「清越坊の女たち~」ジアン・チンチン≪無形文化遺産登録の緙絲が見られるのも見どころ!≫インタビュー到着

2023年01月31日15時00分ドラマ
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大ヒット時代劇「瓔珞<エイラク>」の名プロデューサーのもと、実力派キャスト陣が結集し、配信ドラマランキング1位を獲得した「清越坊の女たち~当家主母~」でヒロインの沈翠喜(しんすいき)を務めたジアン・チンチンのオフィシャルインタビューが到着した。Youtubeにて予告動画など公開中だ。

「清越坊の女たち~当家主母~」は、清朝の伝統織物業を舞台に2人の女性が立ち向かう運命と絆を描く、感動のヒロイン大河ドラマ。



「清越坊の女たち~当家主母~」で演じたヒロイン、沈翠喜(しんすいき)はどのような人物でしょうか?
ジアン・チンチン:「当家主母(原題)」というタイトルは沈翠喜という人物を完全に要約しているといえます。彼女は一家の当主です。一家の生計を維持し、一家が経営する店舗の商売に気を配り、家族の栄誉、恥辱、盛衰も見守っていかなければなりません。また、妻であり継母であるという女性の特徴も備えています。そんな沈翠喜は豊かで多面的なキャラクターといえます。劇中で彼女は如才なく、商売をして人付き合いをし、悪の勢力と闘います。また、機織りで生きる女性たちを率いて封建社会の束縛から脱し、彼女たちが自分を見出すことができるよう導き、自身も自己実現していく、そんな人物です。

せいえつ

「清越坊の女たち~当家主母~」への出演を決めた理由は何ですか? 最初に脚本を読んでどこに魅力を感じましたか?
ジアン・チンチン:私は脚本を読んで沈翠喜に惹きつけられました。非常に得難い人物だと思ったのです。このようなキャラクターにこの年齢で出会えたことは幸いでした。私にとって演技に対する認識、生活に対する理解など各方面において一つの集大成となり得るキャラクターだったからです。
また、このドラマには新しい視点があります。時代設定は古いにもかかわらず、自立と自己発見がテーマなのです。この点が私を勇気づけ、深く感動させました。このドラマには人々を啓発する部分がたくさんあります。

沈翠喜は任家の女主人で、威厳がありますが、実際には孤独な境遇にあります。沈翠喜と当主の愛人・曽宝琴(そほうきん/ヤン・ロン)、二人の共通点と相違点とは何でしょうか?また、沈翠喜と曽宝琴の関係を描くストーリーは最大の見どころの一つですが、ご自身では彼女たちの関係について、どのような感想を持ちましたか?
ジアン・チンチン:私は沈翠喜の様々な感情にも惹きつけられました。彼女と曽宝琴は似ています。曽宝琴は鏡に映ったもう1人の沈翠喜といえるでしょう。2人には多くの相通じる点があります。おそらく沈翠喜も自分では気づいていないかもしれませんが、彼女が曽宝琴に見る執着心、恋愛における未練は2人に共通するものです。当時は社会と家族背景が家族の利益、生きる道を決めました。9歳で任家に来た沈翠喜は外の世界を知らず、任雪堂(じんせつどう/シュー・ハイチャオ)以外の男性を知らず、任雪堂を初恋のように思って結婚を望みますが、実際には愛とは何かわかっておらず、これが愛なのだと思い込んでしまいます。また、大女将をはじめ任家に恩を感じ、多くの責任と義務を背負う彼女は、これが愛であり、結婚であり、自分が果たすべきことで、人生の一部なのだと考えます。つまり、こうした沈翠喜の固い考えはいわば彼女の執着心で、曽宝琴の任雪堂への執着心と同じです。曽宝琴は感性で生きる情熱的な女性である一方、沈翠喜は理性で考える女性というだけです。その後、沈翠喜は少しずつ曽宝琴の中に自分を見つけていくことになると同時に、曽宝琴、任雪堂、魏良弓(ぎりょうきゅう/マオ・ズージュン)を通して自分を見つめ直し、自分を高め、自分を確立していき、その過程で彼らは彼女の掛け替えのない友となっていきます。

沈翠喜はなぜ魏良弓を愛したのでしょうか? 沈翠喜は魏良弓のどんなところに魅力を感じたと思われますか?劇中で一番印象に残っているシーンやセリフは何でしょうか?
ジアン・チンチン:沈翠喜と魏良弓の重要なシーンといえば、魏良弓が崑曲の「玉簪記」を歌うシーンでしょう。このシーンは人間の孤独を訴えるもので、沈翠喜が心に秘めている想いや考えが全て歌い上げられていると感じました。沈翠喜は孤独です。任家の屋敷にいても、誰も彼女を理解する人はいません。誰も彼女のような人が何を思い、何を欲し、何を必要としているのかわからず、知ろうともしません。いつも他人を思いやる彼女だからこそ、魏良弓が孤独な気持ちを歌にすると、同じ苦難を味わう人と出会ったと感じ、すぐにこの人なら自分の気持ちをわかってくれると思います。このシーンは自分で演じていても非常に気持ちが入ったところですね。飛んで火に入る夏の虫とでもいいましょうか、沈翠喜はもがき悩みながらも最後には愛をつかみにいきます。それが儚い短い夢とわかっていても、命懸けでつかみにいくのです。

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本作は緙絲(中国伝統のつづれ織り)の伝承と発展も全編にわたって描かれるテーマとなっています。撮影前に緙絲の基本的な技術を習ったとのことですが、緙絲にどのような感想を持ちましたか?
ジアン・チンチン:「清越坊の女たち~当家主母~」は全編で無形文化遺産に登録されている緙絲(中国のつづれ織り)の技術を見ることができます。ストーリーの展開とともに、緙絲という伝統工芸の非凡な魅力が紹介され、劇中では多くの貴重な緙絲作品を用いて、その精緻な美をあらゆる角度からつまびらかにしていきます。世界中の視聴者のみなさんにもこのような中国の伝統文化に注目していただければ嬉しいですし、本作が現代社会で伝統文化が伝承されていくための力となることを願っています。
緙絲に関しては私も事前に資料を調べたり、ビデオを見たりしましたし、制作チームも私たち俳優が技術を持つ先生から織り方を習う機会を設けてくれました。ですから、撮影の最後の方になると、私たちは先生の指導がなくても自分で緙絲を織れるようになっていました。でも、始めたばかりの頃はとても難しいと感じました。なぜなら左右の手で違う動きをしないといけないからです。片手で糸を通し、もう一つの手で搔きよせ、それを逆の手で繰り返し、足の動きも左右で繰り返します。最初はぎこちなかったのが、だんだんと慣れてきて、毎日撮影して毎日織っているうちに、最後には思った通りに織れるようになりました。

最後に、日本のみなさんにメッセージをお願いします。
ジアン・チンチン:このドラマにおいて私は最大限の努力を払いました。その結果は完璧とはいえないかもしれませんが、私は沈翠喜のように自分を探し求め、人生の価値を探求するプロセスを体験しました。この道のりは私が演技における突破口を探し求め、より深く演技を掘り下げる心境とシンクロしていました。
みなさんも「清越坊の女たち~当家主母~」をご覧になってより多くのことに思いを馳せていただけたら嬉しいです。本作がどうしたら自分を変えることができるのか、どうしたら自分の価値を実現できるのかについて考えるきっかけとなり、みなさんが自分の望む生活、仕事、事業、愛情を探し求め、心に秘めた本当の自分を見つけ出せるよう願っています。



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