「ハートビート」第15・16話(最終話) テギョン、人間よりも人間らしいヴァンパイア!皆の幸せを願い最後の別れ!?

2023年08月16日16時00分ドラマ
©KBS

オク・テギョン(2PM)×ウォン・ジアン月火ドラマ「ハートビート(原題:가슴이 뛴다=胸が躍る)」が、6月26日〜KBS 2TVで放送中。今回は、8月14日・15日に放送された第15・16話(最終話) のネタバレあらすじやみどころ、韓国での評判や視聴率などご紹介したい!

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「ハートビート」は、100年に一日だけ訪れる人間になる機会を逃してしまった吸血鬼と人間の半妖ソン・ウヒョル(オク・テギョン)と、ロマンスを楽しむ余裕のない冷血な女性(ウォン・ジアン)とのハラハラする恋模様を描いた、ファンタジーラブコメディ。⇒【各話のあらすじ】

■第15話
人間になるためにはイネの血が必要だが、だからといってイネを死なせる訳にはいかない…こうして1人で死ぬことを選び突如姿を消したウヒョル。サンへから真実を聞いたイネはいてもたってもいられず家を飛び出しウヒョルを探し回るも、結局見つけられなかった。

ヘウォンは精肉店のギスクとグァンオクらに再開発計画の話を持ち出してそそのかす。ギスクとグァンオクは屋敷を訪ねてドンイルに再開発同意書を手渡す。ドンイルはイネに屋敷を売ってここを去ろうと提案するも、イネはウヒョルの思い出が詰まったこの屋敷を手放すことはできず頑なに拒む。

ドシクはイネの父ドンイルがマンフィに監禁されていたという事実、そしてそれにヘウォンが絡んでいたことを知り衝撃を受ける。ドシクはマンフィを切り捨て、ヘウォンにはこれ以上屋敷に関わるなと警告する。ヘウォンはイネの父が監禁されていたことは知らず、とばっちりを受けたためマンフィに怒るが、手段を選ばず支持通りにしただけだとマンフィは逆ギレする。そしてドシクに電話しウヒョルを殺してやると言い、屋敷に押しかける。イネを拉致し、ウヒョルの居場所を教えろと脅す。自分も知らないと必死に抵抗するイネだが、マンフィに襲われ絶体絶命にピンチを迎える。
その次の瞬間、首の傷からイネの危機を感知したウヒョルが駆けつけ、2人は熾烈な戦いを繰り広げる。もう力が残っていないウヒョルだったが、イネを助けるため爆発的なパワーを見せ、一気に劣勢となったマンフィは逃げる。

ウヒョルとイネは再会を果たして抱き合う。しかしそんな姿を見てしまったドシクは放心状態で帰る。そして自分が終わらせなければならないとウヒョルを呼び出し、これ以上イネを苦しませないように死んで欲しいとナイフを出す。そこにイネが現れ…。

■みどころ
視聴率2.6%。番組のタイトルの通り、ドキドキと鼓動が高まるような恋愛を夢見て人間になろうとしたが、結局覚悟を決めて死を選んだウヒョルが「胸の鼓動がなくてもこんなにも痛いなんて…」と言うセリフは何とも切ない。

また戻ってきたウヒョルと涙の再会を果たしたイネは、一緒に方法を考えようと提案する。しかし実際どうすればいいのかわからず途方にくれるイネ。更に近隣住民にヴァンパイアだということがばれて屋敷に抗議に押しかけてきて…今にも頭がパンクしそうなイネ。しかし、何としてでもウヒョルとこの屋敷を守ると決心し、必死に模索するイネは、何とも強い現代の女性というイメージを受ける。

こうして、まだ問題山積みのまま最終回を迎え、ウヒョルは生き延びられるのか?イネはウヒョルとこの屋敷を守れるのか?またマンフィとの一騎討ちでも、ただ逃げただけなので彼との対決がまたあるのか?視聴者はソワソワしながら最終回放送を待ったようだ。

ハートビート16

■第16話
イネが現れウヒョルはとっさにごまかそうとするが、ドシクはこれ以上イネを危険に晒さないようウヒョルに去れという。イネはまた今度話そうとウヒョルの手を引っ張りその場を離れる。ウヒョルがまたいなくなるのかと不安になったイネに対し、ウヒョルは約束した通りどこにも行かないと言う。

一方、ヘウォンはウヒョルが死ぬという事実を知りイネの屋敷に怒鳴り込んだ。しかしイネは冷静に、ウヒョルを今苦しめているのはヘウォン自身だと反論。ヴァンパイアであることをばらし、ウヒョルの愛する屋敷まで奪おうとしているヘウォンに「ウヒョルは自分が守る、あなたに愛する資格などない」と固い決意を表明した。

