NHK「上陽賦~運命の王妃~」第6話あらすじと場面写真:さらわれた王妃と忍び寄る敵の手|全43話
誘拐された王儇(おうけん)は死体を運ぶ荷車で城門の外に連れ出され…NHKBSプレミアム(日曜よる9時から)で10月2日放送の「上陽賦~運命の王妃~」(全43話)第6話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、本作はDVD-BOX1~3も好評発売・レンタル中でDVD公式サイトで予告動画など視聴できる。
「上陽賦~運命の王妃~」は、帝位を巡る陰謀と策略のなかで、気高く生きる王妃の波乱に満ちた人生を描く壮大な歴史大作。【「上陽賦」を2倍楽しむ】では、架空の国・成(王朝)を時代設定や、押さえておくべき人物と俳優の紹介、放送にあわせて各話のあらすじと見どころ、豆知識をまとめて紹介する。
■キャスト⇒押さえておくべき5人
王儇(以下、王ケン)/豫章王妃役:チャン・ツィイー(章子怡)/声:魏涼子
蕭綦(以下、蕭キ)/豫章王役:ジョウ・イーウェイ(周一囲)/声:阪口周平
馬子澹(したん)役:トニー・ヤン(楊祐寧)/声:庄司然
賀蘭箴(がらんしん)役:ユアン・ホン(袁弘)/声:伊東一人
馬子隆(ばしりゅう)役:グオ・ジアミン(郭家铭)/声:島津耕介
王藺(おうりん)役:ユー・ホーウェイ(于和偉)/声:志村貴博
ほか
※以下、全68話版を視聴してあらすじ紹介をしているために、あらすじや見どころが前後したり、カットした部分の紹介などあることご理解ください。また本作は架空の時代設定、豆知識などは古代、漢、南北朝時代などを参考にしています。
(c) 2021 China International Television Corporation■第6話:さらわれた王妃と忍び寄る敵の手
誘拐された豫章(よしょう)王妃・王ケンは死体を運ぶ荷車で城門の外に連れ出される。隣には忽蘭の皇子・賀蘭箴(からんしん)が身を潜めていた。
皇都では皇太子妃の宛如(えんじょ)が献身的に皇帝の看病をしていた。宛如に代わって薬を飲ませようとする皇帝の手を皇帝が払いのける。皇帝の意識が完全には戻らず、王ケンが誘拐されたとの知らせは皇后のところに届く。事態を知った王ケンの兄・王夙(おうしゅく)は暉州に行こうとするが、父・王藺は許さず、妻・瑾若にも内緒にする。王ケンの侍女だった蘇錦児(そきんじ)は、助けを求めて皇帝陵にいる子澹の元に駆け付ける。
一方、寧朔にいる蕭キに皇太子の使者・除授(じょじゅ)が視察に来るとの連絡が入り、閲兵式が行われることになる。王ケン誘拐の知らせも届き、部下たちはすぐに蕭キが王ケンの捜索に出るべきか規定通りに閲兵式に出席すべきかで二分する。蕭キは、誘拐が忽蘭の仕業ではないと判断し、誰の仕業であるにしろ、目的は王ケンを人質にして、父親の王藺が夫である自分を脅そうとしていると考える。
※閲兵式:君主の使者により軍の視察。
王ケンを誘拐した賀蘭箴は、自分は蕭キによって滅ぼされた六盤(ろくばん)の者だと言う。王ケンは、賀蘭箴らが自分を殺さずつれてきたことから、自分を別の目的で利用しようとしていると推測する。
寧朔で蕭キは、部下の胡光烈(ここうれつ)と胡瑶(こよう)兄妹に暉州から寧朔に向かう道中で怪しい者がいたら調べるよう命じる。宋懐恩(そうかいおん)は王ケンの誘拐のことは皇都にも知れ渡っているはずなのに、皇太子がこの期に閲兵式を命じることをいぶかしむ。これに同意の蕭キは、使者・除授(じょじゅ)を丁重にもてなすよう指示する。
王ケンの侍女・蘇錦児(そきんじ)は皇帝陵へ行き、第3皇子・馬子澹(ばしたん)に助けを求める。禁足の身の子澹は衛兵をだまして脱出し王ケンを助けるために暉州へ向かう。
皇后は皇帝に王ケンが誘拐されたことを伝えるが、皇帝は正気を失ったふりをしている。さらに子澹が姿を消し、子澹が王ケンをさらったかもしれないと言うが、手ごたえがない。その時、皇后は皇帝の身の回りの世話をしている薜道安(せつどうあん)が隠れてなにかをしていると察し、余計なことをするなと警告する。薜道安は皇帝が毒の入った丹薬を飲んだふりをするのを手助けしていた。皇帝は2人きりになると、子澹と王ケンはどちらか一方しか生かせられない。馬氏の王朝を守るため王ケンを犠牲にするしかないと語る。
王藺(おうりん)は皇后と会い、王ケンを誘拐した者たちが寧朔に向かったという情報を伝える。そのほかの情報と合わせて王ケンを誘拐した者の狙いは豫章王・蕭キだと推測する。皇后は寧朔と聞いて、謝氏側の人間である除授が寧朔に食糧を届けに行ったことを思い出し、わずかに不安を感じる。
その頃、桓(かん)公は第2皇子・馬子律(ばしりつ)と会い、誘拐事件について、謝氏と六盤が手を組んで行った以上、蕭キ打倒は成功するだろうとの見通しを語る。子律は、成功後に除授が寧朔軍を自分のものにするのではと危惧するが、桓公は王藺がいる限り除授が権力を持つことはないと判断している。
