最終回視聴率18.5%で自己最高!「医師チャ・ジョンスク」第16話 オム・ジョンファの成長とキム・ビョンチョルの覚醒
6月4日(日)韓国JTBCで放送した「医師チャ・ジョンスク」最終回視聴率は、ニールセンコリアによると全国有料世帯を対象に約18.54%(首都圏19.38%)を記録した。20%の壁は越えられなかったが、第12回の18.49%をわずかに上回り、自己最高記録を樹立した。Netflixでも独占配信開始した第16話のネタバレあらすじと見どころ、感想などを紹介しよう。
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これにより、「医師チャ・ジョンスク」の視聴率はJTBC史上4位となった(1位は「夫婦の世界」、2位は「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」、3位は「財閥の息子」の順)。
本作は、20年目の専業主婦から1年目のレジデント(研修医)になったチャ・ジョンスクの人生を描くヒューマン・メディカル・コメディ。【「医者チャ・ジョンスク」を2倍楽しむ】では毎回のネタバレあらすじと、見どころなど紹介している。
■キャスト
チャ・ジョンスク役:オム・ジョンファ
ソ・イノ/ソ・インホ役:キム・ビョンチョル
チェ・スンヒ役:ミョン・セビン
ロイ・キム役:ミン・ウヒョク
ソン・ジョンミン役:ソン・ジホ
チョン・ソラ役:チョ・アラム(元gugudan/ヘヨン)
ミン・ジェユン役:キム・イェウン
ファン・ミラ役:チョ・ウンユ
イ・ドギョム:イム・ヒョンス
ほか
16話(最終回)見どころ、感想
50歳を目前に、夫の裏切りと重篤な病にもさらされたジョンスク。最終回はイケメン年下医師ロイの求愛にすがるのではなく、自分の夢に向かって歩き出す何ともすがすがしく素敵な結末だった。ジョンスクを演じたオム・ジョンファの台詞や潔い行動に、忘れていたやりたかったことやできずに諦めた夢をおもいだした方も多かったのではないだろうか。
一方、妻と初恋の女性との間で二重生活を続けてきたキム・ビョンチョル演じるクズ夫イノが、苦難と逆境の中で孤軍奮闘し、最終回ではこれまでの仕打ちを涙ながらに妻に謝り、離婚届と肝臓提供の申し出をするくだりには大いに泣かされた。本作はジョンスクの成長ストーリーとして見てきたが、イノが覚醒する物語でもあった。
それにしてもキム・ビョンチョルが毎回のように見せるクズっぷりには腹を立てながらも大いに笑わされた。最終回もドナーとして手術に向き合うときの天然のコミカル演技は、愛さずにいられないクズっぷり。「かわいい悪党」「憎いが憎めない悪役」と視聴者の人気を集めたのも納得だ。キム・ビョンチョルの実力を改めてまざまざと見せてくれた一作だった。本作はセリフも面白く、イノと食事をしたウンソが「お父さんには私には見えないけど、魅力があるのね。お母さんも、おばさんもお父さんには惜しい気がして」は言い得て妙。「前世で国をすくった」のイノの返事も秀逸だった。
脇を支える共演陣も素晴らしかった。いつもジョンスクの味方のロイ役のミン・ウヒョンと親友ミヒ役のペク・ジュヒ。ジョンスクの母ドンネ役を演じたキム・ミギョンの母性愛演技には毎回泣かされた。ちなみにオム・ジョンファとの実年齢差は6歳というのにも驚いた。他にもパク・チュングム、パク・チュルミンらベテランや、ソン・ジホ、チョ・アラム、イ・ソヨン、ソ・アリンら若手の演技も気持ちを清々しくしてくれた。
第16話(最終回)ネタバレらすじ
どちらがジョンスクの肝移植のドナーになるかで喧嘩するイノとロイ。ライダースーツでカッコよく登場したジョンスクは「誰の肝臓もいらない」といって、ロイに頼んでバイクでツーリング。一方、スンヒは亡き父が残した、がん患者専門のホスピスを引き継ぐことに。
だが、ジョンスクの病状は急性肝不全に進行し、再移植するしかない。ロイは必死で再手術を勧める。ジョンスクは1日だけ外出許可をとり、手術を前に自分がやり残したことを片付ける。いつも味方でいてくれた親友ミヒに会い、再手術を受ける恐怖を正直に話し、「自分の病が治ったのは娘の運を奪ったからだ」と考えている母ドンネの苦しみをミヒに打ち明け涙する。
次に長く暮らした家に戻り、気になっていた修繕や料理の作り置き。結婚生活を振り返り、ジョンミンとイランに愛情の詰まった手紙を残す。帰ってきたイランには、「志望校に行って、罪悪感を持たず楽しむように」とスンヒからの言葉を伝え、イランたちを育てた結婚生活では幸せな方が多かった。だから両親のことでこれ以上を心を痛めないでほしいと話す。
