チャン・ヒョク×チャン・ナラ ファン必見の一作！“ポラロイドカメラ”が奇跡を起こす切ない純愛物語

今年4月に4度目の共演作「シークレット・ファミリー」がtvNの月火ドラマとして放送され、ディズニープラスでも独占配信しているが、そんな2人がタイムスリップドラマで共演した作品がある。
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超ポジテブ少女がダメ御曹司を救うドラマ「明朗少女成功記」（2002）、平凡なヒロインと短命家系の御曹司の癒しの夫婦ラブコメ「運命のように君を愛してる」（2014）、そして普通のサラリーマンに身分を偽った国家情報院のブラックエージェントの夫と、完璧な家族を夢見る妻による“家族死守”スパイコメディ「シークレット・ファミリー」（2023）と、2人の共演作はどれも日本でも人気だ。

だが、意外と知られていない名作がある。「運命のように君を愛してる」と「シークレット・ファミリー」の間の作品、MBCのドラマフェスティバルのひとつで、1話完結の短編ドラマ「ポラロイドに託す想い」（2014）だ。

「運命のように君を愛してる」と「シークレット・ファミリー」は夫婦役を楽しく演じてみせた二人だが、「ポラロイドに託す想い」では離婚した夫婦を務めた。

その物語はこうだ。

３年前、妻のチェヒ(チャン・ナラ)と離婚したあと、自由気ままに生きていた元ボクサーのスヒョク(チャン・ヒョク)。ある日、スヒョクはチェヒから家を贈与されたという連絡を受ける。気になり、当時暮らしていた家を見に行ったが人の暮らす気配がない。贈与は彼女が死んだ後に実行されるという。その後、チェヒが離婚後、重病にかかり昏睡状態に陥ったことを知り衝撃を受けたスヒョクは家の中に入り、屋根裏部屋でチェヒが大事にしていたポラロイドカメラを見つける。偶然シャッターを押してしまったスヒョクは、妻チェヒの過去の中にタイムスリップしてしまう。チェヒを助けるためのスヒョクのタイムスリップが始まる。

タイムスリップものは過去と現在の行き来で、わかりにくくなることがままあるが、本作は約60分たった1話の短編だが、迷子になることもなく最後まで安心して観られた。よく練られた脚本に脱帽だが、それもチャン・ヒョクとチャン・ナラの共演だからこそ。2人の出会いや夫婦生活など描かれるシーンはごくわずか。それでも2人のロマンスから破局までがしっかりこちらに伝わる。チャン・ヒョクは「シークレット・ファミリー」のインタビューで、「2人は前世兄妹だったかも」と語っていたが、2人の最高のケミストリー（相性の良さ）が改めて伝わる1作だ。

共演者も少ないが、“国民の母”と呼ばれるコ・ドゥシムがドラマに深みとリズムを与える温かい役で出演しているのも見逃せない。

他の3作と毛色の違う切なくも美しい純愛ファンタジーをぜひ観てほしい。逸作「ポラロイドに託す想い」は、2023年8月現在、Leminoで独占配信している。

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