最終回10.6%「還魂 パート2」第10話 イ・ジェウク“ずっと本当のお前を見ていた”光・ウク&影・ヨンが互いに愛した理由

2023年01月09日09時00分ドラマ
画像出典:tvN「환혼:빛과 그림자」HPより
Netflixシリーズ『還魂2』独占配信中!

最終回は、チャン・ウク、チン・ブヨン、世子コ・ウォン、ソ・ユル、パク・ダング、チン・チョヨンたち若者がテホ国を救った!1月8日(日)tvNにて放送され、Netflixを通じて独占配信開始した韓国ドラマ「還魂」第二弾 還魂2「還魂:光と影」第10話のネタバレあらすじと見どころを紹介。

※最終回視聴率は全国9.65%と首都圏10.60%とどちらも自己最高の数字で有終の美を飾った(ニールセンコリア)。

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「還魂」は、歴史上も地図上にも存在しなかった大湖国(テホコク)を舞台にしたファンタジーロマンス。「還魂術」によって運命が歪んだ主人公たちがそれを乗り越えて成長する姿を描いた。パート2「還魂:光と影」は3年が経った後、新たに繰り広げられる術師たちの物語を描く。パート1の各話のあらすじと見どころなどは【「還魂」を2倍楽しむ】で。


■第10話(最終回)
“光”ウクと“影”ヨンの婚礼式
ウクは還魂したナクスの最期を看取るために、ブヨンを抱きしめタニャン谷のあの木の前にいた。「この木でほとんどの時間を1人と過ごしたのに、なぜ誰かが迎えに来るのを期待していたのか?」ブヨンの言葉に、「約束したから。俺を忘れていても一緒になるという約束は覚えていたのさ」とウク。2人は懐かしいタニャン谷で幸せなひと時を過ごす。恋焦がれる普通の恋人のように…。

実は、ブヨンをタニャン谷に連れてきたのは麻衣導師イ先生だった。万長会の会合の後、イ先生が待っていた。ウクが仕留める還魂人がまだ残っているからと、ウクの体から氷の石を取り出せという命令を断ったブヨン。ウクの手にかかると決めたブヨンに、イ先生はタニャン谷に行けと命じたのだ。
かつてイ先生は2人が“お坊ちゃんと侍女”だと聞いても“師匠と弟子”と知っても放っておいた。だが“捕え”“捕らわれる”関係は見て居られないと、2人の関係に“婚礼式”を上げることで終止符を打たせようとした。ウクとブヨンに婚礼とは「添い遂げると決めた2人を引き裂くことはできない」ことだと教える。

チョ・ヨンとして生まれ、刺客ナクスとなり、ムドクとして生きて今はブヨンを名乗っている。1つの名前では生きられなかった彼女は、両親がつけてくれた“チョ・ヨン”という名前で婚礼を挙げるという。“ウク”は光で“ヨン”は影。2人は定められた運命だった。イ先生立ち合いのもと2人は婚礼式を挙げ、「今から2人は夫婦だ。婚礼を挙げ、天にも告げたので末永く幸せになれ。長い人生で私が見てきた夫婦の中で一番きれいだ」とイ先生の祝福を受けた。
※光と影が名前にちなんでいることについては、副題の意味でもう少し詳しく紹介している。

約束通り、木のてっぺんにブヨンを連れてきたウク。「俺はずっと本当のお前を見ていた。ひと目で気づいた時のように。目に青い光を持ったお前を」と、4つの名前で生きた女性を愛したのだった。

鎮妖院を守ったウクとブヨン
姉ブヨンの行方を心配するチョヨンに、チン・ボギョンはウクが会いに行ったはずと教える。「ウクはチン・ムを排除し、ブヨンが傍牌を見つけ、2人が鎮妖院を守ってくれた」、ボギョンにはもう二人を引き裂く理由がなかった。

イ先生の推察
イ先生は、鎮妖院の初代院長であるチン・ソルランがウクとブヨンを見守っていると信じていた。ウクがブヨンの部屋に入れたのもソルランが結界を解いたから。さらにソルランが200年前の騒乱が収まった後も氷の石を消さなかったのは、未来に起きる争乱を予測し、ブヨンとして転生しいつか氷の石を使うまで守ったのだとも考えた。イ先生は、チン・ソルランとソ・ギョン先生の経験した争乱が再び起きるのを恐れていた。そんなイ先生の不安をボギョンは、「火の鳥は無事で、チン・ムは死んだから起きるはずはない」と信じていたが…。

