「上陽賦 運命の王妃」押さえておくべき5人(王儇、蕭綦、馬子澹、馬子隆、賀蘭箴)と出演者紹介
いよいよ9月16日よりオリジナル話数(全68話版)がBS12にて無料BS初放送する中国ドラマ「上陽賦~運命の王妃~」。最重要人物5人のキャラクターと演じた俳優を紹介しよう。本作はDVD-BOXも好評発売・レンタル中でDVD公式サイトで予告動画など視聴できる。
※BS12での放送は全68話(中国語・日本語字幕)
「上陽賦~運命の王妃~」は、帝位を巡る陰謀と策略のなかで、気高く生きる王妃(チャン・ツィイー)の波乱に満ちた人生を描く壮大な歴史大作。【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、架空の国・成(王朝)を時代設定を特定している。また放送にあわせて各話のあらすじと見どころ、豆知識をまとめて紹介している。
【■役名、★俳優、☆声の出演】
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■王儇(おうけん)/阿嫵(あぶ)/上陽郡主(じょうようぐんしゅ)
中元の王朝・成(せい)の丞相の王藺(おうりん)と皇帝の妹の馬瑾若(ばきんじゃく)の娘。兄・王夙(おうしゅく)と二人兄妹。上陽郡主の称号を与えられ、兄より位が高い。美貌と知性に恵まれ、皆から幼名の阿嫵(あぶ)と呼ばれ、愛されてのびのびと育った。伯父である皇帝、馬曜(ばよう)には娘のようにかわいがられている。従兄である3人の皇子たちと兄妹のように育ち、第3皇子、馬子澹(ばしたん)とは相思相愛の仲。父や叔母の皇后が王氏一族の権勢を強固にするために、皇太子の馬子隆(ばしりゅう)に嫁がせようとするが、反発。そんな中、皇帝毒殺事件で運命は一変、政略結婚で将軍・蕭綦(しょうき)と結婚する羽目に…。
※郡主:皇帝の娘(公主)以外の皇室の女性への尊称
★チャン・ツィイー 章子怡(1979年2月9日生、164㎝)
デビューは1996年のTV映画『星に願いを~星星点灯』。映画『初恋のきた道』(99)で一躍有名になり、ジャッキー・チェンやクリス・タッカーと共演した『ラッシュアワー2』(01)でハリウッドデビューを果たす。2004年の『2046』『ジャスミンの花咲く』それぞれ女優賞を受賞。他にも『グリーン・デスティニー』(00)、『HERO』(02)、『SAYURI』(05)では日本人役で出演。韓国映画『MUSA -武士-』(01)するなど映画に軸足を置いて活躍してきた。本作は初のテレビドラマ主演作となる。再婚したロックミュージシャン汪峰との間に一男一女がいる。
本作第1話で幼い少女からドラマがスタートし、その後、当時成人となる15歳の王儇(おうけん)としてチャン・イーツィが初登場する。衣装が映像の美しさに負けない美貌で楽しませてくれるが、さすが40代。無邪気にはしゃぐ姿などは少々無理がある。それでも演技力とダンスも高く評価されている彼女の台詞や動きは凛とした気品に溢れ、見惚れてしまうほどだ。特に意志の強さを感じさせる目の演技に注目してほしい。
☆声:魏涼子
NHK連続テレビ小説「春よ、恋」(94)でデビュー。舞台、ドラマ、声優として活躍。『グリーン・デスティニー』から『クライマーズ 』(19)まで20年近くにわたってチャン・イーツィの吹き替えを担当してきた。15歳から始まる声をお茶目で遊び心いっぱいに表現している。
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■蕭綦(しょうき)/豫章(よしょう)王
寧朔(ねいさく)軍を率いる将軍。孤児で村人から世話になって育つ。軍隊に入って頭角を現す。戦術に優れた勇敢な将軍で「戦の神」と呼ばれるまでに。戦の絶えない辺境の地、寧朔で国を守り、敵の忽蘭(くらん)王を討ち取った。その戦功を称えられ、皇帝から皇族以外では異例の王爵を賜り「豫章王」になる。欲が戦功を立てて下賜されたものなども民や戦死した遺族に配らせたり、部下たちのために使う。都での地位や権力闘争に興味はなく、人々が平穏に暮らせる世にするために戦っている。序盤から王儇(おうけん)のピンチを何度も救い、その明るく素直な性格に好感を持つが、婚礼話が持ち上がると分不相応と断るほどの謙虚。愛情表現は苦手だが、戦地から王儇に送った甘い言葉の一言もない手紙や、ある経緯で王儇の身分が危うくなるときには、大勢の前で堂々と愛の宣言で感動させる一幕も。
