都で一番の占い師だと認められたチョンジュンは…テレビ東京にて地上波放送のパク・シフ主演「風と雲と雨」（全28話）5月11日（水）・12日（木）第7話と第8話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識をご紹介、DVDも発売中で公式サイト、Youtubeにて予告動画が視聴できる。



「風と雲と雨」は朝鮮最高の観相師と神力を持つ王女、運命に翻弄される愛の行方とキングメーカーたちの王位争奪戦を描くアクション・ロマンス時代劇。【「風と雲と雨」2倍楽しむ】では、2020年に行われたイベントレポート、スペシャル映像、インタビュー映像、各話のあらすじと見どころなどまとめて紹介している。
※当時の時代背景については歴史：哲宗（チョルジョン）、朝鮮最後の王位争奪戦で解説。

※以下、オリジナル全21話版で視聴しているために、カットされた部分やあらすじが前後することもあることご理解ください。また詳しいあらすじを知りたくない方は、見どころと※豆知識をご覧になってあらすじは確認用としてご利用ください。また、写真は場面写真ではありません。

■キャスト
チェ・チョンジュン役：パク・シフ
ポンリョン（ポンリョン）役：コ・ソンヒ
興宣大院/イ・ハウン役：チョン・グァンリョル
チェ・インギュ役：ソンヒョク
　ほか

© 2020 TV Chosun■第7話あらすじ
都一の占い師と認定されたチョンジュンは賞金を辞退し、代わりに王の名を懸けた約束が欲しいと望む。ヒョン教授が殺害されたと知ったチョンジュンは、最初から殺すつもりだったと見抜き、興宣君が次期国王に選んだのはイ・ハジョンなのかと考えるが…。

興宣君は次男イ・ジェファンを連れて参内。イ・ジェファンは優秀だが、落ちぶれ家門のために同年代の王族たちから仲間外れにされていた。チョ大妃はジェファンが『大学』を読んでいることから、興宣君が次男を王にしようとしているのかと探りを入れる。横暴な壮洞キム氏からただただ都正宮イ・ハジョンを守りたいだけだと忠誠心を示す興宣君。一方、五軍将たちを招いて宴会までしたイ・ハジョンは、壮洞キム氏の先手を打って軍の改革までやろうとし、興宣君に早まるなと忠告される。
※大学（テハク）：儒教の経書。もともとは『礼記』の一篇であり、曾子によって作られたとも秦漢の儒家の作とも言われており、『論語』『中庸』『孟子』と合わせて4つの書物を四書と呼び、『大学』は四書の最初に読むべき儒学の本格的な入門書。自己修養から始めて人々を救済する政治へと段階的に発展していく。　※五衛将（オウィジャン）：都の内外を守る5軍門の長。詳しくは「ヘチ 王座への道」第23話で。

マンソクは山水道人に託された文書を渡すためにチョンジュンを捜していた。文書はチェ氏一族の莫大な財をチョンジュンに相続させるという証書。困ったマンソクは江華島で助けてくれたボンリョンに救いを求め会いに行く。そこにインギュが乗り込んでくるが、ボンリョンが着替えを装いその場をやり過ごし、マンソクにチョンジュンの滞在先を教えて当分は尾行に気を付けて会わないようにと忠告する。

インギュはボンリョンにマンソクや罪人チョンジュンに会ったかと確認し、否定するボンリョンに、もし会えばチョンジュンはボンリョンの目の前で死ぬことになると脅す。一方マンソクは馬に跳ねられ重傷を負う。

都・漢陽一の占い師と認められたチョンジュンは、興宣君から留接所の撤去を禁じる王命を記した教旨を受け取る。興宣君は一緒に大勝負に出ないかと誘うがチョンジュンは断る。興宣君はいくら拒んでも世に求められし者は、命を投げ出さねばならない時が来ると告げる。一件落着したかに思えた留接所問題だったが、王命を無視したキム・ジャグンがインギュに取り壊しを命じる。これを阻止するチョンジュンだったが背に短刀を突き刺され、インギュに捕らえられてしまう。

チョンジュンの危機を知ったボンリョンは馬で駆けつける。インギュに平手打ちをくらわせてチョンジュンを連れて行こうとするが、インギュはボンリョンを手刀で気絶させてチョンジュンを連行する。

意識の戻ったチョンジュンの前には父の仇のインギュがいた。チョンジュンはインギュからハジョンたちと謀反を企てたという自白書を書けと強要され、酷い拷問を受ける。一方、ボンリョンはビョンウンに牢獄のような部屋に再び閉じ込められ、お前は壮洞キム氏に飼われた犬に過ぎないと脅される。だがボンリョンもひるまず、「もし約束を破ってチョンジュンを殺せば、ビョンウンの子供たちもチョンジュンと同じように逆賊として父の罪を償うことになる」という予言を口にする。

ボンリョンの予言を気にするビョンウンは、インギュがチョンジュンを殺しかねないと考えて直接尋問することを禁じる。私情は挟んでいないと言い訳しながらも渋々サングァンに尋問を任せたインギュは、重傷のマンソクを手下に看病させ、彼がチョンジュンに何を伝えようとしているのかを突き止めるようとする。

