【最終回ネタバレ】クマラは在留資格を得て優香、伊東蒼たちと家族として次の一歩を歩む「やさしい猫」

裁判で退去命令を取り消してもらい、ミユキ(優香)との結婚が偽装ではないことを証明できたクマラ(オミラ・シャクティ)は家族との幸せな時間を取り戻した!直木賞作家・中島京子原作の「やさしい猫」の関連動画は番組公式サイト、最新話はNHKプラスにて配信されている。
直木賞作家・中島京子原作の「やさしい猫」7月29日、最終回となる第5話が放送された。2023年6月9日に日本の入管法が改正されたことや、名古屋出入国在留管理局でなくなったウィシュマさんのことなどで注目を集めているなかでのドラマ化となった。そもそも日本人は入管施設や入管法などの実態や詳細を知らない人も多い。その中で、外国人として日本で暮すにはどれほどのことをしなくてはいけないのかなど考えさせられるドラマとなった。
ドラマ内でクマラ(オミラ・シャクティ)がそもそもオーバーステイしてしまったので、「捕まって当然」という意見も多いことや、どうすれば偽装結婚と思われないかを示したことで「犯罪を手助けしている」などという厳しい意見も多くでていた。
ドラマは、やっとの思いで仮放免となったクマラ(オミラ・シャクティ)の裁判で最終回を迎えた。元々家族として暮していたことをどうやって裁判官に訴えるかがポイントとなった。裁判は精神的に苦痛もあるからとクマラもミユキ(優香)もマヤ(伊東蒼)に証言させることには前向きではなかったが、マヤの証言で裁判の空気はがらっと変わった。国側の代理人・占部(麻生祐未)からの厳しい質問にも自分の言葉で思いを告げることができた。また、弁護士の恵(滝藤賢一)もこれまでの経験を元にクマラが「書かされてしまった」退職届けについてもきちんと反論してくれた。そして、99%負けると思われた裁判で退去命令を取り消すことを勝ち取った。クマラが入管施設にいた時間は取り戻すことは出来ないが、3人は家族として次のステップへと進むことが出来た。
■最終回:第5話ネタバレあらすじ
ミユキ(優香)たちを助けようと山形から母・マツコ(余貴美子)もやってくる。クマラ(オミラ・シャクティ)は入院しなくてはいけなかったが、オーバーステイしているという状況のため、健康保険に入っていなかった。マツコが「ミユキとマヤ(伊東蒼)のために」と貯めていた貯金をミユキに託してくれたのだ。
そして裁判が始まった。ミユキは国側の代理人・占部(麻生祐未)からの尋問を受ける。二人の出会い、再会、結婚は「愛情なのか、在留資格のためなのか」と。そして異常に長いクマラの本名をミユキが言えないことも印象つける。次に証言台に立ったマヤの言葉で空気が変わる。マヤが亡くなった父親の名前をそのまま使っていることやクマラを「お父さん」と呼ばないことなどを攻める。しかし、マヤは自分の言葉で自分が思っていることを必死に訴えた。そして、クマラも家族への愛を訴える。会社都合で退職させられた場合の特例などを知らずにオーバーステイしたこと、「自己都合」と読み取れる退職届にサインしたことなどを突かれる。恵弁護士(滝藤賢一)はクマラが社長にだまされるような形で届けにサインをしたことなどを明らかにしてゆく。
判決の日が来た。ミユキとクマラの結婚が偽装ではないことを認めてくれて、退去命令を無効としてくれた。そして裁判費用は被告側がもつこととなり、恵への支払いをすることもできた。
家族のもとに「正式」に戻れ、仕事も決まったクマラ。ミユキとマヤと3人で新しい生活を始める。ミユキのお腹には新しい命が授かっていた。
NHK-総合 2023年6月24日放送開始、「やさしい猫」。出演:優香,伊東蒼,オミラ・シャクティ,滝藤賢一,サヘル・ローズ,山下容莉枝,麻生祐未,池津祥子,石川恋,山内圭哉,南出凌嘉,松本慎司,長尾卓磨,余貴美子,吉岡秀隆,ほか。NHKドラマTwitterアカウントは「@nhk_dramas」。
◇NHK-総合「やさしい猫」番組公式サイト
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