★ジョウ・イーウェイ(チョウ・イーウェイ) 周一围(1982年8月24日生、186㎝)
2004年「天下無双(原題)」でデビュー。2010年日中合作ドラマ「蒼穹の昴」の梁文秀役で日本でも注目され、「少林問道」(16)の僧侶・程聞見役では美しい丸坊主姿で本格拳法アクションときめ細かい演技で高い評価を得た。他にも「海上牧雲記 3つの予言と王朝の謎」(17)、「長安二十四時」(19)など人気作に多数出演している。2017年プロの俳優が演技を競う「演員的誕生(原題)」で最終1位になり、ここで審査員を務めていたチャン・イーツィがその演技にほれ込み、「上陽賦」の相手役に抜擢された。2017年にアナウンサーで女優のジュー・ダンと結婚、二児の父。
本作では、「戦いの神」としての激しい戦闘シーンと、婚姻の経緯から結婚しても心を開かない王儇を部屋の外から見守る「恋に不器用な姿」に胸キュン必至。本作にはダメンズキャラが多い中、無骨ながら優しいヒーローをジョウ・イーウェイが完璧に演じている。
☆声:阪口周平(1977年9月5日生)
韓流ファンなら阪口周平と言えば、映画『スター・トレック』シリーズのジャームズ・T・カーク役が有名。韓流ファンなら韓国のトップ俳優イ・ビョンホンの吹き替えでおなじみ。映画『王になった男』『G.I.ジョー』『REDリターンズ』なども担当している。本作では、持ち前のイケボ(イケメンボイス)で劇中、数少ないカッコいい男性主人公を素敵に演じている。
(c) 2021 China International Television Corporation■馬子澹(ばしたん)
王朝・成の第3皇子。皇帝と側室・謝貴妃(しゃきひ)の息子。眉目秀麗で穏やかで心優しく王儇と相思相愛で、彼女と婚姻し穏やかに暮らすことを望んでいる。王儇の活躍で愛し合う二人は結婚間近だったが、母・謝貴妃に皇帝毒殺の濡れ衣を着せられ、資材こそ免れるが、王儇と引き離される。野心はないが、皇子たちの中でもっとも皇帝に愛されているために後継者争いの渦に引き込まれる。それでも王儇と逃げるチャンスはあったが、思慮深い性格が災いして機会を逃してしまう。王儇を一途に愛しながらも、悲しいすれ違いから考え方にも大きなずれが生じていく。
★トニー・ヤン 杨祐宁(1982年8月30日生、180㎝)
台湾出身の俳優。芸能界デビューは2000年でモデルとして、CMやミュージックビデオなどに出演。そのさわやかにルックスと気さくな好青年ぶりから“台湾の妻夫木”と呼ばれ人気に。2004年『僕の恋、彼の秘密』で映画デビューを果たし、台湾のアカデミー賞と言われている台湾金馬映画賞の新人賞を受賞した。他にも2010年には台湾・アメリカの合作映画『台北の朝、僕は恋をする』や日本でも人気のドラマ「イタズラな恋愛白書 Part2」(13)で男性主人公を務め、香港・中国・日本の合作映画『映画 真・三國無双』(21)ほか20013年には劉備役を演じた。2020年に結婚し、1女が誕生している。
本作では、王儇への一途な愛が魅力だが、王儇を取り戻すために歪んでいく姿を切なく演じている。
☆声:庄司然(1983年12月12日生)
ナレーター、俳優としても活躍しており、声優としては200作以上の作品で吹替をしている。韓流作品も担当しておりアニメ「れいぞうこのくにのココモン」ではキャロン役を担当し、「マイヒーリングラブ~あした輝く私へ」でヨン・ジョンフン、「カンテク」ではオム・ヒョソプ、「たった一人の私の味方」ではパク・ソンフンの声優、また『王の願い‐ハングルの始まり-』『7番房の奇跡』など韓国映画での声優も担当している。
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■賀蘭箴(がらんしん)
不幸な生い立ちを持つ忽蘭(くらん)の王子。母は六盤という地域の公主(王女)だったが、忽蘭の皇子にさらわれ男女二人の子を産む。母と六盤に戻るが、忽蘭の後継者がなくなったために母と引き離されて庶子の賀蘭箴が後継者に。その後、六盤は寧朔軍を装った忽蘭に滅ぼされる。公主と娘が犠牲になり、蕭綦に恨みを持ち王儇を誘拐する。蕭綦殺害のために利用するはずの王儇の美しさや勇気、優しさに触れ本気で王儇を好きになり部下から心配されるほどに。