チン・ソルランがウクに見せた未来
ブヨンにナクスの記憶はまだ完全には戻っていなかった。ウクが聞きたい3年前の最期の記憶。ブヨンは最期の記憶が戻ったら指輪の手つなぎで教えると約束した。それがウクに伝える最後の恋文だと。ウクはイ先生に「ソ・ギョン先生が恋文を渡さなかったのが理解不能だったが、今ならその気持ちがわかります」と伝え、イ先生は「恋文の相手はチン・ソルランだった。お前たちの恋文があの方に届けばいいが」と呟く。その直後、ウクが「チン・ソルラン」の名を口にすると、陰陽玉がウクを呼んだ。ブヨンは結界の中にいた。ウクが結界の中に入った途端、火の鳥に世が枯らされる光景を目の当たりにする。眼帯をした少女ブヨンが「その悲劇を避けたかったのに、人の愚かな欲が世を燃やすのですね」と告げて、ウクが見たのが「今後の世界の姿です」と教える。イ先生の推察通り、ソルランは世界の破滅を恐れて200年氷の石の中に残っており、ブヨンとして転生したのだった。「火の鳥を阻止できるのはあなただけ。チン・ソルランがソ・ギョンを助けて争乱を防いだように、ブヨンが表に出てあなたの手助けをします」と告げた。結界が解かれブヨンは「チン・ブヨンに会ったのか」と問い、ウクは「必ず起きる未来を見てしまった」と答える。

還魂人チン・ムの野望
王宮では、ユノに還魂したチン・ムと王と万長会が手を組んだ。火の鳥を外に出して氷の雨を降らせようとしているのだ。チン・ムはまだ十分に気が足りておらず、みんなの見る前で近寄ってきた内官の水の気を吸い取ってしまう。

このことを知った世子は、チン・ムに父上を巻き込むなど怒鳴りつけるが、父王と万長会の面々が現れ、世子は金牌を取り上げられた上、王から後継者ではないと言い渡され、監禁される。

鎮妖院が崩れる!
ウクの行方が知れず心配して鎮妖院にやってきたドジュだが、ブヨンの姿も見えない。そこに万長会が押しかけ、敬天大祭に使う法器が必要だから鎮妖院の扉を開けるよう迫る。王室の命令だというが、ボギョンは傍牌を理由に王命を断る。すると還魂人チン・ムがボギョンの首を締めあげてチョヨンに扉を開けさせる。この様子を隠れてみていたドジュは、使いの者にすぐに松林に助けを求めに行かせる。

還魂人チン・ムが火の鳥を持ち出したために鎮妖院は崩れ始める。このままでは、妖器などが逃げ出してしまう。傷を負ったボギョンはドジュの助けを借りて鎮妖院の中に入り死力を尽くして妖器たちが逃げ出すのを阻止する。だが、どんどん鎮妖院が崩れ始める。そこに知らせを聞いて駆け付けたパク・ジンがやってくる。パク・ジンの術なら鎮妖院の扉を閉めることはできる。しかし、中には愛する妻ドジュがいる。扉を閉めるとドジュは死ぬ。葛藤するジンに、ドジュが「扉を閉めて下さい。」と叫び、パク・ジンは涙を流して扉を閉める。

パク・ジンの怒り
怒りに震えるパク・ジンの前に還魂人チン・ムが現れ、パク・ジンを火の鳥の前に連れていく。「松林だけが氷の石を持っているのは不公平」と万長会がいい、王も「誰もが力が欲しい」という。「術士の名家たちで氷の石の力を分け合い、合意のもとで利用すべき」と御託を並べる。「そのために火の鳥を目覚めさせるのですか」と叫ぶパク・ジンに、「敬天大祭で雨と氷の石を手に入れた後、再び封印すればいい」と簡単に言う王。「キム・ドジュを助けたくないのか?偽善者ぶるな」という還魂人チン・ムに、「なんとしても彼女を救いたい。それでも私はお前たちを阻止して見せる。その気持ちを偽善とあざ笑うな!」そう言って万長会たちと戦う。チン・ムが火の鳥の結界を壊し、パク・ジンは壊れた結界を元に戻そうと術をかける。その時、チン・ムの剣がパク・ジンの背中を突き刺す。パク・ジンは血を吐いてその場に倒れ、あたりは火の海となる。ジンは愛しい妻ドジュの小さな指輪を小指にはめて意識を失くす。

タニャン谷からの救出
ウクが松林に戻ると3つの棺の前でみんなが号泣している。昨夜の顛末をユルから聞いたウクは、チン・ボギョン、キム・ドジュ、そしてパク・ジンの死を聞かされる。ウクは、還魂人チン・ムに渡った火の鳥は目覚めるが、3人は死んでいないと話す。「人間の欲心が作った災いは食い止めようとする人間がいれば結果を変えられる。」と言い切る。

