視聴率9.6%!孤独な青年・相葉雅紀に起きた愛と奇跡の物語「ひとりぼっち -人と人をつなぐ愛の物語-」ネタバレ

相葉雅紀が辛い過去をもつ青年を好演!おにぎり屋で出会った人々との交流で心を開いてゆく!渡鬼ファミリー豪華総出演も話題に!「ひとりぼっち -人と人をつなぐ愛の物語-」TVer、Paraviにて配信中だ。
TBS「渡る世間は鬼ばかり」などの数々の名作ドラマを世に送り出してきた名プロデューサーの石井ふく子が故・橋田壽賀子に捧げた愛の物語「ひとりぼっち -人と人をつなぐ愛の物語-」が4月9日に放送された。視聴率は9.6%(ビデオリサーチ社調べ、世帯)を記録した。
孤独な青年・杉信也を演じるのは嵐の相葉雅紀。バラエティ番組の司会などでは明るく、優しい素顔を見せるが、このドラマでは中盤まで心を閉ざした青年を演じている。その杉が心を開く最大のきっかけは、亡くなった姉にそっくりな立花香(坂本冬美)が経営しているおにぎり専門店「たちばな」での人々との交流だ。さらに、そこで出会った千秋(上戸彩)の出産に立ち会ったことが杉が心を開く最大のきっかけとなった。そして、杉が自分の過去を香たちに打ち明けるシーンも話題となった。震災で亡くなった両親のこと、その後、姉と寄り添って生きていたのにその姉までもが若くしてなくなったことを涙ながらに話した。このドラマはテレビドラマではあまり使わない一連の芝居を一度で撮ってしまう長回しという手法で撮られた。このシーンも一発取りとなるためかなりの緊張が強いられたと思われる。
石井ふく子プロデュース作品だけに、橋田壽賀子に縁の深いメンバーも大勢参加することもドラマ発表時からの話題だった。杉の大学時代の友人役としてえなりかずき、「たちばな」の常連客として角野卓造、石坂浩二がナレーションを務めだ。たくさんの出番はなかったものの、中田喜子、野村真美、藤田朋子は「たちばな」の客として短い時間ながらも出演していた。
また、ドラマのラストに坂本冬美と⼀路真輝のデュエットというシーンも少し唐突ではあったが楽しめる作品となった。
■DVD&Blu-ray発売記念プレゼント実施!
2023年8月2日(水)に「ひとりぼっち -人と人をつなぐ愛の物語-」のDVD&Blu-rayが発売になることが決定した。その発売を記念して視聴者20名にプレゼントを実施する。応募は番組公式サイトからとなる。
■ネタバレあらすじ
杉信也(相葉雅紀)は水道メーター検針員として働く青年だ。信也は15歳で震災に遭い、両親も家も失い、その数年後には大好きだった姉までもが病気で急死してしまう辛い過去を抱えている。一人取り残された信也は目標を失い「自分はひとりぼっち」と心を閉ざして生きていた。実は建築士の資格も持っているのだが、1人でひっそりと生きるために検針員という仕事を選んでいた。建築士になった動機は姉と一緒に住む家を設計したかったからだ。家族と一緒の家を建てたいと思っていたのに、ひとりぼっちになり心を閉ざした。
ある日、大学時代の友⼈・川原亮太(えなりかずき)に誘われて訪れたおにぎり専門店「たちばな」で亡くなった姉にそっくりな店主・立花香(坂本冬美)と出会い、驚きを隠せない。「たちばな」には、常連の田辺則行(角野卓造)や松本逸平(仲野太賀)がいて、川原は仲良くしている。田辺は大手の会社を定年退職していて、松本は声優を目指しながらオーディションを受けている。川原の用件は、設計士を探している事務所があるので、杉に設計士として働いた方がいいのではと誘ってくれたのだった。しかし、心を閉ざしている杉はその話に耳を傾けない。
満席の「たちばな」に入ってきた妊娠中の千秋(上戸彩)が席を待っていると、杉は急いで食事を終わらせて立ち去ってゆく。
数日後、アパートの検針をしていた信也は先日「たちばな」ですれ違った千秋と偶然に再会する。千秋の家のメーターの回転がおかしいのだ。漏水している可能性を指摘して、水道局に相談するように話して帰って行った。
