入れる決心をたときには敬語に代わる。韓国語が聞き取れる方は、ミョンシムの覚悟を言葉で知ることができる。
シリアスな展開の中、唯一笑えたのは変装して漢陽に向かう3人組。別動隊の紅一点、ボドゥリは美しい妓生にヘインは本来の僧侶、イガンは使用人。これに納得しないイガンはどうするのか?そして漢陽についたイガンたちが度肝を抜かれたのは自転車。「風と雲と雨」の20話/全28話版では、コ・ソンヒ扮するヒロインがフランス人宣教師からもらった自転車に乗っている。
いよいよ世界をも揺るがした日清戦争が見えてきた。竹やりで戦った朝鮮の義兵たちや軍規の乱れた清軍に対して、近代的な軍服姿の日本軍。力の差は歴然。武田はどんな大義名分を作り、朝鮮に居座るのか?
◇SBS「녹두꽃」番組サイト
2019年4月26日~7月13日(全24話(48部作×30分))
◇公式サイト
DVD-BOX1~3 発売中
◇予告編
【作品詳細】【「緑豆の花」を2倍楽しむ】