王が朝廷で世継ぎ問題に言及したため、早急に候補者を決めなくてはならないキム・ジャグン。興宣君の兄の興寅君なら操れると考えて彼の息子を推戴することに決める。一方、キム・ジャグンの動きを察知するチョ大妃は、ジャグンを奉朝賀に任命するよう哲宗に勧める。哲宗も自分死ねばジャグンが院相に就くのを案じるものの王命に従うとは思えない。大妃は王としての最後の仕事だと叱咤するが…。
※奉朝賀（ポンチョハ）：名誉職で事実上の政界引退を意味する。　※院相（ウォンサン）：王に代わって国政を行う官職。

どんな酷い拷問を受けても自白書を書かないチョンジュン。そこでインギュはボンリョンに、自白書を書くよう説得させることに。これを承知したボンリョンはインギュ監視下で獄中のチョンジュンに会う。体中傷だらけで疲弊しきったチョンジュンを見て泣いて謝るボンリョンは、彼の手を取り自白書を書くよう説得する。そこでボンリョンは3日後にチョンジュンを脱獄させるべく動き出し、獄中のチョンジュンに面会する。

■見どころ
今回もパク・シフのキッレキレのアクションが見られる。背中に短刀を刺したまま戦う姿は圧巻。だがその後のインギュの拷問が酷い。顔に布を当て水をかける拷問は見ているコチラまで息苦しくなる。とにかくインギュの嫉妬心が凄い。ボンリョンがチョンジュンに近づくのは我慢がならないようだ。2020年に行われた制作発表会では、MCの「（悪役だが）憎めないキャラクター」というリップサービスを、演じたソンヒョクは「いいえ、憎いキャラクターです。」と自ら訂正している。出口のない鳥かごを用意したり、「父親を殺してすまなかった」と何食わぬ顔でチョンジュンに言い放つ姿は何とも不気味でぞっとするほど憎らしい。これこそがソンヒョクの狙った演技なのだろう。
ボンリョンが獄中のチョンジュンと再会するシーン。握ったチョンジュンの手首に注目。

■第8話
獄中のチョンジュンと面会したボンリョンは「三日後の夜までに自白書を書くのです…」とチョンジュンに自白書を書くように説得する。驚くチョンジュンだったが、それが脱出の話だと気づき話を合わせる。

キム・ジャグンたちは国王候補のイ・ハジョンを陥れるために興宣君を利用することに。興宣君を招いて彼の長男が自宅の庭に「李花（スモモの花）が咲く」と言ったり、妓生のチマ（スカート）に李氏の家門の李花の絵を描いたりしたことを責め、興宣君は土下座して許しを請う。ビョンウンは、壮洞キム氏の血を引く王妃の誕生祝いを行うので、その場でイ・ハジョンを逆臣として告発するよう命じる。興宣君は承諾するしかなかった。帰宅した興宣君は失態を冒した長男を叱りつけ、次男のジェファンに兄の犯した過ちを脳裏に刻めと命じる。

高麗時代の仏画『阿弥陀三尊図』チョンジュンは自白書を書きながら、監視係のサングァンに運勢を見てやると持ちかける。彼が奪われた高価な仏画を取り戻す方法や財宝のありかを教えてやると興味をもたせ、人生でただ一度の幸運が今日の深夜に訪れると教える。サングァンは疑心暗鬼ながらも深夜にチョンジュンの教え通りの場所に行ったところ、本当に財宝を発見してすっかりチョンジュンを信じ込む。サングァン懐柔に成功したチョンジュンは続けて、後日サングァンが奪われた仏画と自白書の交換を提案する。

脱獄決行はボンリョン主催の罪人のための施飯の日。ボンリョンの見立てではこの日は月食が起きるはず。サングァンの手引きとキム・ジャグンの愛妾ナハプの協力でチョンジュンは見事に脱出成功する。

王妃の誕生を祝う宴にキム・ジャグンの屋敷に権力者たちが集まる。ビョンウンは打ち合わせ通りに、興宣君にイ・ハジョンを逆賊として訴えさせるように話題を持っていく。その時、お尋ね者となったチョンジュンが現れ、屋敷の中に“王の気”が漂っていると言い出す。それが自分のことだと自信を持つハジョンは身を乗り出すが、チョンジュンが次期国王として跪いたのは興宣君の次男ジェファンだった。 一同が驚愕する中、一番驚いたのは他でもない興宣君自身だった。

■見どころ
今回、一番の見どころは脱走シーンだが、チョンジュンとボンリョンの暗黙の了解でそれぞれの計画が見事にハマって脱獄計画が聖王する。チョンジュンはサングァンを、ボンリョンはナハプを…敵を抱き込み、気象まで味方に付ける脱走シーンは、アクションだけでないハラハラドキドキで楽しませてくれる。

また3話で師匠の山水道人に言われた『絶処の道』。行き場のない、途切れた道に。チョンジュンは自らの道をどう切り開いていくのか？次の展開が楽しみだ。

原題：바람과 구름과 비

「風と雲と雨」
DVD-SET1~３発売中
各14,740 円（税抜13,400 円）
※DVD 好評レンタル中
発売・販売元：ＮＢＣユニバーサル・エンターテイメント
© 2020 TV Chosun

◇テレビ東京「替えと雲と雨」番組公式サイト
　2022年5月3日スタート　月～金8：15-9:11
◇「風と雲と雨」公式サイト
◇Youtube「風と雲と雨」予告動画

【作品詳細】【「風と雲と雨」を２倍楽しむ】