「鎌倉殿の13人」第43話で寛一郎演じる公曉が帰還、鎌倉殿の座を狙う!第42話ネタバレあらすじと予告

2022年11月07日10時46分ドラマ
©NHK

11月6日(日)に放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)第42話「夢のゆくえ」で“政子”小池栄子と“泰時”坂口健太郎が覚醒した。11月日13(日)放送の第43話「資格と死角」次期鎌倉殿を巡り鎌倉が再び荒れる!予告動画は番組公式サイトで公開、NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中だ。



11月6日放送の第42話では頼朝の作った鎌倉を源氏の手に戻したい実朝(柿澤勇人)だが、執権となった北条義時(小栗旬)に対抗するため朝廷と手を結ぶも、威光を示すための船造りは失敗に終わり、人心を掴むこともできず、思いが空回りする姿が描かれた。一方で、久々の登場となった丹波局(鈴木京香)から覚悟を決めるよう叱咤激励を受けた政子(小池英kお)が覚醒。「いい加減覚悟を決めるのです。人並の人生など望んではなりません。」という言葉で悩む実朝に朝廷から養子をもらうという提案をして周囲を驚かせた。

少しずつ“尼将軍”への変化を見せる政子と共に、泰時(坂口健太郎)もまた時期執権への片鱗を覗かせた。父・義時と実朝の間を行ったり来たりしながら、鎌倉にとって最善の道は何か、朝廷の罠にかからないよう慎重に事を運びつつ、実朝の思いを汲んだ提案をして信頼を得ていく。実朝を支える母の強さを見せる政子と、それを阻む義時。さらにそんな父と対抗しようとする泰時の対立構造が出来上がったシーンではドボルザークの『新世界』がバックにかかり、新たな戦いの火蓋が切って落とされた。

そして11月13日の第43話では、京から公曉(寛一郎)が京から修行を終え戻って来て、鎌倉殿に立候補する。公曉と言えば、頼家の忘れ形見で乳母夫は三浦義村(山本耕史)だ。有力御家人が義時によって葬られた今、虎視眈々と権力の座を狙う義村にチャンスが巡って来るか。次期鎌倉殿を巡り、上皇の子か、公曉か、ますます先が読めない展開となりそうだ。

■尾上松也がユーモアたっぷりの上皇を好演
第42話の冒頭、寝ている実朝がはっと気づくと目の前に観たこともない人物が。「上皇様だよ」というユニークな挨拶で始まった後鳥羽上皇の夢枕シーンで、上皇は「共に力を合わせ日の本を治めようぞ」「北条に惑わされるな」「ん~義時は食わせ物よ」と実朝に迫り姿を消した。第3回に登場した大泉洋演じる頼朝と西田敏行による“夢枕コント”を彷彿とさせる演出に視聴者たちから「まさか終盤で上皇(尾上松也)が法皇(西田敏行)の夢枕コントを引き継ぐとは 」「これは朝廷のお家芸なの?」と注目が集まった。

この“夢枕”シーンを撮るにあたり、上皇を演じる尾上松也は、あくまで実朝がイメージする上皇として登場したので、いつもよりニヒルに演じたと番組公式Twitterのインタビューで明かしている。また、実朝役の柿澤勇人とは以前舞台の仕事を一緒にしたことからプライベートでも仲が良いという尾上松也。京と鎌倉では一緒に撮るシーンが少ない分、「久しぶりに柿澤くんと一緒に仕事が出来たのが楽しかった」と語り、仲の良さを伺わせた。

面白さの中にも、侮れない雰囲気を漂わせる後鳥羽上皇をユーモアたっぷりに演じる尾上松也。今後、“目の上のたんこぶ”でもある北条と対峙する最大の敵となっていく後鳥羽上皇の言動からも目が離せない。

■前回(第42話)ネタバレあらすじ
鎌倉を自らの手に取り戻すため、泰時を側に置き、義時に対抗する覚悟を固めた実朝。一方、義時はのえ(菊地凛子)の勧めもあり執権を名乗ることにした。そんな中、京から源仲章(生田斗真)が宗から来た客人、陳和卿(テイ龍進)と共に鎌倉に戻って来た。陳和卿は東大寺の仏像を再建した人物。実朝を見ると前世で実朝が宋の国で長老をしており、陳和卿はそこの門弟だったと言って泣き出した。この光景を夢で見ていた実朝は驚き、自らつける夢日記を仲章に見せた。そして、陳和卿は夢で実朝に話した通り、大きな船を作って宋との交易を結ぶことを提案した。聖徳大使も、かつて遣隋使を送っていたこともあり、実朝はこの話に心を奪われ、すぐに大きな船を作るように命じるのだった。

