NHK「上陽賦~運命の王妃~」第3話あらすじと場面写真:豫章王誕生と皇太子・子隆の失敗|全43話

2022年09月10日11時30分ドラマ
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王儇(チャン・ツィイー)を手に入れたい皇太子と皇后はおぞましい計画を実行する!NHKBSプレミアム(日曜よる9時から)で9月11日放送の「上陽賦~運命の王妃~」(全43話)第3話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、本作はDVD-BOX1~3も好評発売・レンタル中でDVD公式サイトで予告動画など視聴できる。

「上陽賦~運命の王妃~」は、帝位を巡る陰謀と策略のなかで、気高く生きる王妃の波乱に満ちた人生を描く壮大な歴史大作。【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、架空の国・成(王朝)を時代設定や、押さえておくべき人物と俳優の紹介、放送にあわせて各話のあらすじと見どころ、豆知識をまとめて紹介する。

■キャスト押さえておくべき5人
王儇(おうけん)/上陽郡主役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(しょうき)/役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
 ほか

※また本作は架空の時代設定、※豆知識などは古代、漢、南北朝時代などを参考にしています。

■第3話:豫章王誕生と子隆の失敗
太傅・顧傭(こよう)の死で蕭綦(しょうき)の歓迎の宴は延期され、改めて開かれる冊封の宴の当日、宮殿に向かう王儇を皇后の侍女が呼び止め、華光殿に連れて行く。

冊封式が開かれ、皇帝は3代目の首長として20万の兵士を率いて自らの手で忽蘭(くらん)王を討ち取り、国を救った蕭綦を英雄と褒め称え、豫章王(よしょう)王に任命する。こうして建国以来初めてとなる馬姓以外の王が誕生する。宴会の席で子澹(したん)は蕭綦に命を救ってくれた礼を述べ乾杯する。皇太子・子隆(しりゅう)は宴会を中座し、酒を飲まない蕭綦も宴会が気づまりで風にあたるために大殿を出る。

皇后の策略で子隆の待つ華光殿に案内された王儇。部屋に入った彼女が見たのは寝台の上の子隆と宛如。子隆はひと足先にやってきた宛如を王儇を勘違いして凌辱してしまったのだ。王儇は驚いて逃げ出すが門は固く閉ざされておりじられ、追いかけてくる子隆を払って塀に登って塀伝いに逃げるが、足を滑らせて転落してしまう。偶然外にいた蕭綦が王儇を抱き留める。

事件を知った皇帝が皇后と共に華光殿に駆け付ける。子隆は泣きじゃくる宛如を後目に、酒に酔って王儇と間違ったと口を滑らしてしまう。皇帝は烈火のごとく怒り、皇太子を廃位させようとするが、皇后や謝貴妃(しゃきひ)の取り成しでどうにか落ち着く。そしてこのことを知る者たちに毒酒を飲ませることで事件を口封じする。

一方、王藺は子隆の頬を殴りつけ、王氏の家門を守るために宛如と婚姻を結んで皇太子妃に迎えると命じる。怒りが収まらない子澹(したん)は子隆を待ち伏せし、従姉を凌辱した怒りと王儇を凌辱しようとした屈辱を拳に込めて殴りつける。

その夜、蕭綦は草笛を吹きながら助けた王儇のことを思い出していた。そんな蕭綦をからかう宋懐恩(そうかいおん)。蕭綦は彼に部屋に用意された高価な調度品を売り払って軍資金に充て、部屋を軍営のようにするよう指示する。

皇帝は、聞くことも話すこともできない青雲道士を相手に、琅邪(ろうや)王氏の力を借りて皇帝になったことが足かせになっていると本音を語る。冷遇していると言われる皇太子・子隆への父の愛を語りながらも、自分の跡継ぎとしては力不足であり、謝氏の娘を蕭綦に嫁がせ王氏をけん制する計画は水泡に帰したとため息をつく。

華光殿を調べていた王栩(おうく)は迷香を発見する。それは催淫効果のある媚薬で、女官が仕掛けたようだが、その後姿を消している。皇太子と王儇の婚姻を阻み、謝氏と蕭綦の縁談を壊すために何者かが仕組んだのだろうと兄・王藺に報告する。子澹が襲われ顧傭も殺害された上に華光殿の騒動…これで利を得るのは王氏でも謝氏でも皇帝でもない。王藺は禁衛軍に調査させて陰謀の黒幕を探し出さなければならないと考えるが、無慈悲な皇帝が皇太子をさせないように対策しなければと言う。その時、上着を返しに来た馬瑾若(ばきんじゃく)がこの会話を聞いてしまう。皇帝を敵視する王藺たちの企みを知った彼女は、「そなたは私の妹か、丞相の妻か」という皇帝の言葉を思い出す。

その夜、子澹は夜遅くまで部屋の外で王儇を見守っていた。翌朝、それを知った王儇は改めて子澹の愛を感じる。

皇太子の悪辣な行為に怒り心頭の謝淵は子隆の廃位を訴えて、代わりに子澹を皇太子にするよう皇帝に進言する。だが結局皇帝は宛如を皇太子妃に迎えることで一件決着させることに。その一方で、謝淵に華光殿の一件を調査するよう命じる。