(c) 2021 China International Television Corporation寧朔の蕭キのところに除授が到着し、王ケンが誘拐されたことに言及し、この時期に恐縮だと前置きして閲兵式を楽しみにしていると言う。会話の中で除授が半月も前に皇都を出たと聞き出した蕭キは、寧朔到着に時間がかかりすぎていることに疑問を持ち、懐恩に一行を見張るよう指示する。
隠れ家で賀蘭箴(がらんしん)は、捕えた王儇(おうけん)のあまりの美しさにちょっかいを出そうとするが、途中で吐血して倒れてしまった。
賀蘭箴が王ケンを気に入った様子に、彼を慕っている部下の小葉(しょうよう)は憤慨し、王ケンにつらく当たる。賀蘭箴は気の強い女が好みだと王ケンを凌辱しようとするが、六盤の先祖や彼の母親や姉妹が同じ目になったらどうするのかと王ケン。さらに賀蘭箴の肩を突いたかんざしで自分の首に当て、自分が死ねば計画は実現できないと脅す。王ケンを本気で気に入った賀蘭箴は杜盟(とめい)に、今回の作戦が成功したら王ケンが欲しいというが、王氏の者を生かしておけないと拒絶される。
暉州の長官・呉謙は、王ケン誘拐の責任を感じ皇都の王藺を訪ねて詫びる。だが王ケンは娘の身に何かあればお前だけでなく家族の命も奪うと脅す。怯える呉謙は長公主・馬瑾若(ばきんじゃく)にとりなしてもらおうと王氏の屋敷を訪ねる。だがここで初めて王ケンの誘拐を知った瑾若は気を失ってしまう。二重の失態に、呉謙は恐怖を募らせる。
妹を心配する王夙(おうしゅく)は、この大事な時に義母の看病もせずに外出している桓宓(かんひつ)に腹を立てるが、実は彼女は子隆と逢瀬を重ねていたのだった。
小屋に閉じ込められた王ケンは、小葉が口を滑らせたため、自分が3日後に殺されると知る。そこで小葉をだまし、火を放って建物を抜け出す。外には蕭キの命令で王ケン救出に駆け付けた胡光烈(ここうれつ)と胡瑶(こよう)がいた、だが王ケンは逃げることができないと観念し、蕭キに3日後の閲兵式に日に賀蘭箴が何かを企んでいると伝えるよう命じ、自分は戻る。賀蘭箴は王ケンへの見せしめで小葉の腕を切れと言い、王ケンが止め、賀蘭箴は自ら王ケンを見張ることに。
その頃、度重なる失態に怯える呉謙は夜逃げしようとするが、桓宓の父・桓公から、唯一呉謙を救える人物として第2皇子・馬子律(ばしりつ)に引き合わされる。
■見どころ
スケールの大きさも本作の見どころだが、にぎわう祭りの中からまさかの空からの誘拐とは驚かされる。そしていよいよ賀蘭箴(がらんしん)の登場だ。演じているのは「宮廷女官 若曦(ジャクギ)」の第13皇子役で人気に火が付いたユアン・ホンだ。賀蘭箴のキャラクターとユアン・ホンについては押さえておくべき5人で詳しく紹介している。
王ケンの誘拐でそれぞれの思惑が描かれる。蕭キと王藺は王ケン誘拐の目的が蕭キだと共通の認識を持つ。そしてこの誘拐劇を裏で糸を引いていたのが、正気を失ったふりをしている皇帝・馬曜(ばよう)と謝淵ということも判明した。
そんな中、王氏の世子・王夙(おうしゅく)と妻・桓宓(かんひつ)との壊れた夫婦生活も明らかに。桓宓は第3皇子・子律と恋仲だったが、農作物の豊かな土地を地盤にする桓一族と権力を盤石にしたい王藺の目論見で、桓宓を嫁に迎えたのだった。自分に心がないのを知る王夙は側室・朱顔ばかりを寵愛し、桓宓の方は口実を作って子律を密会を続けている。子律の政権奪取の狙いは愛しい桓宓を取り戻すためでもあった。
一方、第3皇子・子澹に助けを求めた王ケンの侍女の蘇錦児。王ケン捜索に出る際、外が冷えると渡された外套を子澹がさりげなく蘇錦児の肩にかけてやるシーン。蘇錦児の表情をお見逃しなく。
王ケンの外見だけでなく毅然とした美しさに本気で惚れ込んだ賀蘭箴の心情が描かれるとと同時に、粗暴な彼を軽蔑しながらもその生い立ちに同情する王ケンの心の変化も見て取れる。そして彼の胸につけた紋章で、計画の全てを察した王ケン。
賀蘭箴が語る生い立ちで、大成と忽蘭、そして間に挟まれた六盤の力関係が明らかになる。彼の哀れな生い立ちについては押さえておくべき5人の「賀蘭箴」の項で詳しく説明している。
■商品仕様
2021年/中国/1~23話収録(全68話)/6枚組/1035分+特典映像/16:9/音声:1.オリジナル中国語 ドルビーデジタル2chステレオ 2.日本語 ドルビーデジタル2chステレオ/字幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕/片面2層/全3BOX
特典映像:メイキングを盛り込んだインタビュー
封入特典:ブックレット
発売元:「上陽賦~運命の王妃~」日本語版製作委員会
販売元:TCエンタテインメント
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