「太宗イ・バンウォン(原題)」第5話・第6話あらすじ:昨日の友が今日の敵に…チョン・ドジョンvsチョン・モンジュ

2022年10月24日09時00分ドラマ
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イ・ソンゲの世直し改革の両輪が外れてしまう…韓国本格時代劇「太宗イ・バンウォン(原題)」(全32話)第5話と第6話の詳しいあらすじと見どころをご紹介、日本版予告動画も番組公式サイトで公開している。

詳しいあらすじを知りたくない方は、見どころと※豆知識をご覧になって、あらすじは確認用にどうぞ。

「太宗イ・バンウォン(原題)」はチュ・サンウク主演で朝鮮王朝の礎を築いた第3代王“太宗”となるイ・バンウォンの生涯を新たな視点で描く本格時代劇だ。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】では、時代背景や登場人物とキャストの紹介などまとめている。



■キャストイ家の家族・俳優紹介
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
 ほか

■第5話あらすじ※豆知識
チョン・ドジョン三峰チョン・ドジョン民からの不満の高まりと、息子たちの争う姿を見たイ・ソンゲ(キム・ヨンチョル)は、夢を捨てて開京(ケギョン)を離れる。バンウ(オム・ヒョソプ)とバンウォン(チュ・サンウク)は失意のまま都落ちする父を見送るしかなかった。

王宮。イ・ソンゲが王位を狙うことを辞めたと安心するコンヤン王(パク・ヒョンジュン)に、大妃アン氏(キム・ボミ)はすぐに戻るはずという。イ・ソンゲが王になることを望む者たちが諦めない限り、彼の一存で王位を放棄できないはず。戻ってくればさらに大きな力で王の首を取ると考えたのだ。

若い儒生たちから誹りを受けたチョン・モンジュ(チェ・ジュンフン)は、流刑された儒学者イ・セク(ナム・ミョンヨル)を訪ねるが、儒生たちと顔を合わすことができない。そんなチョン・モンジュにイ・セクは、自分の過ちを正せば、若者たちの軽蔑の感情も消えていくと諭す。「今、イ・ソンゲを阻止できるのはお前しかいない」と恩師に背中を押されたチョン・モンジュは覚悟を決める。

一方、故郷へ向かうイ・ソンゲも部下チョ・ヨンム(キム・ボムレ)から「王になってください」と説得され、高麗の現実を無視できずに開京に戻る決心を固める。その頃イ家ではイ・ソンゲを支える同志たちによる会合が開かれ、チョン・ドジョン(イ・グァンギ)は、イ・ソンゲは必ず戻って来ると断言し、彼を王位につけて民のための新しい国を作ると決意を新たにする。

会合の後、勝手な行動で計画を壊したバンウォンに自宅謹慎を言い渡したチョン・ドジョンは、イ・ソンゲからの許可が出るまで会合にも出るなと指示。そして「バンウォンが重要なことを見落としている」と指摘し、それが分かればすぐに呼び戻されると言う。そこにイ・ソンゲが帰ってくる。チョン・ドジョンたちはイ・ソンゲを王位につけるために邪魔な武臣と文臣を排除する計画を実行する。

まず、イ・ソンゲに対抗できるピョン・アニョル将軍(イム・ビョンギ)は、廃王ウを復帰させようとした罪で極刑にし、イ・ソンゲを高麗の兵権を持つ三軍都摠制使に任命させる。次にイ・セクやクォン・グン(キム・ヨンギ)ら目障りな文臣たちは罪をでっちあげて拷問にかける。朝廷に頼る臣下がいないコンヤン王は従うしかない。後は、イ・セクらが自白すれば処刑し、いよいよコンヤン王に譲位を迫るだけ。だが、チョン・モンジュは強引なやり方を進めるチョン・ドジョンを訪ね、苦言を呈す。
※牧隠:イ・セクの号。陽村:クォン・グンの号。

