10月23日「霊媒探偵・城塚翡翠」（日本テレビ、日曜夜10時30分）第2話「Grimoire」が放送され、霊視能力を持つ翡翠（清原果耶）の孤独を香月（瀬戸康史）が助けた。30日に放送される第3話「Scarf」では、翡翠と仲良くなった女子高生が殺される。予告動画は番組公式サイトで公開されている。

「霊媒探偵・城塚翡翠」は、相沢沙呼原作の大ヒット小説「medium 霊媒探偵城塚翡翠」（講談社文庫）を清原果耶主演でドラマ化した作品。



第2話では、霊を見ることができるという力を持っているが故にずっと孤独な人生を歩んできた翡翠のさみしさが十分に感じられた。学校でも仲間外れにされ、自分の周りには「死」のにおいがあるといって控えめな生活を送る。清原果耶が孤独な心を持ちながら、それでも周りの人の役に立ちたいと願う心情をよく表現していた。

第2話ではぐっと接近した香月（瀬戸康史）と翡翠の関係も描かれた。バーベキューで知り合った新谷（筧美和子）とLINEを交換し、一緒に食事をしてお酒を飲む楽しさを知った翡翠のことを最もよく理解している香月となら、今までよりもより近い関係になってゆくだろう。

ドラマは「全てが伏線」として展開している。各話で最後の事件に繋がってゆくと思われるが、その最後の事件は翡翠が襲われるようだ。第2話のラストでも、翡翠が縛られ、香月に救いを求めるシーンで終わっている。各話のなにが伏線になっているのかを予想しながら見るのも楽しい。

10月30日に放送される第3話は女子高が舞台となる。當真あみ、長澤樹、並木彩華がゲスト出演する。翡翠も高校に潜入するため、清原果耶がセーラー服で登場する。霊媒探偵としての雰囲気とは全く違うセーラー服での登場だ。シャボン玉で遊ぶ姿は無邪気そのものだ。いつもと違う翡翠の姿にも注目が集まる。

■前回：第2話ネタバレあらすじ
香月（瀬戸康史）と親交のある大御所推理作家・黒越（阪田マサノブ）の別荘で起きるという心霊現象を調べることになった翡翠（清原果耶）。その別荘“水鏡荘”は歴代の主を次々と不幸が襲った縁起の悪い建物だ。屋敷の中にある鏡に、青い目の見知らぬ白人女性が映っていたという証言が相次いでいた。

集まったのは黒越と、大学時代に黒越のゼミ生だった新谷（筧美和子）、黒越の弟子で作家の別所（入江甚儀）、編集者の有本（谷田部俊）たち。翡翠は、年の近い新谷と距離を縮め、千和崎（小芝風花）以外の人と初めて連絡先を交換できたことに喜びを感じる。初めてできた普通の友人だ。一緒に食事をして、お酒をのみ、LINEでスタンプを送り合うというだけのことだが、ずっと孤独だった翡翠にはこの上ない幸せをもたらせた。

翡翠と香月は居間で、心霊現象がでるのを待っていた。しかし、翡翠は夜中の12時少し前、ほんのすこし眠ってしまう。その時、香月は鏡に映る若い女性を見た。

翌朝、黒越が遺体で発見された。鐘場警部（及川光博）によると、死亡推定時刻の間に黒越の部屋に出入りした可能性があるのは、新谷と別所、有本の三人だけだ。屋敷の作りから、今を通らないと殺人は犯せない。翡翠と香月が見たのは0時頃通りかかった有本、1時半頃通りかかった別所、その15分後に新谷が通った。警察は新谷に容疑をかけた。新谷の指紋が黒越のパソコンから見つかったのだ。さらに新谷と黒越は付き合っていて、別れたがっている新谷を黒越が写真で脅していたのだ。動機も証拠もあり逮捕状の請求が行われた。

しかし、翡翠は新谷からは犯人の「匂い」は感じられないという。別所はトイレから戻ってきたときに「匂い」が変わったといい、別所が犯人のようだと話した。しかし証拠は何もない。翡翠の必死の願いに香月は鐘場に逮捕を待ってくれるように頼む。鐘場は1時間で証拠が見つからなければ逮捕されるという。香月と翡翠は証拠を探し始める。翡翠は新谷を助けたいと思い、自分に霊を憑依させることにする。しかし、霊はおりてこなかった。

翡翠は香月に3人の夢を見たという。やってきてすぐに見えなくなった有本、やってくると接近して顔を覗き込み、翡翠の顔を触った別所、やってきて一回は見えなくなったもののもう一度現れてから消えていった新谷という夢だ。とりとめのない夢だと思っていたが、香月はそれは事実なのではと思い、推理を始めた。

数日後、逮捕された別所は素直に供述に応じているという。翡翠と千和埼（小芝風花）に香月は謎を解いて見せた。翡翠が見た夢を「鏡」から見えた光景と考えたのだ。最初に来た有本は鏡がついているキャビネットを開けてそのままで去ってゆく。続いてやってきた別所は自分の顔に返り血がついていないかを確認するために顔を近づけてみた。さらに鏡を触ったときに血がついてしまったので、それを熱心にふき取った。最後にやってきた新谷はキャビネットを開けて、手を洗ってから扉を閉じた。このときに新谷の指紋がついた。つまり、新谷はなにもしていないので指紋を付けたことになる。有本と別所の二人に絞られるが、黒越のパソコンのパスワードロックの間隔が1時間なことを考えると、別所が1時半過ぎに殺した後、新谷が黒越の部屋に行って画像を消した。間隔が1時間以上ある有本ではその推理は成り立たなかった。別所はアイデアを黒越に使われたことを抗議したが、才能がないとののしられて激高して犯行に及んだのだ。

推理を聞いて納得した翡翠は新谷とたまに連絡を取っていると嬉しそうに話す。しかし、あまり仲良くなると新谷が不幸になってしまうと目を伏せる。そんな翡翠をみた香月はLINEを交換した。

連続殺人がまた発生し、鐘場警部（及川光博）たちは現場に行っていた。そのころ、香月はうたたねをしていたところ「助けて」という声で目が覚めた。

■第3話あらすじ
千和埼（小芝風花）と共に香月（瀬戸康史）のサイン会を訪れた翡翠（清原果耶）は女子高校生・藤間菜月（當真あみ）と出会う。菜月が通う高校では、写真部の女子生徒二人が相次いで絞殺されていた。菜月は香月に事件の解決を依頼してきたのだ。

香月と捜査一課の刑事・蝦名（須賀健太）と共に現場を回る翡翠。二件目の廃工場の現場で、被害者の霊が突然翡翠に“降霊”する。「先輩」とつぶやく。

二人の被害者と接点があり、かつ“先輩”であるのは3年生の蓮見綾子はだけだ。さらに、図書委員の藁科琴音（長澤樹）は、被害者の一人が綾子に好意を抱いていたと証言する。しかし、翡翠の“霊視”では、綾子から殺人の罪悪感を感じとることはできない。

そんな中、なんと新たな事件が起きてしまう……。事件の急展開に鐘場警部（及川光博）と天子（田中道子）も駆り出される中、香月は翡翠と一緒に闘うことを誓う。香月の名推理が走り出す。だが、その間にも、シリアルキラーは次の獲物を狙っていた！

日本テレビ　10月スタート日曜ドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」。出演：清原果耶、瀬戸康史、小芝風花、及川光博、田中道子、ほか。番組公式Twitterアカウントは「@hisui_ntv」。

◇日本テレビ「霊媒探偵・城塚翡翠」番組公式サイト
◇日テレドラマ公式チャンネル「霊媒探偵・城塚翡翠」

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