「風と雲と雨」で父に怯える気弱な王、高宗は史実ではどんな王なのか?【韓ドラコラム】

[05月30日08時00分]  【ドラマ】

「風と雲と雨」で父に怯える気弱な王、高宗は史実ではどんな王なのか?【韓ドラコラム】

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テレビ東京の韓流プレミアで放送されている「風と雲と雨」子役俳優のパク・サンフンが演じているジェファンが、第19話(全28話版)で朝鮮王朝26代王の高宗(コジョン)となった!今回は史実に残る高宗とドラマの中で描かれた高宗を見比べてみたい。ドラマの予告動画はYoutubeにて視聴できる。

「風と雲と雨」は四柱推命とサイコメトリーをテーマに、朝鮮最高の観相師と霊能力を持つ王女、権力者たちの王位争奪戦を圧倒的な映像美で描く本格時代劇。【「風と雲と雨」を2倍楽しむ】では時代背景や、実在人物の紹介、各話のネタバレあらすじと見どころなどまとめて紹介している。



朝鮮王朝第26代王の高宗は朝鮮最後の王であり、大韓帝国初代皇帝。亡国の王ともいわれている。では、さっそく史実に基づいた高宗がどんな王なのか見てみよう。

※あわせて読みたい人物紹介
舅に疎まれた明成皇后はどんな女性?
興宣君は史実でも豹変したのか?

■朝鮮王朝第26代王・高宗(1852年生~1919年没)
高宗の幼名は命福(ミョンボク)。父は興宣君(フンソングン)こと李昰応(イ・ハウン)、母は。驪興府大夫人(ヨフンテプイン)・閔(ミン)氏。王族だが家系は没落しており興宣君は王族から「喪家の犬(野良犬)」呼ばわりされていた。

そんな中、第25代王・哲宗の崩御前後に朝廷内部は激しく動いた。60年間朝廷を我が物にした来た安東金(アンドンキム)氏は次の王も思いのままできる人物を捜し、神貞(シンジョン)王后(ワンフ)趙(チョ)氏は、金氏に奪われた権力を取り戻そうと画策。趙氏が目を付けたのは興宣君。彼の息子なら趙氏自身が大妃として、王が成人するまで政務を執る垂簾聴政ができると考えたのだ。金氏も眼中に置く価値もない興宣君の子息ならたやすく操れると考えた。

哲宗が崩御した1863年、命福が12歳で王位に就いた。ところが王の父となった興宣大院君が豹変し、幼い王に代わって政権を握った。その後、大院君と王妃・明成皇后閔氏および一族が権力争いを繰り返し、高宗が成人した1873年、閔氏は大院君を追い出し高宗が親政を行う。もっとも父と嫁の板挟みで政治への関心をなくしたのか、実際の政治は閔氏と一族が行った。日本など列強国から開国を迫られた朝鮮は開化政策を採る。

ところが、大院君勢力による「壬午軍乱(イミグンラン)」が勃発し大院君が復権。閔氏が清に援軍を要請し反乱軍を鎮圧するが、今度は清軍が朝鮮に駐留し、清の属国になると危機感を募らせた金玉均(キム・オッキュン)らが日本の援助を受けて「甲申政変(カンジンチョンピョン)」を起こすものの清軍により制圧される。すると日本も邦人保護を口実に軍隊を送り1894年、朝鮮で日清戦争が勃発する。日本が勝利し閔氏が暗殺されると、高宗はロシア公使館に逃げ込み、1897年に国号を「大韓帝国」として自ら初代皇帝となる。1904年日露戦争で日本が勝利すると、高宗は譲位を迫られて1907年息子の純宗が第2代皇帝、1910年に日韓併合。高宗は9年後の1919年68歳で死亡した。

■「風と雲と雨」の高宗は?
興宣君イ・ハウン(チョン・グァンリョル)の次男イ・ジェファン(パク・サンフン)として序盤から登場する。だが、存在感が薄く気弱な少年。優秀だが、落ちぶれ家門のために同年代の王族たちから仲間外れにされていた。ところが朝鮮一の易者であるチェ・チョンジュン(パク・シフ)が権勢一門の壮洞キム氏や王族が居並ぶ中、少年ジェファンに「王の気を感じた」と公言したことで次期国王争いに巻き込まれることに。実は父である興宣君は密かに息子を王位につけるために息をひそめて時機を待っていた。このことで興宣君はチョンジュンを恨むことになる(第7-8話/全28話版)
チョンジュンと興宣君が手を組んだことでジェファンは無事、国王になるが、実権は大院君となった興宣君が握っており、ジェファンは操り人形。大院君の横暴を止めるために、チョンジュンと手を組んだミン・ジャヨン(パク・ジョンヨン)がジェファンの妻、明成皇后となる。愚かで控えめな娘を選んだつもりの大院君だったが、王妃になってから彼女が豹変していく。パク・シフが演じたチェ・チョンジュンが架空の人物のため、チョンジュンに頼まれてジェヨンが王妃を目指したというのはフィクションだが、没落家門や父と嫁の板挟みになるのは史実通り。実在した高宗は政治に興味がなく、宮女や妓生との遊びや酒を好んだとあるが、ドラマは終盤で高宗をどう描くのか?

★パク・サンフン(2005年5月2日生)
高宗を演じたパク・サンフンは「緑豆の花」でチョ・ジョンソク、「コッパダン~恋する仲人~」でチャン・ユサンのそれぞれ少年役を演じている。「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」ではキム・ソヒョンの弟の太子役を好演し、「明日」ではイ・スヒョクの少年時代を担当するなど、多くの人気作品に出演する実力を備えた子役。
本作の高宗役では、王になっても父に怯え権力争いの中で気弱いように見えるが、王室を守るために憂い、心配する王の姿を効果的に描き出しているという高評価を得た。史実通りなら、終盤で父、興宣君を政界から排除することになるのだが…果たして史実通りなのか、このまま父の言いなりでいるのか?また、妻の明成皇后との関係は?

■高宗の時代を描いたその他のドラマは?
高宗が統治する時代を描いているのは「風と雲と雨」の他に、2001年「明成皇后」や2014年「朝鮮ガンマン」、2015年「客主」、2018年「ミスター・サンシャイン」などがある。朝鮮最後の王であり、大韓帝国の初代皇帝でもある高宗をイ・ミヌが演じた「朝鮮ガンマン」で開国して近代国家を作ろうとする若き王として描いている。
※同じ時代を描いた作品は【ドラマの年表:朝鮮王朝】で確認できる。


「風と雲と雨」はDVDも好評発売中で、テレビ東京にて放送中だ。

「風と雲と雨」
DVD-SET1~3発売中
各14,740 円(税抜13,400 円)
※DVD 好評レンタル中
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

テレビ東京「替えと雲と雨」番組公式サイト
 2022年5月3日スタート 月~金8:15-9:11
「風と雲と雨」公式サイト
Youtube「風と雲と雨」予告動画

kandoratop【作品詳細】【「風と雲と雨」を2倍楽しむ】


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