政治から離れることに不満を持つバンウォンだが、妻ミン氏の勧めで、義父で芸文館提学ミン・ジェから民や政について学ぶ。ミン氏は義長兄バンウが政治に興味を持っていないことから、兄弟の中から最も能力のある者がイ・ソンゲの後を継ぐことになると考え、バンウォンにチョン・ドジョン並みの学識をつけさせようと考えていたのだ。
※芸文館提学:王命や教書を記録、整理する任務を担当。

そんなある日、コンヤン王からの参内を求める知らせが届き、バンウォンがイ家を代表して王宮へ出向く。チョン・ドジョンたちはコンヤン王の敗北宣言だと予想していたが、コンヤン王は「今後はイ家の思い通りにさせない」とバンウォンに宣戦布告する。コンヤン王の強気な発言の裏にチョン・モンジュがいたと知ったバンウォンは、王宮から戻ってイ・ソンゲたちに、コンヤン王の意志とイ・セクらの釈放を伝える。そしてそれを主導しているのがチョン・モンジュだとも。イ・ソンゲはチョン・モンジュの決意を受け入れ、同志たちにチョン・モンジュに危害を加えるなと厳命する。

イ・ソンゲが席を立った後、チョン・ドジョンはイ・セクらが釈放される前に自白させて、なんとしても息の根を止めるべきだと、馬を駆って清州城へ向かう。ところが豪雨で増水した川を渡る途中で溺れ、追いかけてきたバンウォンに助けられる。

■第5話見どころ
前回ラストで夢を諦めて帰郷する決心をしたイ・ソンゲが部下の一言でもう一度立ち上がる決心した。なかなか言い出せないチョ・ヨンムに何度も何が言いたいのかと促すイ・ソンゲ。「王になってください」の言葉を待っていたのかもしれない。

今回もバンウォンの妻ミン氏が大活躍。「男は、婚礼の前は母が育て、婚礼の後は妻が育てる」妻ミン氏の台詞だ。夫を大物に育てようと決意した彼女は実家総出でバンウォンを後継者にすべく後押しする。チョン・ドジョンの後を追うように忠言したのもミン氏。相変わらず先見の明がある。ところがチョン・ドジョンが言うバンウォンが見落としているものとは何か?

コンヤン王は、チョン・モンジュのことを「東方理学之祖」と称えたが、実在した鄭夢周も教育にも力を注いで多くの弟子を育成しこう呼ばれた。



■第6話あらすじ※豆知識
チョン・モンジュ圃隠チョン・モンジュ豪雨で増水した川に足止めされたチョン・ドジョンとバンウォン。宿でチョン・ドジョンはチョン・モンジュが持つ力の大きさを話し、彼がどう出ようがイ・ソンゲは決してチョン・モンジュを殺さず、何とか味方に付けようとするはずと教える。

雨がやみバンウォンたちが清州獄に到着したとき、すでにチョン・モンジュが王命を持って罪人たちを釈放していた。チョン・モンジュとチョン・ドジョンは互いを罵り合い、友は敵となる。

ミン氏は弟たちに王宮の動きとチョン・モンジュの側近たちを調べさせ、何か手伝いたいというイ・ファサン(テ・ヒョンホ)には巷の人々の情報収集を頼む。

チョン・ドジョンは訪ねてきたイ・ソンゲに、チョン・モンジュをどうするのかと問い、イ・ソンゲは「彼が戻って来るようにしてみせる」と答え、自分にはどうしてもチョン・ドジョンとチョン・モンジュの協力が必要だと彼を諦めない。だが、その頃チョン・モンジュはチョン・ドジョンを弾劾する上訴文を準備していた。義弟たちからこの情報をいち早く耳にしたバンウォンは、チョン・モンジュの屋敷を訪ね、上訴文の取り下げを頼む。だがチョン・モンジュは「チョン・ドジョンを罪なき者を犠牲にする化け物」と呼び、「大義の前には犠牲は仕方ない」というバンウォンに、「正しい道でなければ行くべきではない」と、聞く耳を持たない。