ヘウォンの暴走に我慢がならないドシクはヘウォンと言い合っていると、そこにマンフィが現れ一触即発の雰囲気となる。マンフィがヘウォンを襲おうとすると、ドシクが短刀で胸を刺す。するとマンフィは苦しみながらその場から消えてしまった。怯えるヘウォンに、ウヒョルも今見たのと同じヴァンパイアだと言いドシクは去っていく。
ショックを受けつつも正気になったヘウォンは、韓国を去る前にウヒョルに会い、ドシクがウヒョルの血を狙っているから気をつけろと忠告する。それを聞いたウヒョルはドシクの事務所を訪ね、ドシクが半ヴァンパイアの血を探しているのは本当かと確認する。

旅行に行くことにした2人は海辺で愛を誓い合い、キスをする。その夜、イネが寝てる間にウヒョルは海辺に出てドシクに会う。実はウヒョルはドシクに自分の血を飲んで短命の家系の呪いを打ち切れと言っていたのだ。「イネをよろしく」と伝えるウヒョルに、ドシクは「イネの言葉は正しかった。ウヒョルは良い人だった」といいながら短刀を振りかざす。その時イネがウヒョルの名前を叫ぶも、ウヒョルは躊躇うことなく自身の胸を突く。駆け寄ったイネに抱かれながら、イネの胸の中で力尽きたウヒョル、イネの泣き叫ぶ声が海辺に響いた。

その後ホットプレイスとなったゲストハウス「日免息」。かつてのウヒョルのように、イネもまたこの屋敷で愛する人を待っている。するとそんなイネの前にウヒョルらしき人物が現れ、2人は互いに微笑み合う…。

■見どころ
最終回視聴率は3%で終了。
着々と旅立ちの準備をするウヒョル。精肉店を訪れ、怖がるギスクらに自分は皆が考えるような怪物ではないと言いながら、自分は間もなく去る予定だが、残った人たちを苦しめないよう依頼した。またヘウォンが最後にウヒョルに会った際、散々迷惑をかけられたにもかかわらず「人生思い通りにいかないこともある」と説く。ヘウォンが少し大人になって学んでくれたことを喜ぶようなウヒョルだった。更にはコ先生との会話も印象的だ。「コ先生のおかげでここまでこれた、父のような存在だった」と感謝するウヒョル。コ先生もまた「これまで会った中で最も人間的なヴァンパイアだった。こんな人がいると教えてくれてありがとう」と言い、涙ながらに二人は熱い抱擁を交わす。愛するヘソンが死んだのはコ先生のせいだと思えばいくらでも憎んでしまいそうだが、このような言葉が出てくるのは、ウヒョルの優しさや人間性(半ヴァンパイアだが)がこれまでにもない程伝わってくる最終回だった。

ウヒョルの死後、残された人々のその後が描かれる。こうして最後まで自分以外の人々を気遣い続けたからか、残された人々も悲しみに暮れている訳ではなく、皆新たなスタートを切っており幸せそうな姿が印象的だ。ゲストハウスもホットプレイスとなっており、近隣住民とも仲良く過ごせている様子で、これぞ正に、ウヒョルが望んでいたことだろう。

ウヒョルが死に際にイネに「また会える。今度は自分が会いに行く」と言うが、これはヘソンが死ぬ際に「また会いに行く」とウヒョルに言い残したため、今回はウヒョルが会いに行くと言ったのだ。結末は所謂オープンエンディングと言える内容だったが、笑顔の2人を見るに、ウヒョルはその約束を果たしたようだ。

こうして最終回を無事迎えた本作品。ファンからぴったりの配役だったと終始大絶賛だったテギョンはホン作品を「自分の子供のような作品」と所感を述べている(2PMテギョン、「ハートビート」最終回の開かれた結末に満足!)。またウォン・ジアンの評価も高く、彼女は「イカゲーム2」にもキャスティングされていることもあり、彼女の魅力を知った人々は今後も楽しみであることだろう(「イカゲーム2」の新キャスト発表)。

■キャスト
ソン・ウヒョル役:オク・テギョン(2PM)
チュ・イネ役:ウォン・ジアン
シン・ドシク役:パク・ガンヒョン
ユン・ヘソン/ナ・ヘウォン役:ユン・ソヒ
ク室長(秘書) 役:ハム・テイン
イ・サンへ役:ユン・ビョンヒ
パク・ドンソプ役:コ・ギュピル
 他

原題:가슴이 뛴다(胸が躍る)

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