イノはキレイになった家の中をみてジョンスクの思いをくみ取った。エシムだけはまだ離婚を認めないものの、たくさんの料理の作り置きをみてジョンスクの優しさに涙する。イノは、ジョンスク名義のビルをそのまま受け取るように告げ、「肝臓をやって別れないでくれ」としつこく迫れば、やさしいジョンスクは断り切れないだろうからと、サインした離婚届を先に渡し、罪の償いをさせてほしいと、移植手術を受けて生きるよう、離婚をしても子供たちの親として会いたいからと説得する。
イノに会ったスンヒは、クサン病院を辞めて自分で病院を運営すると報告し、イノはスンヒの新しい人生を応援し、スンヒも移植手術の成功を祈る。医局の皆から感謝牌で門出を祝ってもらったスンヒは、新しい人生を踏み出す。
ジョンスクはロビーにいるウンソを見つけ、「ウンソが辛い目に遭ったのは大人たちのせい。消してウンソのせいじゃないから、ひと目なんて気にせず楽しんでいきなさいね。お母さんも憎まないであげて」とエールを送る。
ついにジョンスクの手術の日。執刀医はロイ、ドナーのイノ自ら最終確認をして最高の布陣で臨んだ手術は無事成功。退院後ジョンスクとイノは正式に離婚手続きを済ませ、数年ぶりに2人きりで外食する。わだかまりも溶けたジョンスクは、歴代最年少病院長になった元夫イノを祝福する。ジョンスクは体調を整えてレジデントに復帰することに。イノは、自分と出会わなければ、医師としていい地位を築いていたと謝り、これまで妻として母として完璧だったと感謝を伝える。ジョンスクもいい思い出もたくさんあると握手で、それぞれ別の人生に進む。
院長室の椅子に座ったイノは、妻を裏切らなければ聞くことができた妻や子供たちの称賛の声を想像し、一人涙ぐむ。
画材店で出くわしたイランとウンソ。イランが推薦で志望校に受かったと知っていたウンソは、一般受験に挑むと伝える。イランはウンソに謝り、ウンソも仕掛けたのは自分からだったと話す。イランからイノが離婚したと聞いたウンソはイノに電話をして、会う約束をする。
開口一番、しばらく連絡をしなったと謝るイノは、「至らない父親だが、これからは精一杯父の役目を果たす」と伝える。ウンソは「離婚したなら、今からでも母に縋って」と頼む。だが、帰宅したウンソは新しい仕事に向けてやりがいを感じている母スンヒの生き生きとした顔に気づく。
その後、スンヒと遭遇したイノは、離婚したことを報告しスンヒもその原因を作ったと認める。だが、ウンソの頼みといえどもさすがに、よりを戻そうとは言えない。
その頃、ジョンスクは2度も生かしてくれたロイに感謝を伝える。ロイは、息子としてではなく医師として、実父の骨髄移植のドナーになったが、今後は愛情をいっぱい注いでくれたアメリカの両親を実の親を考え尽くすと話す。改めて肝臓の提供を申し出てくれたことを生涯忘れないと言うジョンスクに、「生涯傍にいてほしい」と長く秘めていた「好きです」の言葉を口にするロイ。ジョンスクは、春の日差しのようにまぶしい告白に感謝するが、これからは平凡な日常が必要と伝え、お似合いの相手と素敵な結婚をして幸せな家庭を築いてほしいと、本心を伝える。
3年後。レジデントを終えたジョンスクは専門医の資格を取得し、貰ったビルに体に良いサラダを提供するカフェを併設した「チャ・ジョンスク病院」を開いていた。野菜は母ドンネが担当。
医師として人として覚醒したイノは医師として献身的に働き、スンヒもホスピスの患者に精神誠意尽くしていた。ロイには恋人ができたようで真剣交際を始めていた。
スンヒはクソン大学病院でボランティアに行った江原道に今も通っていた。ボランティアには、入隊して軍医として働く息子ジョンミンやソラ、イノも協力してくれていた。
ソラは臨床助教授になり、軍医の任期が終われば病院に戻るつもりのジョンミンは、ソラとの差がまた開いたと願きながらも、「妊娠検査をして陰性だったが、ジョンミンとの結婚も悪くないと思った」と話すソラとの将来にときめく。ボランティアの帰り、ソラやジョンミンたちのようにバイバイのハグはもらえないイノだが、生き生きとするジョンミンを微笑ましく見つめる。
「生きていてこそ見られる全てのものに感謝します。私はこの瞬間、今このままで幸せだと信じます」ジョンスクはそう思った。
「医師チャ・ジョンスク」全16話全話をNetflixでも独占配信中だ。
◇YouTube第16話(最終回)予告
■スタッフ
原題:닥터 차정숙
韓国放送:2023年4月15日~6月4日(土・日22:30~)JTBC
配信:2023年4月16日スタート Netflixシリーズ
制作:SLL(旧JTBCスタジオ)
◇Netflix
◇JTBC「닥터 차정숙」番組サイト
◇YouTube「医師チャ・ジョンスク」オフィシャル予告編 | Netflix
【作品詳細】【「医師チャジョンスク」を2倍楽しむ】