★ユアン・ホン 袁弘(1982年8月23日生、181㎝)
デビューは2004年「天下無双(原題)」の康熙帝役。その後、「楊家将伝記 兄弟たちの乱世」(06)、「射鵰英雄伝<新版>」(08)などに出演。「宮廷女官 若曦(ジャクギ)」(11)の第13皇子役で人気に。「平凡的世界(原題)」(15)での好演が評価され、2016年「秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~」の劉秀(光武帝)役で中国時代劇ドラマ優秀賞を受賞。2016年の「解憂~西域に嫁いだ姫君~」で共演した女優チャン・シンイーと結婚。
本作では、王儇を本気で好きになっていく心の変化を随所でチラ見せし、憎み切れない悪役を好演している。
☆声:伊藤一人(1988年5月23日生)
BS-TBS紀行番組「ザ・ベストホテル」のナレーターとしても活躍し、声優としてはアニメ「レゴ ニンジャゴー」シリーズのヴィニー役や舞台俳優としても活躍している。王儇にちょっかいを出すシーンでのいたずらっけのある声と、複雑な生い立ちに思わず強がったり、王儇にメロメロになってしまう声などぜひ聴き分けてほしい。
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■馬子隆(ばしりゅう)
王朝・成の嫡男で皇太子で、皇帝と皇后の息子。3人の皇子のうち唯一王氏の血筋を引く。幼少期から横暴で病弱で無口な第2皇子の馬子律(ばしりつ)をよくいじめていた。単純な性格で巧みな権力闘争やはかりごとには向いていない。母である皇后や伯父の王藺(おうりん)の指示に従う。王儇(おうけん)のことが好きで、皇太子の自分こそが彼女と婚姻できると思い込む。相手にしてくれない王儇を力づくで自分のものにしようとするが、間違えて謝宛如(しゃえんじょ)を凌辱して責任を取って妃に迎える。優柔不断で頼りないが、結婚してからは宛如を愛し、兄弟を思いやり両親にも心から孝を尽くす一面も。
★グオ・ジアミン 郭家铭(1984年6月25日生)
5歳からピアノを始め16歳でチャイコフスキー記念音楽院に留学もしており、歌手、ピアニストとしても活動している。中国の人気オーディション番組「加油!好男児(原題)」に出演。素晴らしいピアノの腕前はYoutubeで聞くことができる。⇒アルバム「旅程」俳優としては、2011年のドラマ「新永不瞑目(原題)」や「愛のしるし(原題:秋之白华)」、コメディドラマ「老妈的三国时代」(14)などに主演している。
コメディも経験があるだけに本作でも、母に頭が上がらないママボーイをちょっぴりコミカルに演じている。それでも即位後は髭も蓄えて頼りがいも出てくるので見守ってほしい。
☆声:島津耕介(11月10日生)
CMや旅番組のナレーターや洋画『2:22』(17)インキー 、ジェイク・レドモンド役や、中国映画『戦神紀 チンギス・ハーン戦記』(18)ハルク役、韓国ドラマ「マイ・ヒーリングラブ ~あした輝く私へ~」ではソン・ジュンソフの吹き替えを担当し、馬子澹の吹き替えをした庄司然とは声の共演もしている。
◇BS12「上陽賦」番組サイト
■キャスト
王儇(おうけん)役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(しょうき)役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
ほか
■商品仕様
2021年/中国/1~23話収録(全68話)/6枚組/1035分+特典映像/16:9/音声:1.オリジナル中国語 ドルビーデジタル2chステレオ 2.日本語 ドルビーデジタル2chステレオ/字幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕/片面2層/全3BOX
特典映像:メイキングを盛り込んだインタビュー
封入特典:ブックレット
発売元:「上陽賦~運命の王妃~」日本語版製作委員会
販売元:TCエンタテインメント
◇DVD公式サイト
◇予告編
【華流ドラマ】【作品詳細】【「上陽賦」を2倍楽しむ】