宮崎駿・細田守ら日本のアニメーション映画監督から受けた影響とは?『ミューン』監督インタビュー映像&本編PV解禁!

2022年11月16日10時00分アニメ

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は、世界屈指のアニメーション大国であるフランスから誕生したファンタジー・アニメーションの傑作『ミューン 月の守護者の伝説』リリースを記念してアレクサンドル・ヘボヤン、ブノワ・フィリポン両監督のインタビュー映像と本編プレビューを公開した。



anime本日発売する『ミューン 月の守護者の伝説』は、太陽と月が同時に存在する不思議な世界を舞台に、“月の守護者”に選ばれたミューンが仲間と共に困難に立ち向かう勇気と成長の冒険物語。アニメーションの最高峰の映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭にてクリスタル賞(グランプリ)にノミネート、東京アニメアワードフェスティバル(TAAF2015)では優秀賞を受賞している。

anime 日本は2Dセルルックアニメーション量産大国である。本作の作画は3DCGがメインであるが、夢のシーンは2Dセルルックの手描きで制作されている。手描きパートのみ、ゴブラン出身のアニメーターが集うスタジオ「ラ・カシェット」に外注されたという。また、キャラクターデザインも目鼻のパーツの凹凸を陰影でボカすだけでなく、わざわざ手描き風の輪郭線を残して表現している。背景美術も写実そのものでなく、平面的で樹木の葉も厚みが強調されていない。これらは、フランス・アニメーション界の巨匠ミシェル・オスロ監督作品の半立体画風と、日本の2Dセルルックを融合させたものと言える。

animeインタビューでアレクサンドル・ヘボヤン監督は、登場人物の目線で語るような独特な表現に感銘し、日本のアニメーションから多くのインスピレーションを受けていると語る。特に宮崎監督作品に影響を受け、「月と太陽の神殿を見つける場面など、スペクタクル性を持たせたいシーンでは何度も参考にした」とのこと。また細田監督作品からは「人物たちがいつも溌剌としているところ」など、登場人物の表現方法を参考にし、本作のヒロインのグリムのデザインと表情の作画については、『おおかみこどもの雨と雪』(12)をかなり参考にしたと語っている。

anime一方、監督/脚本を手掛けたブノワ・フィリポンも、一日に何度も「宮崎」と口にするほど、宮崎監督の作品に影響を受け、さらに、作品について「人物もシチュエーションも信じられないほど豊かで、フランス人では理解できない文化が描かれていても、作品に魅せられ驚嘆している」と言い、同時に「映画には一つか二つは偉大なアイディアがあるが、宮崎の作品には50以上もある」と絶賛。宮崎作品を意識し、各場面、美術、グラフィックなど、多くの情報を盛り込むことを意識していたと振り返っている。



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