第1話上映会レポ:古家正亨、慎武宏が「コクドゥの季節」の魅力と韓国ドラマの舞台裏を語る!

2023年07月07日11時00分ドラマ

韓国ドラマ「コクドゥの季節」のU-NEXTでの独占先行配信、9月6日よりDVD発売&レンタル開始を記念して、7月3日、シネマート新宿にて第1話上映会が開催され、上映後は、韓国イベントの司会で知られる古家正亨と、30年以上にわたり韓国取材を続けるジャーナリストの慎武宏(シン・ムグァン)が登壇しトークショーが行われた。



「コクドゥの季節」は、全てうまくいかないが明るく乗り越えようとするどん底医師と運命の人を探し続ける死神が反発しあいながらも次第に惹かれあっていくファンタジー・ラブロマンス。「愛の不時着」キム・ジョンヒョンと「私がいちばん綺麗だった時」のイム・スヒャンが共演。

コクドゥ©2023MBC上映終了後、1話の余韻がまだ残る中で登場した MCの古家正亨が、ジャーナリストの慎武宏を招き入れて、ドラマについてのトークが開始。早朝もう一度作品を見て今日の席に臨んだという慎が「ラブコメの要素はもちろんファンタジーに、途中からはミステリアスな部分も加わって、本当にいろいろな要素があって楽しめました」と感想を話すと、古家が「第1話は「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」を思わせる部分もありますよね」とコメント。それに対する、「時代劇の部分は、一応高麗時代をベースにしているようですね。あえて『トッケビ』と比べるなら、こちらのほうがよりカジュアルな感じがします。メリハリがしっかりしているのも魅力です」という慎の言葉には、観客も大いに共感していた模様。

続いて、主役の二人へと話題が移り、「娘が「私のIDはカンナム美人」が大好きで一緒によく見ていたため、あのイム・スヒャンが…と感慨深かった」と慎。キム・ジョンヒョンについては「コクドゥは本当に多彩な魅力があるキャラクターで、オレ様キャラの一方、愛に一途な役でもある。一人二役ならぬ三役で、それをうまく演じていて、本当にすごい演技力だと感じた」と絶賛。ここで古家が、階段から落ちそうになったヒロインをコクドゥが助ける1話のシーンにちなんで、「皆さん、お帰りはエレベーターを使ってくださいね。階段でコケても誰も助けてくれませんよ」と語りかけると、会場は笑いに包まれた。

コクドゥ©2023MBC次に今後の注目点を、慎が「いろいろなヒントが1話に隠されています。指輪やかんざしなどが後々重要なアイテムとして登場するので、覚えておいてください。(コクドゥを補佐する)オクシン(キム・イングォン扮)とカクシン(チャ・チョンファ扮)、「哲仁王后 俺がクイーン!?」にも出ていた二人が、またキム・ジョンヒョンといろいろやり取りする過程も楽しんでほしいです」と紹介。古家が「あの3人がほっとさせますね」と返すと、「とても感動的です。特に終盤にいくと3人が涙させるんです。カクシンのセリフには泣かされましたね」と、さらに慎が熱く語った。

後半は、これからの韓国ドラマについて活発なやりとりが交わされた。長年にわたり、韓国エンタメを取材してきた慎によれば「今は作品も、それを供給するプラットフォームも増え、24 時間では(視聴時間が)足りない状況になっていて、その分ドラマが消費されています。長く愛されるドラマが少なくなっているのでは。それは制作者側も感じているようです」とのこと。古家がジャンルの多様化について触れると、「韓国ドラマはジャンルの宝庫です。『コクドゥの季節』もジャンル物と言えるかもしれません。昔はわかりやすいドラマが多かったんですが、今は様々なジャンルが混ざっているので、紹介する時に難しさを感じます」と、慎がジャーナリストらしい悩みを吐露。

俳優の話題では、観客も交えてトークが展開。「最初の四天王がぺ・ヨンジュン、イ・ビョンホン、チャン・ドンゴン、ウォンビンなら、今は誰?」との古家の問いかけに、客席からは「パク・ソジュン!」と声が上がる。それに続いて慎が「新四天王、次世代四天王としてクォン・サンウやソ・ジソプ、チョ・インソンらが続く」と言うと、観客もソ・ガンジュン、コンミョン、パク・ボゴムやチャン・グンソクなど思い思いの名前を挙げて、ドラマ好きの集いらしい盛り上がりを見せた。

ジャーナリストとしてだけでなく、日本におけるイ・ビョンホンのコーディネーターとしての顔も持つ慎。古家から注目の俳優を聞かれると「やはりイ・ビョンホンさん。彼は永遠の四天王です」と即答し「彼やイ・ジョンジェ、チョン・ウソンなど50代の俳優が活躍しているのはとてもいいことだと思います。それによってハリウッドのように層が厚くなっていきますから」と解説した。古家も「第1世代の50代俳優が元気だということが大事ですね」と同意して、「今おもうのは、見ていてその瞬間は面白くても、何年か経ってどれだけ残っているドラマがあるのかということ。 記憶に残る作品、俳優がもっと出てきてほしいですね」とコメント。

また、「今でこそ事前制作が当たり前になったが、放送しながら撮影していた昔は視聴者の書き込みによって内容が変わることもあった」(古家)、「伏線を回収しないまま終わることも(苦笑)」(慎)、「それでもあの頃は勢いがあった」(古家)と、韓流初期のドラマにも言及。加えて、「今はドラマを海外に販売するようになり、先の展開がわからないと売れないので、事前制作じゃないとだめなんです。イ・ビョンホンさんも『ドラマと映画の違いがなくなった』と言っていました」という慎からの意義深い話に、会場も興味津々の様子だった。

コクドゥ最後は両氏の撮影タイムが設けられ、慎の「今日は韓国ドラマの熱を感じられるイベントでした。また新しいファンが増えてくれたらうれしいです」という言葉とともに、満場の拍手で締めくくられた。

「コクドゥの季節」は U-NEXT にて独占先行配信中、9 月 6 日(水)より DVD リリース開始となる。

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