朝廷で、チョン・ドジョンを弾劾する上訴文が読み上げられ、コンヤン王を王にした功で極刑は免れ流刑となる。チョン・ドジョンを助けないイ・ソンゲを非難する声が上がる。チョン・モンジュはイ・ソンゲに、チョン・ドジョンは故郷に送られ二度と朝廷には戻れないと伝える。そして「再び高麗の忠臣に戻れる機会を与えるので冷静に考えるように」と、警告して立ち去る。

罪人として移送檻で運ばれるチョン・ドジョンと並んで歩くイ・ソンゲ。助けられなかったことを謝り、「信じてください」と言うイ・ソンゲに、「信じるしかないですから」と返すチョン・ドジョン。一方、チョン・ドジョンを涙で見送ったバンウォンは帰宅して、チョン・モンジュを放ってはおけないという。妻ミン氏は心配そうに夫を見つめ、早まることのないようにと忠告するが…。

そんな中、第一夫人ハン氏の危篤が伝えられバンウォンら兄弟は抱川(ポチョン)へ急ぐ。だがハン氏は息子たちの到着を待たずにこの世を去る。イ・ソンゲは泣き続ける息子たちに、供養が済んだら元の生活に戻れと話し、唯一学識のあるバンウォンには3年喪に服して墓守して欲しいと頼む。カン氏は、イ・ソンゲにはバンウォンの力が必要だと反対するが、イ・ソンゲは考えを変えない。そんな父にバンウォンは、墓守をする代わりにチョン・モンジュへの未練を捨ててほしいと願うが、イ・ソンゲはこれも聞き入れない。

三年喪に服しているバンウォンの元にチョン・モンジュが弔問に訪れる。チョン・モンジュは故人を偲び、母を想って大粒の涙を流すバンウォンを抱きしめ、慰める。その夜、小屋でチョン・モンジュが眠るのを確認したバンウォンは短刀を振り上げ…。

■第6話見どころ
保守派のチョン・モンジュと革新派のチョン・ドジョン。イ・ソンゲは2人の友を両輪にし、腐敗した高麗を正すために改革を決意した。だが一人は敵となってもう一人を排除…。それでもチョン・モンジュへの未練を捨てないイ・ソンゲ。彼にとってチョン・モンジュは友であり人生の師であり、命のように大切にしている人物なのだ。また宿でチョン・ドジョンがバンウォンに、「これまでの邪魔者が石ころだとしたら、チョン・モンジュは巨大な岩なのだ」と教えている。イ・ソンゲのチョン・モンジュへの思いとその大物ぶりを知っているからこそチョン・ドジョンは焦ったのだ。だが雨は味方してくれなかった。そして、移送檻に並んで歩くイ・ソンゲに「自分はイ・ソンゲに頼るしかない軟弱な革命家だ」と卑下するチョン・ドジョン。その言葉に、チョン・モンジュを捨てないイ・ソンゲへの精いっぱいの皮肉のようにも聞こえる。

ところで、時代劇は台詞の中で呼び名や通称“号”で呼ぶことが多く、誰のことかわからなくなる。チョン・モンジュは圃隠(ポウン)で、チョン・ドジョンは三峰(サムボン)。巷では同じ姓の二人を“大きいチョン”、“小さいチョン”と呼んでいる。

父から三年喪を命じられたバンウォン。この先、バンウォンが勝手な行動をさせないためのイ・ソンゲの作戦のようにも思えるが、心配の種が向こうからやってきた。果たしてバンウォンはこの場で恩師を手に掛けるのか?

※この記事は2022年KNTVでの放送にあわせて紹介したものです。

日本初放送 10月9日(日)スタート
毎週日 20:00~22:10 ※2話連続放送
再放送 毎週土 11:30~13:40 ※2話連続放送
※1話先行放送 9月28日(水)後9:15~10:30

※主演チュ・サンウクの独占インタビュー番組「太宗イ・バンウォン」インタビューSPを日本初放送。
 10月6日(木) 22:00~22:30
 再放送 10月10日(月・祝) 5:30~6:00ほか

KNTV「太宗イ・バンウォン(原題)」番組サイト

kandoratop【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】



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