長谷川穂積WBC世界タイトルマッチのダイジェスト動画-第2日テレ

2010年05月01日11時31分スポーツ
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4月30日に日本武道館で行われた長谷川穂積(29)の11度目となる防衛戦のダイジェスト動画が公開されている。この日の試合は長谷川のWBC世界バンタム級タイトルマッチと、西岡利晃(33)によるWBC世界スーパーバンダム級タイトルマッチのダブルタイトルという事で、試合前からボクシングファンを中心に大きな注目を集めていた。ことに長谷川の防衛戦は、国内ジム出身者の連続防衛記録では具志堅用高の13回に継ぐ歴代2位となっており、その記録更新に期待が掛かっているものであった。ところが試合結果は第4ラウンドでまさかのTKO負けという結果に終わり、防衛記録を伸ばす事は叶わなかった。

この動画は、長谷川とWBOバンタム級チャンピオンのフェルナンド・モンティエルの世界タイトルマッチが1分37秒のハイライトとなっているものである。
第4ラウンド、長谷川が決定打を入れようと溜めに入ったわずかの瞬間、モンティエルに入り込まれてカウンターを受けてしまう。その一瞬の空白で相手によって時間と空間を掌握された長谷川は、ガードをする間も無く左のフックを致命的に貰ってしまう。ロープを掴んで身動きも取れないままでも膝を着くことはせずに耐えたものの、その後数秒で試合は終わりを告げてしまった。そしてこの一瞬でWBCの歴史も変わってしまうこととなった。
ボクシングで有利なのは、自分の正面に側面を向けた相手が入る事である。この状態によって、相手からの致命的な攻撃は封じる事が出来るうえに自分はどんな攻撃も可能になる。一方、不運にも相手の正面に入ってしまった場合の選択肢は二つしか無い。ガードで凌ぐか、体重の乗らない引き手での攻撃かに限られてしまう。選択権は即ち主導権なので、相手の動きを封じるのが重要になってくる。空間と時間の支配、そして瞬きよりも速い判断力が勝利の鍵となるが、それをこの試合で長谷川が手にすることは出来なかった。
選手がリングに上がる為に費やした時間は計り知れない程であり、人生全てを捧げているボクサーは数多く存在する。そしてその檜舞台を支えている人々はそれ以上に存在している。多くの想いが渦巻く四角いリングに、瞬き一つ程の出来事で人生が変わってしまうボクシング。だからこそ人々は浪漫を感じるのだろう。

現在、日テレのスポーツ動画を配信する「日テレッス」のコーナーでは、「王者 長谷川穗積、10度の防衛戦の軌跡」の動画がアクセス数を伸ばしている。これも、人々が長谷川の偉業を称えている証といえるだろう。
長谷川の11度目の防衛戦ダイジェスト動画は、第2日テレの「日テレッス!」のコーナーで視聴出来る。


WBC世界バンタム級タイトルマッチ 長谷川穂積vsフェルナンド・モンティエル の詳細