皇后は、皇太子の廃位を取りやめた皇帝の恩情が自分や子隆を守るためでなく、対面を保つためだと文句を言い、皇帝は子隆が情けないのは皇后のせいだと言い合う。その様子を部屋の外で聞いていた王藺は皇帝が王氏を敵視しているのを確信し、ある計画を決行することに。

子澹は父・皇帝に会って子隆を殴ったことを詫びる。皇帝は「お前は私の代わりに殴った」と言って許す。意を決した子澹は、皇帝に阿嫵(あぶ)こと王儇(おうけん)との婚姻の許可を願い出る。皇帝は、王氏の娘を娶るのは天下を取るためかと訊ねる。子澹はそれを否定した上で、「阿嫵(=王儇)こそが私の天下」と答え、婚姻の許可を得る。

ところが同じとき、王藺は豫章王となった蕭綦を訪ねていた。娘を助けてもらったことを感謝し、同盟を結びたいので娘・王儇との婚姻を持ち掛ける。蕭綦は家柄が違いすぎるし、辺境で国を守る武将の自分は皇都に長く滞在できないと断る。だが王藺は諸葛亮の三顧の礼を持ち出して一度では諦めないと言い、高額な礼品を置いて行く。宋懐恩(そうかいおん)になぜ断るのかと聞かれた蕭綦は、世の中に代償無しで手に入る物などないと答える。そして寧朔(ねいさく)の戦いで戦死した者の名簿を渡し、もらったものを遺族に分け与えるよう命じる。
※三顧の礼:優秀でも特に肩書を持たない相手に、高い地位の人や組織が頭を下げてきてもらうときに使う。中国の武将である劉備が、隠棲していた諸葛亮(諸葛孔明)の元を三度にわたって訪れたという出来事に由来する故事成語。

そんな中、謝宛如(しゃえんじょ)は自分の運命を受け入れ、身分の低い豫章王・蕭綦に嫁ぐよりましだと、皇太子・子隆に嫁いでいく。その夜、やりきれない思いの王儇を子澹が空に飛ばした灯籠が慰め、子澹は塀越しに来月婚姻の命が下されると教える。だが、王儇は「士族の女は運命には逆らえない」と言った宛如の言葉が頭から離れず、不安になる。

皇太子・子隆と謝宛如との婚姻が慌ただしく、だが盛大に行われた。気の弱い子隆は皇太子妃になった宛如に申し訳なく思い寝所を別にしようとするが、宛如は過去を忘れると言い、この先皇太子は我が夫であり全てだと続ける妻の言葉に感激した子隆は、生涯をかけて尽くすと誓う。

一方、第2皇子・馬子律(ばしりつ)は有力士族・桓(かん)公と密会、陰謀を巡らせていた。実は子澹(したん)を刺客が襲ったのも、顧傭(こよう)を殺害したのも、皇太子と王儇の婚姻も壊したのも子律が黒幕だった。

皇帝が唯一本音を吐く相手の青雲道士は王藺の手の者で、聞くことも話すこともできた。王藺は道士から、皇帝が王氏を足かせと思い子隆が皇太子として力不足と考えていると報告を受ける。そこで探し出した玉璽を、皇太子廃位を恐れる子隆に渡し、皇帝に届けて自分を見直させるように言う。子隆が届けると、皇帝は百年失われていた伝説の玉璽の発見に大喜びし酒を運ばせるが、数口飲むと…。
※玉璽(ぎょくじ):皇帝の用いる璽(印章)のこと。

■見どころ
第3話では、蕭綦(しょうき)の王冊封の裏で、皇太子・子隆と皇后のおぞましい計画が決行され失敗に終わったものの、馬氏、王氏、謝氏の力関係や陰謀、策略などが見え隠れした。そんな中、気になるのがもう一つの有力士族の存在だ。王氏の世子・王夙(おうしゅく)は有力士族の桓氏の娘・桓宓(かんひつ)と政略結婚している。今回、王儇(おうけん)を見舞う場面で夫婦の冷たい関係が見て取れる。物静かで美しい桓宓夫に心を閉ざし、別の人に想いを寄せている。果たしてその人物とは?一方、王夙の桓宓に対する思いは?

一方で、同じく政略結婚だが、王藺(おうりん)は娘の看病疲れでうたたねする妻・瑾若(きんじゃく)に上着をかけてあげる優しを見せる。妻を愛しているように見えるが、果たしてその姿は真なのか?そしてその優しさで瑾若は夫の野心を目の当たりにしていまう。瑾若は今後、どちらの立場を貫くのか?皇帝の妹か、丞相の妻か…。

※「駙馬(ふば)」:正式名称は駙馬都尉。中国の漢代に、皇帝の輿に付属する馬を管轄する官職名だったが、後に皇帝の女婿がこの任に就くようになり、皇帝の女婿自体ををこう呼ぶようになった。野心家の王藺はこの呼び名を嫌っている。

上陽賦DVDセット

■商品仕様
2021年/中国/1~23話収録(全68話)/6枚組/1035分+特典映像/16:9/音声:1.オリジナル中国語 ドルビーデジタル2chステレオ 2.日本語 ドルビーデジタル2chステレオ/字幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕/片面2層/全3BOX
特典映像:メイキングを盛り込んだインタビュー
封入特典:ブックレット
発売元:「上陽賦~運命の王妃~」日本語版製作委員会
販売元:TCエンタテインメント

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