しかし、御家人たちにとって負担がかかる造船業に、義時の顔は曇る。それだけ大きな船を作れば鎌倉殿の力を示すことになり、北条にとっては厄介だと考えていた。一方、泰時は陳和卿に不審なところがあると義時に相談する。陳和卿は鎌倉殿の夢を当て信頼を得たが、事前に何者かが夢日記を見て、それを陳和卿に話していたとすれば、これは容易に出来ること。そしてそれが出来る人物は源仲章だった。船造りには京の者たちが糸を引いている。義時は知らせてくれた泰時に礼を言い、京の工作に苛立ちを覚えた。そして陳和卿の見張り役として、八田知家(市原隼人)に船造りの手伝いを依頼した。

これ以上、朝廷の言いなりになっては政がうまく行かないと考えた義時は、政子に会いに行き、この先の政は宿老で進めていきたいと進言する。このままでは鎌倉殿は御家人からの信頼を得られず頼家と同じ道を辿ることになる。政子は、義時の言うことを聞かなければ実朝は頼家のようになるのかと痛烈な皮肉で返したが、義時に反対することはなかった。そして、実朝を囲んで造船について話し合いが行われた。時房(瀬戸康史)から御家人たちから不満が上がり、船造り中止の意見が出た。義時からも上皇にそそのかされて作る船など必要ないと厳しい言葉で援護する。実朝は政子に意見を求めるも、理解を得られることはできなかった。

皆に反対され、実朝が船造りを諦めようとした時、泰時がそこに割って入り、船に尽力した者たちの名を刻むよう提案した。そうすれば船は鎌倉殿と御家人の船になり、絆は強くなるはず。三善康信の援護もあり、政子は船造りの結論を先延ばしにすることにした。そして、大江広元(栗原英雄)に意見を求めるが、大江は頼朝に代わり政子が鎌倉を引っ張っていくべきと言われてしまい、政子は自分の決断に腹をくくり、船は継続することを決定する。そんなある晩、時房は従者と共に陳和卿の部屋に忍び込み、こっそり船の設計図に何か書き込んでいた。

建保五5年(1217年)4月17日、船は完成し、実朝や義時、政子らが観覧席で船が進水するところを見守る中、事件が発生した。支えを外しコロに乗せようとしたところ、船が浜にめり込んでしまい、身動きがとれなくなったのだ。陳和卿が数値を見ると、大幅に値が違うことが判明。呆然とする実朝に、政子はこんなことで諦めてはいけないと奮い立たせた。そして、政子は外から養子をとり、実朝を大御所になる案を持ち出す。

実朝は義時や時房、泰時の前でこのことを発表すると、義時は頼朝からの決まりで「鎌倉殿は源氏の嫡流でなければならない」と強く反対された。しかし、実朝はそんな決まりごとは文書に残っておらず、朝廷の血筋で高貴な方を養子にもらうとまで言い出し、義時を困惑させた。懸命に食い下がるも、政子は鎌倉殿の好きなようにするよう言われ、義時は自分の知らないところで全て決まっていたことを思い知らされた。そして実朝の養子の話は仲章によってすぐに上皇に伝えられた。

6年ぶりに、公曉が京から戻って来た。それから泰時が土産を持って伊豆に隠居した時政(坂東彌十郎)を訪ねた。泰時がやって来たことを喜ぶ時政。りくは時政を置いて京に戻ったが、代わりに世話をするサツキ(磯山さやか)という女性の姿があった。「昔から女子には苦労しない」と笑いながら冗談を言っていた時政も、この後、78年の生涯を閉じだ。鎌倉を追われてから10年後のことだった。

■第43話「資格と死角」あらすじ
源実朝に嫡男が誕生せず、後継者問題がくすぶる鎌倉。そこに修行を終えた公曉が6年ぶりに帰還する。その胸には鎌倉殿となることへの強い意思を宿しており、乳母夫である三浦義村と共謀する。一方、義時と実衣も実朝の言動に不満を抱き、思案を巡らせる。そんな中、実朝の相談相手として後鳥羽上皇の返事が届くのだが・・・。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第43話は11月13日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/坂口健太郎/山本耕史/菊地凛子/小池栄子ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kamakura13」。第43話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

【大河ドラマ】【「鎌倉殿の13人」関連記事】

【2022年秋ドラマ一覧】