「釜山国際映画祭」オープニングイベントで『月』宮沢りえと石井裕也監督がソン・ガンホと握手

2023年10月05日01時44分映画

10月4日(水)から13日(金)の日程で開催の「第28回釜山国際映画祭」の「ジソク部門」に出品される映画『月』、主演の宮沢りえと石井裕也監督がオープニングイベントに参加した。YouTubeにて予告動画が公開中だ。オフィシャルレポートとレッドカーペットの写真が到着した。

本作は、辺見庸の小説『月』を原作に、脚本・監督に石井裕也、主演に宮沢りえ、共演にはオダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみといった布陣で製作した話題作。
作品詳細



5,000人のアジア最大規模の会場のキャパシティを埋め尽くす人々で埋まり、大盛況のオープニングとなった。コロナ明けからは2回目の開催となる今年は、日本からのゲストも多く来韓しており、宮沢りえ、杉咲花、田中麗奈ほか華やかな女優陣たちが参加。

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映画祭のナビゲーターとして韓国のスター、『パラサイト半地下の家族』『ベイビー・ブローカー』のソン・ガンホが登壇し、レッドカーペット上では石井裕也監督、宮沢りえらとも握手を交わし、観客に大きくアピールをした。他、中国の至宝ファン・ビンビン、そして中国のスター俳優、チョウ・ユンファらも参加し、華やかな映画祭のスタートとなった。

初めて釜山国際映画祭に参加した宮沢りえは、レッドカーペットを歩く前に「まだホテルの周りしか見れておりませんが、空港からホテルに着くまで文化的な伝統ある風景と、近代的なビルが混在していてとてもエネルギッシュな街だと思いました。あと、参鶏湯が美味しかったです(笑)」と初の映画祭への期待を覗かせた。さらに、釜山映画祭は10年ぶりという石井裕也監督は「釜山に来るときはいつも気分が高揚するので、今回も楽しみにしています」とコメント。

また、主人公を演じる上で宮沢は、「洋子(宮沢が演じた役)が持っている様々な葛藤から逃げ出さずに、向き合い続けるということにとてもエネルギーが必要でしたし、時々逃げ出したくなることもありましたが、精神力を保つことが一番大変でした。でも監督のエネルギー、スタッフの誠実さ、そして頼もしいキャストの皆さんに支えられて逃げ出さずに来れたと思います。」と作品に対する道のりを語った。

さらに、石井監督はこの題材を映画化することについて「チャレンジングな題材だということはわかっていたので、怖いという思いが先行しましたが、同時にこれはどうしても自分がやらなければならない映画だということは確信しました」と覚悟を持って作品に挑んだことを明かした。



さらに、出演した俳優に関しても監督は、「名実ともにトップの俳優の方々が覚悟を持って集まってくださいましたし、その上この映画をやり遂げるという強い思いと覚悟を持って挑んでくださったので、爽雨方々の競演はとても見応えがありましたし、現場では幸せな思いをずっと持っていました」と語った。

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<ジソク部門とは>
本作がノミネートされたジソク部門(Jiseok部門)は、2017年から設定されていたキム・ジソク賞を独立させ昨年新設された部門で、新人をのぞけば唯一のコンペティション部門となる。本年は10本の作品の中から最大2作品にキム・ジソク賞が送られる。『羊の木』(吉田大八監督)『義足のボクサー』(ブリランテ・メンドーサ監督)がキム・ジソク賞を受賞している。授賞式は10月13日を予定している。

予告編

特報映像

■作品概要
宮沢りえ
磯村勇斗 
長井恵里  大塚ヒロタ  笠原秀幸  
板谷由夏  モロ師岡  鶴見辰吾  原日出子 / 高畑淳子
二階堂ふみ / オダギリジョー

監督・脚本:石井裕也
原作:辺見庸『月』(角川文庫刊) 音楽:岩代太郎

企画・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
製作:伊達百合 竹内力 プロデューサー:長井龍  永井拓郎
アソシエイトプロデューサー:堀慎太郎  行実良
撮影:鎌苅洋一 照明:長田達也 録音:高須賀健吾 美術:原田満生 美術プロデューサー:堀明元紀  装飾:石上淳一 衣装:宮本まさ江 ヘアメイク:豊川京子 千葉友子(宮沢りえ) 特殊メイク・スーパーバイザー:江川悦子 編集:早野亮 VFXプロデューサー:赤羽智史 音響効果:柴崎憲治 特機:石塚新 助監督:成瀬朋一 制作担当:高明 キャスティング:田端利江
制作プロダクション:スターサンズ 制作協力:RIKIプロジェクト 配給:スターサンズ
(2023年/日本/144分/カラー/シネスコ/5.1ch)(C)2023『月』製作委員会

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