「鎌倉殿の13人」“仲章”生田斗真のヒール役にはまり役の声!第45話で実朝暗殺か?第44話ネタバレ

2022年11月21日12時03分ドラマ
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11月20日(日)に放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)第44話「審判の日」で11月27日(日)放送の第45話「八幡宮の階段」鎌倉最大のクーデター、標的は小栗旬?予告動画は番組公式サイトで公開、NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中。



11月20日放送の第44話では、右大臣昇進に向け祝賀ムードの鎌倉で北条に恨みを持つ公曉(寛一郎)が実朝襲撃を画策。父・頼家を殺され、日陰の道を生きて来た母を思い悔しさをあらわにする公曉を寛一郎が好演した。鎌倉殿として苦悩してきた実朝、鎌倉殿になる夢を摘まれた挙句、実は父を北条に殺された悲しみを味わった公曉。それぞれの苦しみが辛さを増す回となった。

一方、義時(小栗旬)は朝廷と鎌倉の橋渡しをして大きな態度をとってくる源仲章(生田斗真)に刺客・トウ(山本千尋)を送り込むが暗殺に失敗する。パワーゲームの上がりを目前に浮足立つヒール役を生田斗真が円熟した演技で魅了し「生田斗真、悪役が似合うね~」「煽りダークキャラとして覚醒した生田斗真に驚いた」「むかつくけどいい顔!」などSNSで話題を呼んだ。

そして11月27日の第45話では、鶴岡八幡宮の大階段で鎌倉最大のクーデターとも言われる実朝暗殺が描かれる。第44話のラスト、泰時(坂口健太郎)が公曉の狙いは実朝だけではなく、父・義時であることが発覚。夢に見た白犬のお告げで不吉な予感を抱える義時が、この難局をどう乗り切るか。そして、武装しながら局面を見極めようとする三浦義村(山本耕史)のしたたかな処世術は吉と出るか、凶と出るか。それぞれの思惑が混ざり合う次週は見逃せない。

■義時と戌神将
北条義時が十二神将の戌神の夢を見たことから建立された大倉薬師堂。現在の覚園寺のはじまりとされているが、当時は民の負担になることが理由で建立にあたり周囲から反対されたが、義時が資材を投げうって建てられたと伝えられている。吾妻鏡によると、建保6年(1218年)、父・頼朝の右近衛大将を超えて、左近衛大将となった実朝の鶴岡八幡宮参拝に従った義時が、その晩に薬師如来に付き従う十二神将のうち、戌神将が現われ、「今年の将軍の参拝は無事であったが、来年の拝賀の日は気をつけるように」とお告げがあったとされている。

十二神将とは薬師如来を守るいわばガードマン的存在。そんな戌神から危ないと言われれば、信心深くなくてもその意味を考えてしまう。この北条義時の戌神将伝説で知られている覚園寺。運慶が製作した十二神将は長い歴史の中で失われてしまったが、その系統であるレプリカが鎌倉国宝館にある。義時が祈りを捧げた像たちに思いを馳せながら訪れてみるのもいいかもしれない。

■前回(第44話)ネタバレあらすじ
実朝が右大臣に昇進に沸き立つ北条家。運慶(相島一之)が十二神将のうち、犬の神である戌神が届けられる中、義時は半年前に夢に出て来た白い犬に胸騒ぎを覚えていた。一方、公曉は三浦義村と共に実朝暗殺計画を進める。公曉は北条が頼家を暗殺したことや、実朝が鎌倉殿になった経緯から本来誰が鎌倉殿にふさわしいかを示そうとしていた。祝賀ムードの鎌倉で実朝を討てば御家人の気持ちは離れていくと思う義村だったが、打倒北条を掲げれば御家人たちはついてくると踏んでいた。

建保7年(1219年)1月27日、京から親王を迎えるにあたり政子(小池栄子)や実衣(宮澤エマ)が実朝の出世を喜ぶ一方、泰時らは警護を強固なものにするべく準備を進めていた。仲章がのえ(菊地凛子)に近づき北条のことに探りを入れるが、のえはそれをうまくかわす。そんな中、泰時は公曉と三浦に怪しい動きをしていることに胸騒ぎを覚え義時に報告した。義時が義村に暗殺計画について問い詰めるが、そんなことはないと否定。しかし、義村と長い付き合いの義時は義村が嘘をつく時の仕草を見落としはしなかった。

仲章に警護を強固にするよう依頼しても、聞く耳を持ってもらえず、さらに実朝が鎌倉を捨て京へ上る意向であることを知った義時は驚愕する。大江広元(栗原英雄)は鎌倉を乗っ取ろうとする仲章を殺すよう義時を説き、義時からトウに仲章暗殺の命が下る。三浦館では武装した兵が集まる中、泰時から三浦勢は祝典に参加しないで欲しいと言われ、義村は自分たちの計画を義時に感づかれたと知り、暗殺計画を中止するよう公曉の元に使いを出した。

絶好の機会を逃したくない公曉だったが、母・つつじ(北香耶)から「命を危うくしてはならない」と諭され憤りを感じる。実朝は泰時から公曉が拝賀式を襲撃しようとしていることを聞かされても武装しようとはしなかった。実朝に愛想がつきた義時は時房(瀬戸康史)だけに公曉が実朝を襲撃していることを、仲章を殺すことなどを打ち明ける。一方、実朝は公曉がなぜ自分に恨みを持つのか理解できず、三善康信(小林隆)から北条が頼家を殺したことを聞かされ驚がくし、すぐに政子に会いに行きなぜ頼家を殺したのか問い詰めたが政子も北条が生き残る道はこれしかなかったと泣いて弁明した。

真実を知った実朝は八幡宮に向かい公曉に頭を下げ謝罪した。しかし公曉は実朝の気持ちを受け入れることはできず、今までの鬱憤を吐き出した。今更拝賀式を取りやめにすることはできない実朝だったが、公曉と手を組み、北条に裁きを下そうと持ち掛ける。その時は納得した素振りを見せる公曉だったが、実朝のことを信じることはできなかった。

そしてついに拝賀式が執り行われる。太刀持ち役の義時が刀を手にした時、殺したはずの仲章が姿を現した。トウが暗殺に失敗したのだ。その頃、三浦館では公曉が実朝襲撃した際にはすぐに参戦できるよう臨戦態勢を取り、参籠しているはずの公曉は姿を消していた。公曉の部屋には図面が残っていて、暗殺を狙っているのは実朝と義時であることに泰時が気づく。そして既に公曉は八幡宮の階段の脇、銀杏の陰に身を潜めていた。



■第45話「八幡宮の階段」あらすじ
京から大納言ら公卿を招き、鶴岡八幡宮で盛大に実朝の右大臣拝賀式が執り行われる。泰時が警固する中、門弟らと共に木の陰に身を潜めている公曉。そして三浦義村は御家人の中に交じり状況を静観していた。方や今後の鎌倉と自身の命運を賭け儀式を見守る泰時と時房。そして牡丹雪が降り積もる中、式を終えて楼門から出て来た実朝と公卿と源仲章が迎えて整列するが・・・。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第45話は11月27日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/坂口健太郎/山本耕史/菊地凛子/小池栄子ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kamakura13」。第45話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

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