杉は香や従業員の聡美(⼀路真輝)に徐々に⼼を許し始めた杉は「たちばな」に通うようになる。最初の頃は全く笑顔を見せなかった杉がやっと笑うようになってきた。香はそれがれしかった。松本は今受けているオーディションが最終選考まできているといい、「これが最後のチャンス」だと意気込んでいる。そんな松本を皆が励ます。しかし、松本はオーディションに落ちてしまった。田辺は「まだまだこれからだ」というが、松本は受け入れない。仲裁に入ろうとした杉のことも「逃げてるだけだ」という。川原から杉の身の上を聞いて知っていたのだ。それを指摘された杉も帰ってしまった。
松本はバイトも声優学校もやめて故郷に戻ることにした。松本をもめたままになっている田辺がバイト先などから聞き出してきた。香はおにぎりを握って、故郷に帰る松本の元へ向かう。松本は香の心遣いがうれしく、バスの中でおにぎりを見つめて笑った。
香は杉のことも心配だったため、アパートを訪ねる。杉は風邪をこじらせて寝込んでいた。もっていったおにぎりでおかゆを作ろうとして、仏壇に飾ってあった杉の姉の写真をみて自分と似ていることに驚く。しかし、杉は自分の思い出に勝手に入り込んでいると激怒してしまう。落ち込んで帰ってきた香のことを聡美はなぐさめた。
仕事が早く終わった日、杉は千秋の家の漏水がどうなったのかを心配して訪ねてみた。すると陣痛に苦しみながら、電話をかけられないでいる千秋が倒れているのと見つける。慌てて病院と救急車に電話しながら、単身赴任で戻ってきていない千秋の夫の代わりに千秋に付き添う。救急車の中で千秋は子どもを産んだ。そのとき、杉の腕を握りしめていたのだが、杉はその「頼られている」という感覚にこれまで閉ざしていた心を解いた。
「たちばな」に行き、千秋が出産したことをつげ、これまでの態度を杉は誤る。そして、自分の生い立ちを話し始めた。震災の日、家も流され、避難所にいたので「ただいま」といえなかった。自分の大学の学費を払うために頑張ってくれた姉に「さよなら」もいえなかったと涙で語る。ひとりぼっちだと感じていた。しかし、今日、出産に立ち会ったことで、一人ではないと感じることができたという。杉は、両親と姉に「ありがとう」が言いたかったという。
「たちばな」はテレビでも紹介され、ますます来客が多くなっていた。聡美は身体の調子が悪いのだが、仕事をしていた。杉も検診の仕事が早く終わった日など店を手伝っていた。そして、田辺が病院で聡美を見かけたと香につげる。聡美は手術が必要なのだが、頑なに手術しないという。しかし、「二人で一緒のやっていきたい」という香の説得で聡美は決心した。聡美がいない間は田辺も店を手伝った。香は店を大きくしたいと設計を杉に頼む。しかし、杉はすぐには答えられない。
そんなある日、信也は「たちばな」の前をうろつく怪しい男・矢島(船越英⼀郎)を見かける。矢島は香が昔つきあっていた人だ。二人で一緒に暮して会社も経営していた。しかし矢島は裏切ったのだ。香はその後「たちばな」を作った。テレビで「たちばな」を知って矢島は見に来たのだった。二人のことを聞いた杉は帰りに矢島を見かけた。矢島は借金で首が回らなくなり、死も考えていた。そんな矢島を杉は勇気づける。そして「たちばな」に連れて行って香の作るおにぎりを食べさせた。香はお金を渡そうとしたが、矢島は受け取らなかった。
千秋は退院し、松本は故郷で働きながらナレーションの仕事をし、聡美も退院した。川原と田辺、杉、香で聡美の退院祝いをする。その場で杉は設計事務所に移り、店の設計も担当すると話し、みなで笑っておにぎりを食べた。
4月9日(日)よる9時~放送 TBS「ひとりぼっち -人と人をつなぐ愛の物語-」。出演:相葉雅紀(嵐)、上戸彩、仲野太賀、えなりかずき、角野卓造、中田喜子、野村真美、藤田朋子、小林綾子、川﨑皇輝(少年忍者/ジャニーズJr.)、深田竜生(少年忍者/ジャニーズJr.)、船越英一郎、一路真輝、坂本冬美ほか。PR動画は番組公式サイトにて公開中。
◇TBS「ひとりぼっち -人と人をつなぐ愛の物語-」番組公式サイト