配信開始「ヒップタッチの女王」ハン・ジミンの高校生、振り切った演技に笑いが止まらない!視聴率5.3%スタート
ハン・ジミン×イ・ミンギ主演のJTBC新土日ドラマ「ヒップタッチの女王」(演出キム・ソギュン、脚本イ・ナムギュ)が12日に初回放送され、ニールセンコリアよると第1話の視聴率は全国5.3%、首都圏5.6%を記録した。Netflixでも独占配信開始した第1話のあらすじと見どころ、感想、キャストなどまとめて紹介。(ネタバレあり)
●【Netflixシリーズ韓国ドラマ】【2023年配信ドラマ/映画、他】
「ヒップタッチの女王」は、お尻を触るとその動物や人物の記憶が見える獣医と、ある事情で田舎町の警察に左遷させられた刑事がタッグを組んで事件を解決していくドタバタ"コメロマ" (コメディ+ロマンス)だ。
【各話のあらすじ】
「イ・サン」のヒロインでトップ女優に上り詰めたハン・ジミンが獣医ポン・イェブンを、「この恋は初めてだから」のイ・ミンギが刑事ムン・ジャンヨルを演じる。
ドラマのオープニングはヒロインの高校時代から。演じるのは実年齢40歳のハン・ジミン本人!「知ってるワイフ」でもタイムリープして高校生役を演じたが、5年経っても皴ひとつない童顔美人の彼女の女子高生役はまだまだ通じそうだ。だが「グリーン・マザー・クラブ」で一児の母役を演じたチュ・ミンギョンは実年齢34歳とハン・ジミンより年下だが、シャープな顔立ちとメイクのせいで高校生姿には少々無理があった(笑)。2人の高校生活は、漫画のようにコマ割り+吹き出し付き、しかも超高速映像でわずか1分!大笑いさせられながらあっという間に終わった。
初回は超個性的な登場人物たちの現状とイェブンに超能力が宿った経緯、平和な(忠清道)ムジンという町の様子などがテンポよく愉快に描かれた。
■イェブン(ハン・ジミン)母の死を乗り越え獣医に!
知らせを受け海岸に駆け付けた女子高生ポン・イェブン(ハン・ジミン)は、車の事故で冷たくなった母親を抱きしめて泣く。傍にいたチャ・ジュマン(イ・スンジュン)から、救助隊が車の窓を割って救出したが、手遅れだったと聞く。どうやら自殺のよう。イェブンの父は小学校時代に亡くなっていた。
その後、イェブンは獣医の祖父チョン院長(ヤン・ジェソン)の元で叔母ヒョノク(パク・ソンヨン)に育てられる。だが娘の結婚に反対していた祖父は孫イェブンに笑顔を見せなかった。そんな祖父に気に入られようと一生懸命勉強して獣医になった彼女は、チョン家畜病院を受け継ぎ、借金をして「ポン動物病院」に改装して繁盛させようとした。
だが15年間、病院は閑古鳥で借金は膨らむばかり。叔母ヒョノクが「牛・豚専門」と宣伝したために、今度は肉屋と間違われてしまうことも。100年ぶりに流星群がみえる日。追い出されるように牛の診察に行くイェブン。
■ジャンヨル(イ・ミンギ)左遷で平和な町へ!
ソウルで広域捜査隊だった刑事ムン・ジャンヨル(イ・ミンギ)は、ある事情でムジン町の警察署に異動させられる。着任早々大事件が起きたと聞き、強力班のウォン・ジョンムク班長(キム・ヒウォン)らと共に事件現場へ急行。ところが現れたのは猛ダッシュする牛にしがみつき悲鳴をあげる女=イェブン。どうやらワクチン注射に興奮して牛が暴れたらしい。これを大事件と呼ぶウォン班長に呆れ、「1か月以内に成績を上げてソウルに戻る」と宣言するジャンヨル。
■イェブン、ヒップタッチ・サイコメトラーに!
暴走牛に腰を蹴られて牛が怖いイェブンだが、お金のために妊娠牛の診療をする。その時、空から星が落ちてきて牛のお尻を触っていたイェブンの手がキラキラと輝き、彼女は気を失う。
夢の中で亡き母に会ったイェブンは、3日後目覚めるが、動物たちのお尻を触るとその記憶が見えるという超能力が備わっていた。体には異常がなく、親友オッキ(チュ・ギョミン)の助言で、マッカーサー将軍が乗り移ったという霊媒師(パク・ヒョックォン)の元へ。霊媒師は「460万ウォンで神降ろしの儀式をしなければ周囲の人に危険が及ぶ」と言う。その直後に祖父が怪我をしたため、結婚資金を投資して儀式を受けるが、儀式の途中で詐欺だと判明。
■イェブン、逮捕される!?
途方に暮れたイェブンはユーチューブを調べた結果、人間の記憶も見えるかもしれないと考え、バスに乗って確かめることに。スリを目撃し、確認のために男のお尻を触ろうとしたとき、ジャンヨルに手錠をかけられる。「超能力者」と告白するが、もちろん信じてもらえないまま、逃亡の恐れがないと一応釈放される。
その夜。老犬の食欲がないと心配するおじいさんのために犬を無料診察し、悩みを解決してやったイェブンは、自分の超能力の価値を知り喜ぶ。
そこに、隣に引っ越すことになったジャンヨルが、オッキの弟で刑事ペク・ドッキ(チョ・ミングク)とマットレスを運んでやってくる。階段を上っていた時、バランスを崩しそうなジャンヨルを支えようとイェブンがお尻に触ったとき、彼の記憶が見えた。だが、その刹那ジャンヨルに「変態」と呼ばれ投げ飛ばされてしまった。
コメロマと銘打っただけに、全編通してコメディ満載だが、イェブンが超能力の価値を知った場面にはほろりとさせられた。老犬がご飯も水も飲まないのは、老犬が自分のためにおじいさんが苦労していると申し訳なく思ったからだった。イェブンはこのことを心を込めてそれをおじいさんに伝えた。おじいさんは老犬に向かって「お前が生きがいだ」と伝えてやった。こうした重くなりがちなエピソードも、「お尻の超能力」というコミカルな設定で軽快に包むのは、キム・ソクユン監督とイ・ナムギュ作家の前作「まぶしくて―私たちの輝く時間―」でもよく使われていた。
また、「キング・ザ・ランド」でドアマン役を担ったヤン・ジェソンをはじめキム・ヒウォン、イ・スンジュン、パク・ヒョックォン、パク・ノシクら実力派ベテラン勢が超個性的な町の人を演じているのも今後の展開に期待が膨らむ。
そして、イェブンが見たジャンヨルの記憶はなんだったのか?彼が左遷された理由はここにありそうだ。またイェブンの母親が自殺と片づけられたようだが、本当なのか?記者だった母と超能力になにか関係があるのか?
13日放送、配信の第2話からはEXOのスホも登場するので、これもまた楽しみだ。
JTBC「ヒップタッチの女王(힙하게)」は2023年8月12日~10月1日まで毎週土日22時30分から放送。放送後にNetflixでも独占配信開始する。
【作品詳細】【関連・各話のあらすじ】