ウクの言葉通り3人は生きていた。鎮妖院が崩れかかったとき、タニャン谷でブヨンがそれを知り、タニャン谷にも扉を作って、ブヨンとイ先生が3人を助けたのだった。「火の鳥を奪われたうえ、鎮妖院から妖器が逃げ出すのを防げなかった」と力を落とすボギョン。イ先生は「命がけでよく頑張った」と誉めてやる。ボギョンはブヨンの中のナクスは消えたかと訊ね、だからこそ神力が戻ったのだとイ先生が答える。

“光”ウンと“影”ヨンが互いに愛した理由
タニャン谷で未来を見たウクに、ブヨンは「陰陽玉は添い遂げる相手が持つ。これ以上もう持っていられない」とウクの手を握って合図し、思い出したナクスの最期の記憶を話す。「ひと目で気付いてはいけない二人だった」とブヨン。ウクは「一目で気付いたのは運命ではない。俺たちは互いの前に現れた人生を照らす光だった。その影すら抱えたまま互いを選んで愛したんだ」と語りかけ、ブヨンが「だから私たちの最後に伝えられる返事はただ1つ、愛してる」一番伝えたかった言葉を伝えてブヨンはウクの腕の中で倒れナクスの魂は消えた。ウクは涙を流してブヨンを抱きしめた。



敬天大祭を阻止せよ!
還魂人チン・ムは今夜、火の鳥を起こし敬天大祭を行うことにする。王は、明日になれば氷の石が手に入り、病弱な体から出られると歓喜する。チン・ムは、祭礼の際に邪魔が入らぬように国の防衛軍で天附官を守ってくれるよう頼む。王は了解し、無事祭礼を執り行い氷の石を持ってくるよう命じる。

ウクは世子に自分の金牌を渡す。そして「今国に必要な王は、世界が火の海になっても構わない王ではなく、それを阻止するものです」と話す。世子は「ウクの帝王星だけでなく、金牌まで奪うのだな」と呟き、「一度も高いところに登りたいと思わぬのか」と聞く。ウクは、「既に一番行きたい、高いところへ、一緒に登りたかった人と登りました。それだけで十分です」と続ける。

その後、ウクがユル、ダング、チョヨン、サンホ、そして世子に計画を話す。ウクが天附官に行き、火の鳥を目覚めさせる。驚く皆に必ず起こる未来なら、いっそ制御できる間に事をおこし、俺たちでその結果を変えよう。天の気が地と出合い水の気を成した所で、火の気に満ちた鳥を消す。そのためにも火の鳥を目覚めさせなければならないのだ。

戌の刻に敬天大祭を始めることに。軍の到着がないことにイラつく王の前に世子が現れ、帝王星を持つ者の金牌を見せ、軍の出動を止めたと告げる。そして帝王星を持つものが天附官を止めるので、不安だった王座から退くべきですと引導を渡す。ダングとサンホは天附官の術士と戦い、ユルはチン・ブヨンを守って数星台の部屋へ向かう。チョヨンは水路に置かれた火の鳥の気を強めるための土器を次々に探し出し破壊する。

祭礼が始まりチン・ムと長老会が火の鳥の卵を囲んだ時、突然火の鳥が目覚める。驚くチン・ムたちの前に姿を見せ「皆さんを手伝います」とウク。剣で床を突き、万長会全員を火で取り囲む。皆殺しにするつもりかと喚くチン・ムに、「それがお前の望む世界だろう。強者が強大な力を持ち、それを使うとどうなるか、よく見るとよい」と告げ、炎を燃えがらせる。炎の中、チン・ムは笑い声をあげながら万長会の面々とこの世を去った。

ウク VS 火の鳥
ウクは火の鳥をダングに託して敬天太湖へ向かう。火の鳥が届き、ブヨンは数星台にウクが生まれた日の星座盤を浮かべる。すると天井が開きウクの星座が空に輝く。ひときわ明るい中央の星が帝王星。火の鳥を目覚めさせて帝王星に送る。帝王星は7つの星から水の気を受け取っている。ブヨン、ユル、ダング、チョヨン、サンホ、世子、一人足りないというダングに、ユルはもう一人いると言い切る。それはいつもウクの傍にいたムドクでありナクスでもあった。敬天大湖ではウクが待ち構えていた。

