指定交流「第22回かしわ記念(JpnI)」枠順決定、当日生中継!
指定交流「第22回かしわ記念(JpnI)」(1600m、5月5日、船橋)の枠順が発表された。ゴールデンウィークの重賞3連戦の最終戦となるJpnI。
出走馬14頭の内訳は、南関東6頭、JRA5頭、他地区3頭となっている。JRAも南関東も強豪がそろいJpnIらしい一戦となった。
JRAのエスポワールシチーは、ダートからオールウェザーに変わった「ドバイワールドカップ」(オールウェザー2000m、メイダン)には目もくれず、「フェブラリーステークス(GI)」(1600m、東京)0.4秒差1着後は、このレース1本に的を絞ってきた。「帝王賞(JpnI)」(2000m、大井)という大目標があるにせよ、ここも万全の態勢で臨んでくるはず。重賞5連勝中、GI、JpnI4連勝中、ディフェンディングチャンピオンとあれば、負けられないレースになる。
JRAのサクセスブロッケンは、2走前の「東京大賞典(JpnI)」(2000m、大井)でヴァーミリアンに競り勝ってGI、JpnI3勝目を挙げて復調したものの、フェブラリーステークスではエスポワールシチーを負かしにいってテスタマッタにかわされ1.0秒差3着。対エスポワールシチーは3連敗中で、着差は0.7秒、0.8秒、1.0秒と、一向に縮まらない。ここも、2着の最右翼ではあるものの、勝ちに行く競馬をすると、足元をすくわれるおそれがある。
JRAのマコトスパルビエロは、2か月半ぶりの「ダイオライト記念(JpnII)」(2400m、船橋)こそ0.7秒差3着だったものの、続く前走の「マーチステークス(GIII)」(1800m、中山)では0.4秒差1着と力の違いを見せつけた。「ジャパンカップダート(GI)」(1800m、阪神)は1.2秒差9着と敗れているが、中位から2番手まで強引にまくったレースは無謀だった。1600mは少し短いが、上位2頭との実力差はないはず。
川崎のブルーラッドは、「戸塚記念(S3)」(2100m、川崎)、「埼玉栄冠賞(S3)」(1900m、浦和)、「浦和記念(JpnII)」(2000m、浦和)と重賞3連勝で挑んだ東京大賞典が勝ちに行って2.1秒差9着と完敗。3か月半ぶりとなった「ゆりかもめオープン」(1400m、大井)は、中位のまま2.0秒差7着と案外だった。ただ、久々を叩かれた上積みがあるし、1400mを走った経験はここに生きてくるはず。大駆けを期待したい。
JRAのアドマイヤスバルは、前走の「名古屋大賞典(JpnIII)」(1900m、名古屋)でラヴェリータに0.4秒差の2着と敗れたが、3か月半ぶりも影響した。「JBCスプリント(JpnI)」(1400m、名古屋)0.1秒差2着、「ジャパンカップダート(GI)」(1800m、阪神)0.8秒差5着の実績からも、1600mなら好走が望めるだけに、今回は本来の実力を発揮できそう。
船橋のセレンは、東京大賞典0.3秒差4着、前走のダイオライト記念0.9秒差4着など、指定交流でも着実に追い込んでくる末脚は魅力。ただ、逆に考えると、そこからもう一押しがないのもまた事実。しかも、1600mは5レースぶりで、指定交流では2000mと2400mしか経験がない。真っ向勝負はつらく、末脚勝負に徹して競り落とされた有力馬を何頭かわせるかだろう。
船橋のフリオーソは、陣営も1600mだと短いと認めているように、今は2000m以上が守備範囲。その2000m以上でも、「川崎記念(JpnI)」(2100m、川崎)でヴァーミリアンに0.1秒差2着と接戦を演じたかと思えば、ダイオライト記念では逃げて1.2秒差の5着に沈んだ。1番枠を引いた高知のポートジェネラルが逃げそうなだけに、久々に控える競馬で見せ場を作れるか。
レース当日の模様は、生中継で見ることができる。
「かしわ記念」枠順
レース当日の生中継