ついに火の鳥が目覚めた!火の粉をまき散らしながら敬天大湖へ向かう火の鳥はウクは襲い掛かる。ウクが迎え撃ち、最後に氷の矢を打ち込み火の鳥は消えた。ブヨンはその場に倒れる。敬天大湖の底にナクスがいた。ソルランが転生した少女ブヨンは、ナクスに気を送って目覚めさせる。そして「世界を救った光。あなたに影をお返しします。影を抱えた光は決して暗闇には染まらぬでしょう」と話して、ソルランは消えナクスの魂が戻った。

一年後…
ダングとチョヨンには双子の男児が誕生し、パク・ジンとドジュ夫婦にも妊娠の兆候が…。ボギョンは鎮妖院の後継ぎとなる女児の誕生を待ち望んでいた。ソ・ギョル先生が創設した精進閣はユルが統括することに。ユルは名家の子女だけでなく、門戸を広くして優秀な人材を育てる意向だ。ブヨンに術士としての才能を見出されたスニはユノクの侍女を辞めて、精進閣に入門。ホ・ヨムとサンホはそんなユルを見守り、ユノクにも意中の人ができたようだ。世子コ・ウォンは即位し、聖君を目指してイ先生を相談相手に政務に励んでいた。あまりに熱心なために断根したのではないかとうわさが出回るほど。オ内官は相変わらずそんな王を見守っていた。王妃選びを頼んでいるブヨンの帰還を待つ王だが…。また、王はウクにも天附官の官主を頼みたくイ先生に口添えを頼む。

1年前の騒動で鎮妖院から逃げた妖器は31個。ウクとブヨン夫婦はそんな妖器を追っていた。すでに12個確保。ウクはブヨンを抱いてあの木に登るのもそろそろ終わりにしたいと思っていた。だが、ブヨンが許さない。そんな二人は今日も妖器探しの旅。さあ、夫婦で師弟のウクとブヨンの次のターゲットは猫の妖器。但しその大きさは像くらい。

■見どころ、感想
最終回はこれまで以上にハラハラドキドキの展開が続いた。特に前回ラストで棺を見せられ、人気カップルのパク・ジンとキム・ドジュのエピソード。コミカル演技の多かったユ・ジュンサンとオ・ナラの迫真の演技に号泣された方も多かったのでは?

チン・ソルランが、ブヨンとして転生したという斜め上を行く展開にも仰天させられ、結局ウクが愛したのはムドクでもありナクスでもあり、ブヨンでもあったチェ・ヨンをずっと見つめていたのだ。“光”のウクと“影”のヨンが互いを愛した理由も素敵だった。

ベテラン勢はもちろん、主演のイ・ジェウク、コ・ユンジョンらの若手の好演やアクションなど俳優陣の熱演に加え、ストーリーも素晴らしい本作。最終回は手塚治虫でおなじみの“火の鳥”とウクの対決で魅せた。この火の鳥が安っぽい映像だと一気に興ざめだが、ディズニーアニメ超えのCG、燃え上がる炎もハリウッド級の迫力の映像で楽しませてくれた。とにかく本作は映像、CG、特撮に至るまで素晴らしい。還魂したチン・ムが炎にのまれるシーンでは、前面の炎が本物というからその本気度に驚かされる。音楽もまた素敵だった。9日正午にOST(オリジナル・サウンドトラック)合本音源を発売し、17日にはアルバムを発売するそうだ。

いたるところで伏線回収も素晴らしく、パート1第1話でパク・ジンが氷の矢をナクスに射って始まったドラマを、最終回でチャン・ウクに火の鳥に氷の矢を打ち込ませるあたりしびれる演出だ。

パート1に比べてパート2は胸キュン、ラブラブシーンが満載だったが、ムドクとウクの師弟関係を懐かしむファンのために、パート2のラストでは師弟関係ものぞかせてくれた。
Twitterに、2023年度のドラマ賞の話をする気の早いファンが続出するのも納得。

伏線も多すぎで見逃しているものもたくさんあるはず。パート1とパート2を通して、もう1週してみてはいかがだろう?

「還魂2」はNetflixで全話独占配信中だ。

■キャスト
チャン・ウク役:イ・ジェウク
チン・ブヨン(ナクス)役:コ・ユンジョン
ソ・ユル役:ファン・ミンヒョン(NU’EST)
パク・ダング役:ユ・インス
チン・チョヨン役:アリン(OH MY GIRL)
世子コ・ウォン役:シン・スンホ
麻衣導師イ先生役:イム・チョル
キム・ドジュ役:オ・ナラ
パク・ジン役:ユ・ジュンサン
チン・ム役:チョ・ジェユン
チン・ボギョン役:パク・ウネ
ホ・ヨム役:イ・ドギョン
 ほか

tvN
Netflix

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